INTERVIEW
ALTER BRIDGE
2014.03.14UPDATE
Member:Myles Kennedy (Vo/Gt) Mark Tremonti (Gt/Vo)
Interviewer:荒金 良介
-最新4thアルバム『Fortress』はとても素晴らしいアルバムですね。イギリスでは1位、アメリカでは12位というチャート・アクションでしたけど、この結果はどういう風に受け止めていますか?
Mark:イギリスで1位だったの?
Myles:いやあ、僕もわからないな(笑)。
Mark:でもとても反応がいいから、それは嬉しいね。何よりファンのリアクションがいいから光栄だよ。早くも次のアルバムを作るのが楽しみで仕方がない。
-もう、ニュー・アルバムの構想でもあるんですか?
Mark:いや、そういうわけじゃないけど、曲はコンスタントに作ってるからね。まだまだ次のアルバムができるまでは時間がかかると思うよ。
-昨年は最新作を発表後にヨーロッパ・ツアーを回りましたね。反応はいかがですか?
Mark:ヨーロッパ・ツアーもすごく良かったよ。このバンドを初期の頃から受け入れてくれた場所だし、自分たちのホーム・グラウンドみたいな印象もあるくらいだからね。
-そして、昨年11月からはツアーをしばらく休んでいたそうですね。
Mark:11月から休んで、今回の日本公演から再びツアーが始まるから、ちゃんと調子が戻ればいいね(笑)。休みの期間はオーランドの自宅で子供と一緒に遊んだり、引っ越しもあったから、バタバタで忙しかったよ。
-Mylesさんはどうですか?
Myles:ヨーロッパ・ツアーが終わると、すぐにSLASHと共に彼のニュー・アルバムの制作に取りかかっているんだ。既に楽器陣はレコーディングしてて、ALTER BRIDGEのツアーが一段落した頃に僕のヴォーカル録りが始まるから、そこに全精力を注ぐつもりだよ。
-お話しできる範囲でいいのですが、SLASHの次作はどんな仕上がりになりそうですか?
Myles:とてもアップテンポな曲調が多くて、リフは以前からいいものがたくさんあるし、かなりロックなアルバムに仕上がると思う。全部で17曲をレコーディングする予定なんだ。そこから収録する楽曲をセレクトすることになっている。
-わかりました。それで今年はALTER BRIDGEは結成10周年を迎えますよね。この10年間を振り返って、思うことはありますか?
Mark:今と比べたら、10年前はまだ子供だったなと思うよ。当時の写真を見ても、別人という感じがするからね。1stアルバムの『One Day Remains』と今回のアルバムを聴き比べても、メンバーは同じだけど、まるで別のアプローチをしているからね。
Myles:10年前と比べて、ヘア・スタイルも何度か変わったからね(笑)。それはさておき、バンドの音楽的なアプローチも変化したし、ファン・ベースにも変化があったと思うんだ。なぜなら、バンドとしてはアメリカに力を入れていたんだけど、ヨーロッパは最初から僕らのことを受け入れてくれたし、今はヨーロッパとアメリカでファン・ベースがずっと築き続けることができているから、それは有り難いことだね。日本でも強固なファン・ベースを築いて、今回のようにまた来日できたら嬉しいね。
-なぜヨーロッパであなた方の音楽は早くから受け入れられたんでしょうか?
Mark:アメリカでの反応が悪いわけじゃなかったけど、ヨーロッパの方が広まるのが早かったかもしれないね。それはヨーロッパ全土でロックが盛り上がってることが大きな要因だと思う。そう考えると、自然の流れなんじゃないかな。今はアメリカ、ヨーロッパの両方でプロモーション活動を行っているけど、ヨーロッパのファンはキッズを含めて、世界中の音楽雑誌をチェックしているんだ。アメリカのキッズは『Rolling Stone』や『Spin』を読む割合は少なくて、テレビの影響も大きいのか、ポップスがメインストリームだからね。その違いだけじゃないかな。