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COLUMN

MERRY ネロの全身全霊激コーデ vol.2

MERRY ネロの全身全霊激コーデ vol.2

前回、記念すべき第1回はGEKIROCK CLOTHINGのこども店長ことNeekoさんに全身全霊激コーデをしていただき、更なるオシャンティーロッカーへのレベルが上がったネロ。そんな時、前回Neeko先生がチョイスしたアイテムの中でネロがとても気になるブランドがあり調べてみた所、とても興味深い人物が現れた!!その名もLILWHITE.の創設者、木戸修平氏であった。今回はこの2人の全身全霊激対談をお届けしよう......。

ネロ:はじめましてですよね!?

木戸:そうですね。宜しくお願いします。さっきまで誠治くん(the telephonesの松本誠治)と一緒にいたんですよ。俺、今日の今を迎えるまですごく緊張してて「怖い人だったらどうしよう?」とかいろいろ考えちゃって......(笑)。そしたら誠治くんが「熱い兄貴的な存在でとても良い人だよ」って言ってて、すごく安心しました(笑)。

ネロ:はい!! バンド界の松岡修造です(笑) TOTALFATとかとも仲良いですよね!?

木戸:はい、仲良いというか、バンドをやってた頃からの素敵な兄貴です。

ネロ:だんだんどんな人かわかってきました(笑)。今回僕も木戸くんという人に興味が湧いていろいろ調べさせてもらったんだけど、もともとRIDDLEというバンドでのギタリストの活動を経て、まずはLiVERSE Designという名でいろんなバンドのグッズやフライヤーを手がけて、昨年8月にこのアパレルブランドのLILWHITE.を立ち上げて今に至るという形なんだけど。バンドマンをやりながらアパレルも手がける人も多い中、そもそもどうしてバンドマンを断ち切ってデザインやアパレルの道へ?

木戸:RIDDLEが2012年の2月までの結成から9年間在籍してたんですけど、僕が在籍していた状態のアルバム『SONORITY』のレコーディングの時期くらいからいろいろ将来の事を考え出したんですけど、当時26歳だったんですね。もうすぐ27歳って頃にいろいろ考え出したんです。もちろん音楽も好きなんですけど、元々ファッションもすごい好きだったんで、当時はまだ漠然とでしたけど、将来的には服飾関係の仕事がやれたら良いなと思いはじめたんです。30歳という年齢はひとつの区切りになる年齢だと思っていたので、それまでにはちゃんと自分の足で立てるようにはしたいなという思いがあったんです。そこから専門学校を調べたら平均3年はかかって、1年制や2年制といろいろある中で、もちろん自分で学費は稼がなきゃいけないと思ったんで、やっぱり3年制の夜間の学校かなと。そこでRIDDLEのギタリストとしての最後のツアーを経て、すぐ文化の夜間に通いはじめたんですよ。

ネロ:へぇ~。すごい人生の転機!!

木戸:そうですね。そもそも外から見たら「デザインの仕事って何やってるの?」って感じだと思うんです。当時知り合いのバンドマンに「Tシャツのデザインとかできるの?」って聞かれたんです。正直、その時はまったくできなかったんですけど、俺はそこで勢いで「できるよ」って言っちゃったんです(笑)。

ネロ:はははは!!わかるわかる(笑)。

木戸:そこで知り合いのバンドのTシャツのデザインをやらなきゃってなって、無料のお試し期間のイラストレーターやフォトショップをダウンロードして何もわからないままさわって、とにかく何とかしなきゃとがむしゃらにやったんです(笑) 今思うと、それが俺にとってこの業界での忘れられない初仕事かな。

ネロ:僕も生意気ながら以前はバンドのグッズ担当をしていて、Tシャツのデザインやらをやっていたんです。もちろん僕も最初は右も左もわからないまま(笑) それでも一生懸命デザインして、自分の納得いくデザインが完成して、それを着てくれている人を見ると人一倍嬉しかったし、自分はツアーが始まる前からそのTシャツをデザインしているわけで、誰よりも早くツアーが始まっていて、より自分のバンドを良い意味で客観視できてすごく良い経験ができたなと思っている。何よりも「やってみよう」というその勢いが良かったなって(笑)!!

木戸:そうですね。

ネロ:デザインってバンドをすごく象徴するなと思っていて、Tシャツでもフライヤーでも本当に大事だなと思っていて、そこで思ったんだけどこのLILWHITE.のロゴってすごくかっこいいよね? Tシャツとかにドカンと入っていても小さく入っていようが、「ここを見ろ!!」的な存在感がすごくある。

木戸:ありがとうございます。パッと見ゴシックっぽいですよね?

