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INTERVIEW

THE QEMISTS

2016.02.13UPDATE

2016年02月号掲載

THE QEMISTS

Member:Liam Black(Gt) Dan Arnold(Ba) Leon Harris(Dr)

Interviewer:KAORU

-全体的にはTHE QEMISTSの基軸となっているドラムンベースのリズムをさらに深く進化させた印象です。多彩な音楽に造詣が深いメンバーですから、ダブステップやハウス、ジューク/フットワークなど、いろんなダンス・ミュージックのリズムを混ぜようと思えばそれも可能だったと思いますが、あくまでドラムンベースにこだわった理由について教えてください。

一同:ドラムンベースが大好きだから!

Leon:最高のジャンルだから!

Dan:史上最高! 理由はそれだけ!

Leon:最も速い音楽で、リズムに豊富な選択肢があるし、ライヴでの演奏もすごくしっくりはまる。正しいギターを載せればパンク・ミュージックみたいに聴こえる。"ドラムンベースはもう終わった"とか、"ジャングルはもう時代遅れだ"という意見がときどき出るけど、それを覆すようなドラムンやジャングルが現れて復活するんだ!

Liam:反対にテンポをスローダウンさせると、ヒップホップのビートのようになる。

Leon:そう、ヒップホップともすごく簡単に合わせられるし、DJだとテンポを早めたり遅くすることもできる。すごく融通が利く音楽だと思う。

Dan:最もヘヴィな音楽で......。

Liam:エネルギーが最高だよな!

Dan:最もエネルギッシュなダンス・ミュージックだ。個人的にはそう思う。

Leon:俺たちがやりたい音楽と合うし、俺たちの性格的にドラムンのサウンドに魅力を感じるんだ。

Dan:ドラムンはスピード感もあるし、ロックと関連性が強いと思う。

-Track.4「Anger」ではCrossfaithのKenta Koie(Vo)氏がゲスト参加していますね。彼はどのような経緯で参加することになったのでしょうか? また、ドラムンベースではなく、BPM110くらいの重厚なビートの曲ですが、彼の声にはこの曲が合うと思ってオファーしたのでしょうか? 声を切り刻んで使用してる部分もあって面白いですね。

Liam:もともと曲のアイディアがあって、その曲に合ったヴォーカリストを探していたところに、俺たちの事務所がCrossfaithやKentaと連絡を取ったんだ。Kentaはヴォーカルを録音したものを送ってくれて、俺たちはその素材を切り刻んだ。ヴォーカルのプロダクションにはかなり手をかけて限界に挑戦したよ。Crossfaithのアルバムもプロダクション色が強くて、近未来的な音楽だから俺たちのサウンドと合うのは当然のことだった。Crossfaithがイギリスでギグをやっているときに、Kentaが俺たちのスタジオに来て、さらにヴォーカルを足して一緒に曲を仕上げていったんだ。この曲は彼の雰囲気に合っていると思うよ。

-アルバムにはHACKTIVIST(Track.2「Jungle」)とGHETTS(Track.11「No Respect」)も参加していますが、どちらもすごくかっこいい曲に仕上がっていますね。彼らとの仕事はいかがでしたか? また、Koie氏も含めて、制作時において彼らとの印象的なエピソードなどがあったら教えてください。

Leon:彼らと一緒に仕事ができたのは最高だった。俺たちと気が合わない奴だったら俺たちのアルバムには入れないし、仕事をしていて嫌な奴だと思ったら、アルバムから削除するだけのことだからね(笑)。彼らとはすごく仲良くやれたよ。GHETTSとはイギリスのブライトンでギグがあった直前にレコーディングをした。あれはマジでクレイジーな夜だったよ! 最終的にはみんなでクラブに行って、GHETTSも事務所の奴らと一緒に合流した。あの夜の出来事はどの程度公表していいかわからないから、GHETTSに話してもらった方がいいな(笑)。GHETTSと遊ぶといつも大変な夜になるんだ。HACKTIVISTはクールな活動をしていて、今度リリースするデビュー・アルバム『Outside The Box』(3月4日リリース)もすごくかっこいい! イギリスでは今、HACKTIVISTがかなり話題になっているんだ。彼らの音楽はとても政治的なんだけど、今回は俺たちの音楽にも政治的な響きがあったから、とにかく楽しい曲を作ってみようということになったんだよ。とにかく楽しんで、音楽を演奏して、ツアーをして、バカ騒ぎする。そういう内容の曲だ。サウンド的にはすごくヘヴィな曲だけど、歌詞は全然重くないんだ。

Liam:あのヘヴィな曲に、彼らのシリアスな歌詞を載せたらやりすぎになってたよね。

Leon:HACKTIVISTは普段そういう音楽をやっているから、もしそうなっていたら、ありきたりになってしまったかもね。だから今回は、彼らにとって慣れ親しんだエリアから離れたかったという意図もある。

Liam:それに、HACKTIVISTのBen(Marvin)とJ(Hurley)はラッパーで、ヘヴィなロックを扱っている奴らだということも、俺たちと合う理由のひとつだね。これは結構稀なケースなんだ。だから、彼らが俺たちの活動と合うだろうと気づくのは難しいことではなかった。俺たちはBrunoと何年も一緒に活動してきたし、他のシーンの様々なラッパーたちとも音楽を作ってきた。だから、HACKTIVISTを迎えて、このアルバムに参加してもらうのはとても自然なことで、やりやすかったしすごく楽しかったよ!

-『Warrior Sound』を引っ提げてのツアーが決定していますね。そして、日本では激ロックがツアーのサポートさせていただきますし、とても楽しみです。ライヴへの意気込み、日本のファンへのメッセージをお願いします。

Dan:俺たちもすごく楽しみにしてる!

Leon:激ロックと一緒にツアーをやるのをとても楽しみにしているよ。これまでで1番ビッグなツアーになるから、ライヴもこれまでで1番最高のものにするよ! ツアーには、バンドのメンバーだけではなく、クルー全員を連れていくんだ。ここ1年間一緒に練習してツアーしてきたヴォーカリストも連れていくよ。

Liam:全部持ってくからな!

Leon:そう、全部だ! 照明もサウンド・システムも全部! だから最高のライヴになる。日本に行くのが待ち遠しいよ!