DISC REVIEW
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Mark Tremonti(Gt)らCREEDの楽器隊とMyles Kennedy(Vo/Gt)からなる4人組の4作目のアルバム。ご存知、MylesはSlashのバンドでもヴォーカリストを務めている実力派だ。スラッシュあるいはスピード・メタルなんて表現も思い浮かぶ曲もやっているが、このバンドの魅力はやはりMylesの持ち味を活かした、たとえばLED ZEPPELINの影響が窺えるTrack.1「Cry Of Achilles」や、ちょっとクサい(ホメ言葉です)歌いあげ系のTrack.7「Calm The Fire」など、メタルよりもモダン・ロックという言葉がふさわしい。いかにもメタリックな速いリフに符割りの長いMylesのヴォーカルが乗るスタイルもユニークだ。その点、モダンなメタルのファンから往年のハード・ロック・ファンまで幅広いリスナーから歓迎されそうだ。 山口 智男