DISC REVIEW
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SYSTEM OF A DOWNのフロント・マン、Serj Tankianによる3rdソロ・アルバム。今までの2作品と比べるとかなりSOAD寄りのサウンドとなり、Track.2「Figure It Out」やTrack.4「Butterfly」など、曲によってはSOADからDaron Malakian(Gt)の危ういフレーズとクレイジーさを若干抜いて、SOADと同等レベルの疾走感と攻撃性を持たせたようなものか。ワン・コーラスを聴けばすぐにSerjの声だと分かる強烈な個性は健在で、ソロならではの自由で伸び伸びとしたヴォーカル・ワークは独特の妖しさを更に増している。活動休止前にリリースされた2部作『Mezmerize』『Hypnotize』から7年。SOADファンは“正にこれを待っていた!”と言っていいだろう!SOADも活動再開を果たした今、Serjはシーンのカリスマとして再び君臨する! 米沢 彰