DISC REVIEW
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約2年9ヶ月ぶりのフル・アルバムは、"MERRYにとってのイデオロギー=エムオロギー"と"禁断の世界"をパッケージング。2018年2月まで続く47都道府県ツアー"システム エムオロギー"を見据えて制作されたこともあり、シングル3部作で打ち立てたメッセージ性の強い歌詞や、持ち味であるセンチメンタルなメロディの成分は残しながら、ライヴでも着火力が高いであろうハイ・テンポなパンク・ナンバーや、爽快でロック色の強い楽曲が揃った。ラストを飾る「エムオロギー」はストリングスが効いたアレンジもエネルギッシュでありながら繊細で、聴き手にこの混沌とした世の中とこの先の未来をどう生きていくか問い掛けるよう。聴き手と共に人生を歩む姿勢が表れていると言ってもいいのでは。 沖 さやこ