INTERVIEW
SKINDRED
2012.07.09UPDATE
Member:Benji Webbe (Vo)
Interviewer:KAORU
-7月に予定されている“NO BLUR CIRCUIT”は様々なジャンルのバンドが混在していて面白いラインナップですね。来日公演は08年のSUMMER SONICから4年ぶりとなりますが、意気込みを聞かせてください。
以前にSUMMER SONICで日本に行った時にはファンのみんなに凄く暖かく迎えてもらえたから、またみんなとロック出来るのが楽しみだよ。
-前作『Shark Bites And Dog Fights』は全体的にシリアスな趣でしたが、『Union Black』は突き抜けたヘヴィネスと、あなたのルーツであるレゲエの要素を更に高度にミックスさせた素晴らしい作品ですね。あなた自身は今作をどのように評価していますか?周囲からの反応もかなりいいのではないでしょうか。
前作はとにかく制作期間が短くてほとんどの曲はアメリカ・ツアーのバスの中で書いた曲だったんだ。それに比べると今作は制作期間もたっぷりあったし、ロンドンでゆっくり愛情と時間をかけてレコーディング出来たってのは大きな違いだよ。
-アルバムの制作期間はどのくらいでしたか?
『For Shark Bites』の制作時にDan Pugsleyが地元で喧嘩して怪我したせいで、中断することを余儀なくされたんだ。結局8週間で全てを終わらないといけなくて、アメリカのツアーの途中で作業しないといけなくなったんだ。でも今回の『Union Black』はロンドンで3ヶ月もかけてレコーディング出来たから、その差は明白さ。
-オフィシャルPVも上がっているシングル「Warning」ではPAPA ROACHのJacoby Shaddixが歌っていますが、彼の声がいいフックになっていますね。そもそもはSLIPKNOTのCorey Taylorが歌う予定だったという話が流れたそうですね?個人的にはこの曲はCoreyよりもJacobyの声の方が合っていると思うので結果的に良かったのではないかと思うのですがいかがでしょうか?
毎回Coreyに会う度にレコードでゲスト・ヴォーカルをしてくれって話はしているけど、今のところはまだ実現してないんだ。つい最近もDownload FestivalでCorelyに会って次のアルバムではゲスト・ヴォーカルをしてくれって話をしたところだから、彼が参加してくれるのを祈るだけだよ(笑)。Jacobyとは付き合いが長くて「warning」の曲を書いている時に、サビ前のパートでピッタリの歌詞やメロディが良い案が浮かばなくて、途中までできた曲をJacobyに送って参加してくれないかって尋ねたんだ。そしたら快く引き受けてくれてロンドンまでレコーディングしに来てくれたんだ。
-Jacobyとのコラボレーション作業はいかがでしたか?
Jacobyは天才だし最高なヴォーカリスト、そして最高の飲み友達だよ。皆Jacobyのことが大好きなんだ。
-あなたのレゲエに対する愛情がとても伝わってくる「Gun Talk」の歌詞はどのようなことを歌っていますか?THE CLASHからMAJOR LAZERまでの幅広いファン層を虜にするような曲ですね。
銃社会についての歌さ。若いやつらのカルチャーにいかに銃が悪影響があって、なくなるべきかを訴えているのさ。
-好きな曲ばかりなのですが、アルバムを代表する曲として「Death To All Spies」はとても特徴的だなと思いました。まず、この曲の冒頭部分はどのようにして出来たのか教えてください?
この曲は Drum & Bass,に影響された曲で、MikeyとAryaが原案を持ってきたんだ。まだライヴではプレイしたことないんだけど、いつかはプレイしたいと思っているよ。
-だんだんヘヴィに展開していきますが、様々なエレメントが取り入れられていますね。SKINDREDの醍醐味が十分に堪能出来る曲だと思うのですが、この曲が作られた背景について詳しく聞かせてください。
そうだね。正に色々なジャンルの要素がつまっているよ。それがSKINDREDというバンドさ。今回はスタジオで時間を掛けて自分たちのアイディアを出せる一番最高な環境で曲作りをしたよ。
-アルバム全体を通して、シーケンスの音と生音の配合が絶妙でどちらも際立って聴こえますが、そこはご自身でもかなり工夫した部分でしょうか?
プロデューサーのDan PugsleyとJamesが努力も時間も惜しみなく取り組んでくれたお陰で最高にグルーヴィーでソリッドなアルバムが出来て嬉しいよ。
-プロデューサーのJames Loughryとはどのようにして知り合ったのですか?また、彼はアルバムに対してどのような貢献をしてくれましたか?
DanがJamesに俺たちのことを話してくれたんだ。その時点では俺は彼のことはよく知らなかったんだ。紹介してもらった後に彼と話しをして意気投合して『Union Black』をプロデュースしてもらうことになったんだ。俺たちを仲裁してくれる人が介入してくれるから俺たちもスタジオで無駄な喧嘩をすることなく進められたよ。