DISC REVIEW
-
2012年に結成し、1年弱の活動期間ながらも様々なバンドのツアー・サポートを務め着々と話題性、知名度を上げているロック・バンド、wrong cityが満を持して初の全国流通盤となる1stミニ・アルバムをリリース。昨年10月にライヴ会場限定でリリースした1st Demoシングルからも2曲収録している全7曲の作品だ。個々の技術にはまだ粗削りな部分が散見する。とはいえパンク、メタル、ハードコア、スクリーモなどをバランス良く配合させながら歌を映えさせるサウンドや、クリーン、グロウル、シャウトを巧みに使いこなす全曲英語詞で攻めるヴォーカルも、これからの進化を予感させるものだ。個人的には哀愁漂うメロとファルセットが効いたTrack.4にバンドの懐の大きさを感じる。 (沖 さやこ) 2012年東京にて結成の4人組。SiM、coldrain、ROACHらのツアー・サポートで、結成から1年半にも関わらず、全国でライヴをこなし、各メンバーそれぞれのキャリア、スキルに裏付けられたライヴで一躍その名を全国に轟かせた。印象的なギター・リフや、多彩なリズム・パターンを中心に、2STEP、ブレイクダウン・パートもあるが、あくまでメロディにこだわり、一度聴いたら口ずさめるほどキャッチーなヴォーカルが最大の魅力。幼少をアメリカで過ごしたハーフのヴォーカル、Victorが書く歌詞は、独自の世界観がありつつも、歌いやすい単語で構成されており、ライヴでもシンガロング必須!2014年はこのバンドがシーンの中心にいるだろう。 (篠崎 祐介)