DISC REVIEW
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フロントマンBrandon Boyd(Vo)の言葉を借りると、6thアルバムにあたる今作は"ロマンチックで豊かな音のラブレター"とのことだ。彼らしい洒落た表現だが、まさしくその通りである。どれをとっても幸福感と開放感に溢れ、スロウだがドラマティックなナンバーばかり。INCUBUSらしいテクニカルな手法も伺えるが、決してハードではなく、全てを優雅な音の響きに変えている。かつてドレッドヘアに半裸の姿でジャンベを打ち鳴らすような野性児だったBrandonに未だ懐かしく思いを馳せるファンの方々にも、現在のバンドのありのままの姿、そして今作『If Not Now,When?』は眩しく映るに違いない。 MAY-E