DISC REVIEW
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Elias Reidy(Gt)の脱退がバンド・サウンドにどのような影響を与えるか非常に興味深いところであった。実際彼の脱退の影響は良くも悪くも大きかったようだ。HOOBASTANK meets80年代のハードロック的なファースト・シングル「You Better Pray」が早くからMY SPACEにあがっていたので、それを聴いていた人であればある程度変化があるのは予測していただろう。今作はミドルテンポ~スローテンポなトラックでほぼ全編占められており、アグレッションやスピードを封印し、どこか懐かしくピースフルなメロディにコーラス、壮大なオーケストレーションなどがそれに代わり大きくフューチャーされている。音楽性は異なるがPANIC AT THE DISCOデビュー・アルバムからセカンド・アルバムへの変化に近い。M10の「Senioritis」は唯一アップテンポなトラックだが今作の中では逆に浮いてしまっていることがレッジャンの変化を如実に表している。 ムラオカ