DISC REVIEW
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私は「ポスト○○」というようなバンドの紹介の仕方をするのが嫌いだ。音楽だろうが人間だろうが、勝手に代わりにしてくれるなよと思うのだ。しかしTHE QEMISTSを紹介するとき、そのパンクキッシュでエネルギッシュでエキサイティングでアイディアに溢れる、サウンドから汲み取ることのできるスピリット的な面から、“ポスト PRODIGY”と言ってしまいたくなる。PRODIGYを初めて聴いた時の、言葉にならない程の衝撃と感動が、THE QEMISTSにはあるのだ。ドラムンベースを基調とした、ラウドで破壊的なビートからPENDULUMと比較されることが多いようだが、THE QEMISTSにはもっともっと、ロックの初期衝動がある。フューチャリング・アーティストも豪華で、元FAITH NO MOREのMike Pattonや、UKグラムシーンからWILEYが参加している。 (KAORU)