DISC REVIEW
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SiM、Crossfaithなど日本のラウド勢からも熱いリスペクトを得ている彼らは頻繁に来日しているため、知っている人も多いだろう。90年代のヘヴィ・ロック好きならば、元DUB WARのBenji Webbe(Vo)率いるバンドと説明するだけで即反応するに違いない。本国イギリスでは不動の人気を獲得しているSKINDREDの移籍第1弾となる6thアルバムが完成。今作からDan Sturgess(DJ/Prog)が正式メンバーに加わり、5人体制になった。デビュー作『Babylon』から"Ragga Punk Metal!"と銘打ってきた音楽性は揺ぎなく、DJの加入により、曲調の随所にダブ、エレクトロの要素を自然に溶け込ませ、大振りの肉感的なヘヴィネスにカラフルな彩りを備えている。特にハンド・クラップを導入した「Sound The Siren」の伸縮するバネのごときダイナミズムは圧巻。後半も楽曲のテンションはまったく落ちない。日本盤のみボートラ2曲入り。 荒金 良介