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INTERVIEW

THE RED JUMPSUIT APPARATUS

2011.07.11UPDATE

2011年07月号掲載

THE RED JUMPSUIT APPARATUS

Member:Ronnie Winter(Vo&Gt)

Interviewer:ムラオカ   Interpreter : 白銀亜希子

-今作『Am I The Enemy?』はいつ頃から制作を開始したのでしょうか?

先ず『The Hell Of Hight Water』っていうEPをレコーディングして発売して、その後に曲を書き始めたから2010年の夏頃からかな。

-『Am I The Enemy?』とはいろいろと想起させるアルバム・タイトルですが、どういった理由でこのタイトルにしたんですか?

これは結構広い意味で捉えて貰っていいんだけど、最近は世界で色んなクレイジーなことが起きていて、政府やその他の物や人に対する不信感があると思うんだ。これはアメリカに限らず、どの国でもそういう状況になっていると思うんだ。だからみんなが“誰が敵なんだ?”、“「お前が敵なのか?”、“俺が敵なのか?”、“本当の敵は誰なんだ?”って思い始める。だからこれは自己評価をするための問い掛けって感じだね。自分はどっち側の人間なんだっていうね。

-“最後のアルバムを出してから3年間、再構築すべきことがたくさんあったからどこにもっと焦点を合わせるべきか、過去にやってきたことを全部整理して、新しい作品を作りたいっていう一念に絞ってきたんだ”とあなたは発言していますが、“最後のアルバムを出してから3年間、再構築すべきことがたくさんあった”とは詳しくはどのようなことを表すのでしょうか?

俺たちはVirgin Recordsとそれまでのマネジメントを離れて、ビジネス的な部分を基礎から作り直さないといけなかったんだ。それで自分たちのレコード会社を立ち上げて、色んな会社と協力体制を作ったりしてた。

-それでは特にサウンド面での再構築というわけではなかったんですね?

サウンド面の変化もあるよ。というのも俺たちの1stアルバムはもっとヘヴィなものだった。でも2ndではもう少しソフトになったよね。あれは結局メジャーのレコード会社だったから、会社の意向でそうせざるを得なかったという事情があるんだ。今は自分たちのレーベルだから自分たちの好きなように音楽が作れるっていうところが大きな違いだよ。俺たちは常にヘヴィな音楽をやっていたかったからね。全てのメジャー・レーベルがそういう指示をするとは限らないけど、少なくとも俺たちがいたところはそうだったね。だから今作ではヘヴィな曲を入れることができた。

-“過去にやってきたことを全部整理して、新しい作品を作りたいっていう一念に絞ってきたんだ”という発言から判断するに、今作のコンセプトは“過去の集大成、そして新しいTRJAサウンドの構築”といったところでしょうか?

そうだね。さっき言ったみたいに色んな制限が解除されて自分たちのやりたいものができるってことになったのが大きいけど、自由に新しいことを試したりもしてるよ。エレクトロを入れてみたりね。こういうNINE INCH NAILSみたいな実験的なサウンドは今までになかった新しい要素だからね。

-エレクトロ・テイストやモダン・ロック・テイストの曲もあったりと、今までのあなたがたの培ってきた音楽性に加え、新しい音楽性へのチャレンジも感じられます。あなたにとって進化はバンドに不可欠なものだと考えていますか?

うん、そうだね。でも今回の進化は、かなりプロデューサーであるJohn Feldmannのお蔭だと思ってるんだ。彼が色んな要素を加えてくれたからね。それに俺たちも久々のレコーディングってこともあって気合が入っていたよ。色々やってみようっていう気持ちが強かったね。

-アルバム全体に共通して言えることですが、非常にヴォーカル・メロディが際立っている作品であると感じました。あなたにとってのメロディの源泉を教えてください。

ヴォーカル・メロディに関しては、ほとんど俺が書いているんだけど、これに関してもJohnの功績が結構あるんだ。俺たちは今までメンバー以外の人と一緒に曲を書いたりすることはなかったんだけど、今回は彼と一緒に曲を作ったからね。でも基本的には俺が自分の中で温めて来たアイディアだよ。

-John Feldmannのプロデュースは初めてですよね?一緒に仕事をしてみてかなりうまくいったようですね?

彼は本当に素晴らしい仕事をしてくれたよ!!

-JohnはTHE USEDから、最近ではPANIC! AT THE DISCO、D.R.U.G.S.など非常に優れた作品を手掛けていることで有名ですが、彼と他のプロデューサーとの違いは何だと思いますか?

彼は今実際にバンドに所属していて、ツアーもしていて、彼自身が素晴らしいシンガーであり、ギター・プレイヤーだってことが大きな理由かもしれない。俺たちは彼のことをずっと良く知ってたから、もう一緒に仕事できるっていうだけで感激したしね。とにかく素晴らしいプロデューサーだってことは確実だよ。