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FEATURE

INCUBUS

2024.03.11UPDATE

西海岸の空気とグルーヴを全身に浴びるライヴ体験! INCUBUSが6年ぶりに日本にやってくる!

Writer : 山本 真由

ヘヴィ・ロックをアートに昇華させたINCUBUS


90年代から現在に至るまで、常に独創的なスタイルで世界のロック・シーンを刺激し続けてきた INCUBUS、そんな彼らの約6年ぶりとなる来日公演が実現!
さらに今年は、アメリカでダブル・プラチナのセールスを記録し、INCUBUSの世界的ヒットの礎となった名盤『Morning View』(2001年)のリレコーディング・バージョン『Morning View XXIII』のリリースも発表されており、ファンにとっては嬉しいニュースが続いている。
INCUBUSファンはもちろん、この5月に控えた祭りに向かってテンションを上げていることだろう。しかしこの機会に、"INCUBUSって有名だけど、そういえば今まで聴いたことがない"という方にも、ぜひこのビッグ・ウェーヴに乗って楽しんでいただけるよう、彼らの魅力について簡単にまとめておこうと思う。

INCUBUSの結成は1991年、当時はメンバーがまだ15歳前後という若さで、初ライヴが決まるまではバンド名もないままで活動していた。そんな10代のノリとフットワークの軽さで始まった彼らだが、早熟なサウンドですぐに頭角を現し、1995年にはデビュー・アルバム『Fungus Amongus』をリリース。翌1996年にはEpic Records(以下:Epic)と契約し、メジャー・デビューも果たす。そして、そのEpicからリリースされた2ndアルバム『S.C.I.E.N.C.E.』(1997年)は、当時のオルタナティヴ・ロック界隈の激しいサウンドを求める傾向と、ラップ・ロックが盛り上がっていた雰囲気とも重なり、彼らのヘヴィ且つファンキーなサウンドは多くのロック・ファンから歓迎された。

続く3rdアルバム『Make Yourself』(1999年リリース)では、メロディの際立った楽曲「Stellar」や「Drive」などをヒットさせ、よりオリジナリティを持った方向性での評価を勝ち取っていく。さらに2001年リリースのアルバム『Morning View』では、西海岸独特の空気感を踏襲したアーティスティックな世界観を確立。「Wish You Were Here」など、名曲と呼ばれるヒット・ソングを出しつつ、アルバムとしての完成された美しさでも多大なる評価を得た。"SUMMER SONIC 2001"で日本での初ライヴも実現し、翌2002年には初の単独日本ツアーも行った。2004年には5thアルバム『A Crow Left Of The Murder...』をリリース、同作を引っ提げてのジャパン・ツアーも実施。また、2006年リリースの6thアルバム『Light Grenades』では、ついに全米初登場1位を獲得するなど、順調にキャリアを積み重ねていく。

Incubus - Stellar


Incubus - Drive


その後は暫しの充電期間を経て、2011年に約5年ぶりのアルバム『If Not Now, When?』を完成させる。オーガニックで自然体なスタイルの楽曲が中心となったこのアルバムは、バンドの新たな可能性を切り拓いた。メランコリックな表現は、当時勢いのあったエモ・シーンにも通じるところがあり、新しいファン層にもリーチする作品となった。そしてEpicを離れ、心機一転Island Recordsへ移籍。2017年にリリースされた8thアルバム『8』は、原点回帰したかのようなアグレッシヴなサウンドを展開する。Brandon Boyd(Vo)が以前のインタビュー(※2017年4月号掲載)で語っていた通り、"ヒットした楽曲はどちらかと言うとダウン・テンポのものが多かったと思うけど、僕たちの音楽のほとんどは激しいロック・サウンド"というのが本来のINCUBUSの姿であり、彼ららしく内面を表現できる方法なのだろう。また、今作にはEDMとヘヴィ・ミュージックの懸け橋として時代の寵児となっていたSKRILLEXことSonny Mooreが共同プロデュースとミックスで参加したことも話題となった。

そして今年。パンデミックによる制限も落ち着き、海外アーティストの来日が増えるなか、INCUBUSの6年ぶりとなる来日公演が決定! しかも、今回は2020年にオープンしたばかりの新しい会場、東京ガーデンシアターという素晴らしいロケーションでのライヴということでも期待が集まっている。日本武道館と同規模の大会場で、しかも立体的な客席の構造により、ステージを近くに感じられる劇場型イベント・ホールなので、INCUBUSの魅力のひとつでもある奥行きのあるリズムや厚みのあるサウンドがより迫力をもって楽しめるだろう。また、これまでにMAN WITH A MISSIONやSurvive Said The Prophetが彼らの来日公演のサポートを務めてきたが、今回はBAND-MAIDがスペシャル・ゲストとして参加する。海外でも活躍するBAND-MAIDだが、アメリカでのフェス出演時にちょうど同じ日に出演していたINCUBUSのメンバーが彼女たちのパフォーマンスを観て、その演奏力の高さと激しいパフォーマンスを絶賛したことがきっかけとなって今回の共演が決まったとのこと。そんな縁のある2組の共演にもぜひ注目してほしい。

またINCUBUSは、長年バンドの屋台骨を支えたベーシストのBen Kenneyが脳腫瘍の手術後休養していたが、先日脱退が発表され、昨年までPANIC! AT THE DISCOのライヴ・メンバーとして活躍していたNicole Rowが新メンバーとして正式加入。今回の来日公演は、日本のファンにとっては新体制となった彼らのライヴを初めて観ることができる貴重な機会でもある。本国アメリカでは、再録アルバム『Morning View XXIII』のリリースを記念したツアーも予定されているので、新体制で再構築された『Morning View』の名曲が聴けるかもしれないし、前回来日後にリリースされた目下の最新作であるEP『Trust Fall (Side B)』(2020年)から日本で初披露される楽曲もあるかもしれない。とにかく、今再びフレッシュなパワーで勢いに乗るINCUBUSを見逃すわけにはいかないだろう。



LIVE INFORMATION


"INCUBUS -ASIA TOUR 2024-"
5月1日(水)東京ガーデンシアター
OPEN 18:00 / START 19:00
ゲスト:BAND-MAID
詳細はこちら

[チケット]
SS席 ¥14,000 / S席 ¥12,000 / A席 ¥10,000
■各種プレイガイド先着受付:~2月9日(金)23:59
■一般発売:2月10日(土)10:00~
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