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INTERVIEW

INCUBUS

2015.02.09UPDATE

INCUBUS

Member:Brandon Boyd (Vo)

Interviewer:山口 智男

-3年ぶりの来日公演が3月に実現しますね。オーストラリアをツアーしてからのジャパン・ツアーということなので、最高のコンディションで来てくれるんじゃないかと期待しています。今回はアルバムを引っ提げてのツアーではないですよね? どんなライヴになりそうですか? またセットリストは? 今、明かせる範囲でかまわないので、"これだけは準備してきて"というヒントをください。

そう、オーストラリアから行くから、数週間コンサートし通しなんだ。できるだけいい音が出せる状態になれるといいね! このツアーは俺たちの最新リリースとなるEP『Trust Fall (Side A)』を引っ提げてのものなんだ。4月にリリースされるんだけど、最新シングルの「Absolution Calling」を始め、EPから新曲をいくつかプレイするよ。今までのアルバムからの曲もね。ジェットコースターみたいに楽しくて奇妙なセットリストになるはずだから、みんな素晴らしい時間を過ごしてもらえるといいね。

-今年、リリースされると言われていた『If Not Now, When?』以来となるニュー・アルバムは2枚のEPとしてリリースされることになったわけですね?

そう。2枚目のEPというか、『Side B』は今年の後半に出る。それでアルバムがコンプリートになるって感じかな。2枚目のレコーディングも佳境に入っていて、とても冒険的な音楽なんだ!

-1999年の『Make Yourself』以降、オーガニックなロック路線を推し進めながらINCUBUSは作品ごとに新しいことに挑戦してきましたが、新作はどんな作品になりそうですか?

新曲のサウンドを説明しようとすると、いつも"adventurous"(冒険的)という言葉が心に浮かぶんだ。バンドとして1番深いところにある強さを表現する要素があると思えば、クリエイティヴな面で新たに飛躍した点もいっぱいある。タイトル曲の「Trust Fall」は、そういう"飛躍"の数々を網羅した、壮大なロックの旅みたいな感じなんだ。

-これまでフェス出演も含め、6度の来日公演が実現していますが、みなさんにとって日本の印象は?

何年も前に初めて日本に着いたとき、こんなに家から離れたことがなかった感じがしてちょっとビビった。2、3日も経てば馴染んだけどね。時差ボケが取れたら、東京の猛烈で人から人へと広がりやすいエネルギーを吸収するようになって、惚れこんでしまった。まだ自分がしたいようには日本を探索できていないけど、そっちで見たり経験したりしたことに今でも惚れこんでいるから、また行けるのが本当に楽しみだよ!

-特に印象に残っている来日時の思い出はありますか?

前回そっちに行ったときはフェスでプレイしたんだけど、俺の手くらいの大きさの蜘蛛が、同じく俺の手くらいの大きさの蛾と、巣でクレイジーなバトルを繰り広げていたんだ。楽屋に走っていって、バンドのメンバーに見せたんだよ。"おい! これは絶対見るべきだ。早く一緒に来いよ!"って言ったら、"いい女がいるのか!? 裸なのか!? 行くぞ!"なんて言い出すから、"いや、裸のいい女よりいいよ!"って言った。みんなでそのバトルの現場に走って、この2匹の生き物のデスマッチを見守ったんだ。"ディスカバリーチャンネル"のワイルドな番組みたいだったよ。どっちが勝ったかは言わないけど......。念のため書いておくと裸の女たちもクールだけど、この件に限っては、巨大な蜘蛛が巨大な蛾と戦っていることの方がクールだったんだ(笑)。

-来日すると必ず足を運ぶお気に入りの場所はありますか?

原宿を歩き回るのが好きだね。キッズがなかなかワイルドな格好をしているし。

-今年、デビュー20周年を迎えるそうですね。この20年間を振り返ってどんなことを感じますか?

歳だね。歳取った気がする(笑)。いやマジで、機会をもらったことへの深い感謝の気持ちが大きくなっていくのが大半だね。波乱万丈だったし、本当にたくさんのことを学んだ。もし輪廻転生が本当にあるのなら、これが俺にとって1番不思議な人生に違いない。巨大な蜘蛛に生まれ変わらない限りはね。そうなったらクレイジーなくらい奇妙だろうから。"俺には目が100個あるんだ! イェーイ! YO、あの蛾は何でまるでクレイジーみたいに俺を見ているんだ? この蛾野郎、やっつけてやるぞ!"みたいなね(笑)。

-結成時の直近の目標は何でしたか?

"Whisky A Go Go"(訳注:ハリウッドにあるクラブ)でプレイさえできれば、人生が完璧になるって思っていたのを憶えている。Mike (Einziger / Gt)と俺は16歳のころ、そこでRAGE AGAINST THE MACHINEを観たんだ。彼らの1stアルバムが出る前のことだった。Mikeに"ウィスキーでプレイできたらなんてすごいことだろう"なんて話したのを憶えているよ。それ以降のことは何も考えていない。ただの荒地だった。

-20年前の自分にアドバイスするとしたら何と言う?

"小僧、よくやったな。その調子でいけよ。あまり深く考えすぎるな。ロックンロールに過ぎないんだから"って言うだろうね。それから若いころの自分に石鹸を買ってやって、ちゃんとシャワーを浴びさせるよ(笑)。

-最後に来日を楽しみにしている日本のファンにメッセージをお願いします。

日本のみんな、こんにちは! もうすぐまた日本に行けるということで本当にワクワクしているよ! もしかしたら君よりも楽しみにしているかもしれない。だから見ていてくれよ。俺たち、みんなが本当に大好きなんだ。

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