DISC REVIEW
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日本でも既に不動の地位を築きつつあるブラジル産パワー・メタル・バンド、HIBRIA。2004年にリリースされた彼らの代表作でもある名盤『Defying The Rules』を現メンバーがリレコーディングしたデビュー10周年を記念アルバム。オリジナル盤もメロディアスな楽曲や美しいツイン・リードなど聴きどころ満載のクオリティが高い作品ではあったが、本作はIuri Sansonの表現力の成長度や、アコースティック・ライヴでもギタリストとしてのポテンシャルを発揮していたRenato Osorioのプレイも聞き応えがあり、更にサウンドに磨きがかかっている。各楽器の音のバランスが非常に良くなっている点も特筆したい。HIBRIAの原点が凝縮されている1枚だ。 藤崎 実