ネロ:そうだね。

木戸:精神論的な意味もあるんです。見ての通り逆さ十字が3本あって、僕は人生の中で2回転んでるんですね。

ネロ:ほう。

木戸:1つはRIDDLEというバンドで自分自身が当初思い描いてた結果になったかというとそれは実現し得なかったという1本。そしてもう1本はその後にやったLiVERSE Design。最後にLILWHITE.の1本という3本の矢みたいなイメージです。3回転んで3回起き上がるというか......この3本目だけはもう簡単に折られないぞ!!という意味合いも込めて(笑)。

ネロ:なるほど!!

木戸:僕自身は宗教的なクロスはあまり意識してなくて、転生とか"やりなおせる"みないな精神論の象徴で。うちのブランドイメージって洋服見ていただくとわかると思うんですけど白と黒で、ブランド名も含め総合的に考えるとやはり白なんですね。僕のイメージ的に他のブランドさんて黒のイメージが多くて、実際黒い部分が多くても、ワンポイントで小さく白が入っているだけでもイメージを白にできるような異質なブランドを僕は目指してます。

ネロ:深いね。わかるよ。その他にもこだわりとかあったら是非おしえてほしいんだけど。

木戸:単純に自分が着たいものを作るのがベースにあって、基本的に僕は白、黒、赤、が好きなんですね。その赤が好きな理由のひとつで、hideさん(X JAPAN)がすごく好きなんです。

ネロ:なるほどね~(笑) あの方は本当にファッションリーダーだよね!! 何がすごいって今見てもファッションにしろ音楽にしろ何一つ時代を感じない!!

木戸:もともとブランド名のLILWHITE.のWHITEの部分の話になって来るんですけど、hideさんが他界する前に、僕が中学生くらいに見たhideさんが黒地のトレーナーを着ていて、そこに白文字でWHITEって書いてあったんです。当時中学生ながら、それを見て僕は「深いな」と思ったんです。

ネロ:それは皮肉さやジョークも利いててパンチがあるね!!

木戸:だから僕はその時から"ファッション=アンチテーゼ"があって、それをどれだけキャッチーに出せるかがテーマになってます。

ネロ:まさにロックファッションでお洒落するにはもってこいなテーマだね!! 今後の野望とかもあったら是非おしえてほしいんだけど?

木戸:今Tシャツはすべてオリジナルでやってるんですけど、もっとより"服作り"っぽい事をちゃんとやって行きたいなと思ってます。ものによっては低価格の作品もあるんですけど、服って服でしか価値がないものだと思うんです。音楽の世界も一緒だと思うんですけど、低価格化だったりCDが売れない時代だったりしていろいろ下向きな部分もあるとは思うんですが......音楽もいろんなコンテンツもあるけど、音楽は音楽でしかない。服も服でしか存在できないし、服とでしか価値がないから。例えばLILWHITE.はTシャツが5000円くらいで時に高いとも言われるんですけど、そんな所をちゃんと説き伏せれるようなブランドにしていきたいですね。究極を言えばタグにLILWHITE.のロゴが入っていれば「俺はそこにお金を使う」って言ってもらえるような。

ネロ:そもそもブランドってそう言う事だよね。その服にどれだけのコストがかかってようが、低価格だろうと高価格だろうとその人が気に入って着てくれるかどうか。音楽も数分で作った曲だろうと何年かけて作った曲だろうと聴いた人の気持ちを動かせるかどうかだもん。どんな形であろうと、手にしてくれた相手に対しての結果が全て。

木戸:俺も今まで服にいくら使ったかわからないですけど、1つ1つが気に入っていたから今思えば壮快だった(笑)。だから服としてもっと説得力を増せるようにしたいなと思ってます。今後、秋冬とかはヘビーアウターなども作って行こうかなと計画中なんで期待しててほしいです。

ネロ:何をやろうと賛否両論があって、その中でも本当に気に入ってくれる人がいるからやって行ける。お互いそんな人達を増やして行きたいよね。

木戸:そんな賛否に左右されないブランドになりたいです!!

ネロ:MERRYもイメージカラーが黒、白、赤なんだ。お互いもっともっと高見を目指して、いつかコラボしたいな。

木戸:これもご縁なので是非!!

ネロ:今日は良い話が聞けました。末永くよろしく!! ありがとう。

▼今回のコラムに登場したアイテムはこちら!!

1 LILWHITE. PAISLEY BUCKET HAT WHITE

2 LILWHITE. -SUBURBANFLAG- KNITCAP

3 LILWHITE. -FXXK TEE- WHITE

4 LILWHITE. -HOPE- COACH JKT WHITE

5 LILWHITE. -LAURELLONG SLEEVE- BLK

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