DISC REVIEW
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大傑作!!!「Invaders Must Die」を聴いた時、私が生まれて初めてPRODIGYを聴いた時の衝撃と衝動が再び襲ってきた。アッパーな興奮と祝祭感、そして圧倒的な現代性。今作は、前作「Always~」のような、Liam一人舞台のではなく、KeithとMaximとの協同作業という、本来PRODIGYとしてあるべき形と行程を踏んで作られた。だからこそここまでPRODIGYらしいサウンドとなったわけではあるが、決して回顧的な作品ではない。"NEW RAVE以降"を思わせるシンセサイザー、スペースインベーダーゲームのサントラのような、機械的でエピックなサウンド。明らかに現代の若者に聞かれることを意識した作品だといえるだろう。しかしさすがはPRODIGY!トラックの奥行きが半端じゃなく、何度聴いても新たな発見をさせてくれる。若いリスナーに「かなわないな」と溜息をつかせ、オトナなリスナーにも「やっぱり凄い」と賞賛させることが出来るのは、PRODIGYのような本物だけだろう。HADOUKEN!「Music For An Accerelated Culture」、PENDULUM「In Silico」、THE QEMISTS「Join The Q」、そしてPRODIGY「Invaders Must Die」は、現代ビッグビート"四種の神器"です! KAORU