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INTERVIEW

THE QEMISTS

2016.02.13UPDATE

2016年02月号掲載

THE QEMISTS

Member:Liam Black(Gt) Dan Arnold(Ba) Leon Harris(Dr)

Interviewer:KAORU

-本誌でインタビューしたのは2009年の来日時、"Ninja Tune"のイベント以来ですので非常に久しぶりですね。6年振りにTHE QEMISTSのアルバムが聴けてとっても興奮しています! 新作『Warrior Sound』を完成させた今、どのような気持ちですか?

Liam:俺たちが表現したいサウンドのアルバムを完成させることができて、とても嬉しいよ。間違いない作品にしようとこだわったから、自分たちが満足できるサウンドや曲を作るのには時間がかかったんだ。俺たちが100%誇りを持てる作品をリリースできることを誇りに思うよ!

-アルバムについて訊く前に、これまでの活動状況についてうかがいます。2010年リリースの2ndアルバム『Spirit In The System』以降、バンドはどのような状態でしたか? ENTER SHIKARIとのツアー後、ライヴ活動はずっと続けていたのでしょうか? もしバンドとしての空白の時間が多くあったとしたら、その間にメンバーそれぞれどんなことをしていましたか?

Leon:ライヴをやるためにはそれなりの技術が必要だから、練習をするためにツアー活動を休止した時期はあったけど、ライヴはたくさん行っていたよ。他のバンドは気にもかけないような新しい技術を、THE QEMISTSではたくさん使うようにしているんだ。今年もまたENTER SHIKARIと共にツアーを行う予定だから、2009年から一周してもとに戻ってきた感じだよ。

-では、ほとんどツアー中にこの新作を作っていたということでしょうか?

Liam:そういうことになるね。アルバム制作のためにスタジオにいた時間も長かったし。だから空白の時間というのはなくて、自分たちのすべてをこのアルバムに込めようと、スタジオにこもりっきりだったよ。

-昨年はKORNのツアー・サポートを務めたそうですが、彼らとのライヴはいかがでしたか? お互いにいい影響を与え合ったという実感はありますか?

Leon:すごく楽しかったよ!

Dan:もちろんだよ! 素晴らしい経験だった。KORNは俺たちが昔から尊敬するバンドだったし、それは今でも変わらない。俺たちはKORNを聴いて育ったし、新しい音楽に影響を受ける一方で、彼らからも多大な影響を受けたよ。メンバーと実際に会ってみて、彼らも普通にいろいろな話をして、物事を共有するのが好きな人たちだとわかったときは嬉しかったよ。彼らが俺たちをツアーに呼んでくれたのは光栄なことだったし、今も昔と変わらないエネルギーと情熱で活動を続けていることを目の当たりにしたのは素晴らしい経験だった。すごくいい刺激になったよ!

-EPやミックスCDのリリースはありましたが、THE QEMISTSとしての新曲がなかなかリリースされない中でも、リミックス・ワークは行っていましたね。IN FLAMESの「Where The Dead Ships Dwell」やDJ Kentaro feat. DJ Krushの「Kikkake」のリミックスもかっこよかったです! このようにコンスタントにリミックスを手掛けることによって、『Warrior Sound』へのヒントが浮かんだり、バンドのサウンドへ還元されたと感じることはありましたか?

Dan:そうだね、バンド・サウンドへの還元というところではリミックスはまさに最適な作業だったと思う。いろんなアイディアやサウンドを試して、何が効果的か、オリジナル曲のどの部分を使うとインスパイアされるかなどを探ることができるからね。曲や、曲のフックやパーツを使っていろいろなことを大胆に試すことができるのは最高だよ。制作のヒントやインスピレーションを得る目的としてリミックスは適していると思う。

-2014年の"FUJI ROCK FESTIVAL"に出演した際、Matt Roseがヴォーカルで参加していましたが、彼は『Warrior Sound』には参加していないのでしょうか? 調べると、"元メンバー"として扱われているのですが。

Liam:たしかにMatt Roseとは現時点では活動を共にしていない。理由は、アーティストとしての方向性の違いみたいなものだ。今回のアルバムは、新しいヴォーカリストのOliver Simmonsに参加してもらって、多くの曲を一緒に作った。彼は素晴らしい曲を書くし、このアルバムのフロントマンとなることが自然な流れだったから、バンドに参加してもらうことを決めたんだ。

Leon:『Join The Q』(2009年リリースの1stアルバム)と『Spirit In The System(2010年リリースの2ndアルバム)』ではゲスト・ヴォーカリストをたくさん起用した。俺たちは、バンド・メンバー以外のアーティストと一緒に仕事をするのが大好きだから、それは今後もやっていくと思う。でもそのやり方だと、アルバムに一貫したバンド特有のサウンドや物語性、歌詞世界などを持たせるのが非常に難しかった。いろんなアーティストと一緒に仕事をする場合、ひとつの曲ばかりに力を注ぐわけにはいかないからね。だから俺たちは、ちゃんと意味のある歌詞や曲を書ける人を探していて、それでOliverを見つけたんだ。彼は今回のアルバムの曲をたくさん書いてくれたし、フィーチャリングで参加しているヴォーカリストやバンドのための曲も手伝ってくれた。アルバムを最初から最後まで一緒に作れる人が見つかって本当によかったし、バンドとして改善されたところもあると思う。Oliverは俺たちのためにものすごく頑張ってくれたから、今後のツアーにも加わってもらうんだ。