DISC REVIEW
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00年代のモダン・ヘヴィ・シーンを生きた米国のラウドロック・バンドが、タイトルを重ねるごとにただの退屈な歌モノ・バンドになってしまう……なんてのはよくある話だが、REDはそうじゃございません!今作4thアルバムも、ラウドなギターが鳴り響き、美メロとスクリームが交錯する、これぞ正統派ラウドロックなナンバーがずらり立ち並ぶ。思わずにんまりしてしまう、ガツンと腹にくる仕上がりだ。バウンスするようなノリのある「Die For You」が新しく、「Same Disease」はまるで陽性のインダストリアルといった趣。バラード曲「Hold Me Now」もただの箸休めにあらず、メロディはもちろんファルセットのコーラスが美しく、うっとりと聴き惚れる秀逸さだ。完璧なまでに洗練されたラウドロック・アルバム。 MAY-E