メタル・リスナーの心を掴んだ名曲「Tiger Punch」などメロディアスな楽曲と、経験に裏付けされたテクニックを駆使した熱いライヴ・パフォーマンスが魅力的な、ど真ん中の王道ヘヴィ・メタル・サウンドを鳴らし続けているHIBRIA。2013年6月にリリースされた4thフル・アルバム『Silent Revenge』も大好評だった彼らが、日本のリスナーへと贈る最新作は、世界を席巻したデビュー・アルバム『Defying The Rules』のリレコーディング・アルバム。進化し続けるHIBRIAが、最強の布陣で伝説を再び世に解き放つ！

－デビュー10周年、おめでとうございます！ 前作『Silent Revenge』は本当に素晴らしい作品でした。その後のバンドとしての活動は順調でしょうか？

どうもありがとう。この激ロックのインタビューに答えること、前作『Silent Revenge』についてのフィードバックを受けるのは名誉なことだ。HIBRIAは20年近く前から、ノンストップで活動してきた。『Defying The Rules』は10周年を迎えるが、バンド自体は2016年に20周年になる。最初のフル・アルバムをリリースするまでは時間がかかったんだ。本当に誇りに思えるものを作りたかったからね。録音前の経験、特にライヴ・ギグが、ファースト・アルバム以来のバンドの成功に役立った。

－ニュー・アルバムはHIBRIAの出世作となった名盤『Defying The Rules』をリレコーディングした10周年記念アルバムになります。日本企画とのことですが、詳しい経緯を教えていただけますか？

その通りで、日本のみでのリリースなんだ。『Defying The Rules』を10年前にリリースしたときに、日本で大きな反響があり、HMVでは6週間に渡ってトップ・セラーになったんだ。日本のシーンでこんなにものすごい反応があることは期待していなかったから、この10周年記念盤は、"ずっと支えてくれてありがとう！"と伝えるためのHIBRIAから日本への特別な贈り物だよ。

－改めて『Defying The Rules』がリリースされた当時、2004年のHIBRIAというバンドを現在の視点で振り返ると、どういった自己評価になりますか？

"任務完了"だね。自分たちのやりたいことをやり、そのことを絶対的に誇りに思っている。トレンドに従ったことは1度もない。俺たちはいつも自分たちが演奏したいことを演奏してきたし、ファースト・アルバムは、そのことを意味しているんだ。

－「Intro」から「Steel Lord On Wheels」の流れだけでもう興奮してしまいます！ やはり『Defying The Rules』はHIBRIAの原点である作品だと感じました。現在のライヴでも定番となっている楽曲も収録されていますが、新規のファンに向けていくつかの楽曲についてコメントを下さい。

それは嬉しいね！ バンドは1stアルバムより前に何年も演奏していたんだが、これが俺たちにとって出発点になったのは確かだ。前にも言ったように、俺たちは自分たちが好きなものしか演奏しない。だから、『Defying The Rules』の曲を演奏する場合、俺たちにとってもクールに響くということなんだ。では、10周年記念盤のお気に入りの曲について話していこう。

Track.2「Steel Lord On Wheels」
これはバンド最初のヒットで、俺たちがライヴでこの曲を演奏するときには、オーディエンスが一緒に歌ってくれるととても力が出る。また、とてもクールなギター・リフやロックンロール感覚があるんだ。

Track.4「Millenium Quest」
これは俺たちが作曲した中で1番難しい曲のひとつだと思うし、日本のファン好みのパターンでいっぱいだ。このエクステンデッド・ヴァージョンでは、10周年記念盤のために特別に用意したソロが追加されていて、バンドの全員がそのテクニックを披露しているよ。

Track.6「Living Under Ice」
とてもキャッチーな曲で、Iuri Sanson（Vo）が素晴らしい解釈をしていて、このアルバムのために書いたお気に入りのソロのひとつになってる。

Track.10「Stare At Yourself」
お気に入りの曲のひとつだ。この曲は以前よりヘヴィだし、Benhur Lima（Ba）とRenato Osorio（Gt）のバッキング・コーラスも素晴らしい。またRenatoの憑り付かれたようなソロやBenhurのキラー・ベース・ラインも入ってるよ。