INTERVIEW
MUCC
2015.06.11UPDATE
2015年06月号掲載
Member:逹瑯 (Vo) ミヤ (Gt)
Interviewer:MAY-E
-ミヤさんは、TeddyLoidさんのコラムの特別企画"TeddyLoid presents DANCE × ROCK CHRONICLE"に参加していただいた以来ですね。
ミヤ:そうですね。
-逹瑯さんも、「リブラ」のTeddyLoidリミックスは聴いていただけましたか?
逹瑯:はい、聴きました。面白いですよね。自分のバンドの曲が他の人にリミックスされるのって。これまでもいろんな人にMUCCの楽曲をリミックスしてもらっていますけど、その人によって解釈が違うし。昔は、他のアーティストのCDの3曲目とかに入っているリミックスを聴くのはそんなに好きじゃなかったんですけど、今は好きですね。大人になったから好きになったのかどうかはわからないですけど、リミックスを楽しめるようになってきました。
-逹瑯さんも、ミヤさんのようにクラブ・ミュージックに造詣があったりするんでしょうか?
逹瑯:そもそも音楽自体をあんまり聴かないんですよね。自分で探しにいって、買い漁ることはないです。吉井和哉さんとか自分が好きなアーティストの新譜を買って楽しむのはあるんですけど、それ以外は詳しく掘り下げて聴くこともしないし、なんとなく雰囲気が好きで手に取ってみて衝動的に買うくらい。あとは、トリビュート作品が好きなんで、最近は気がつくとヴィレバンでCDを買ってることが多いかな。
ミヤ:たしかに、俺もCDを買うことは少なくなりましたね。
-その分、デジタルに移行したってことでしょうか?
ミヤ:デジタルで買うものも増えてきたんですけど、デジタルで買うものと盤で買うものとはっきり分かれてきたかな。逆に、アナログ・レコードで買いたいものがあったりもするんだけど、CDそのものは減ったかも。
-先日、"F#CK THE PAST F#CK THE FUTURE"のヨーロッパ・ツアーから帰国されたばかりですけど、ツアー中に現地の音楽シーンに触れる機会はありましたか?
ミヤ:全っ然なかったですね。今回は結構弾丸だったんですよ。2週間しかいないのにライヴは8本もあったし。ほんとに時間がなかったです。イギリスに行ったのに、外に出たのはバスを降りて会場に行く間だけとか、すごく切ない感じでした。
-かなりタイトなスケジュールだったんですね。ドイツはテクノのメッカだったりするし、ミヤさんは特にたくさん刺激を得られたんじゃないかと思ったんですが。
ミヤ:そう。ドイツに行ったらクラブに行きたいって、行くたびにいつも思っているんですけど、今回もちょっと時間がなくて。ドイツのクラブには行ったことがないし、むこうの文化に触れてみたかったんですけどね。しかも、ドイツで泊ったホテルがめっちゃ田舎で......。
逹瑯:エッセンだよね。むこうでも、"日本で言うところの首都の近くの田舎じゃない?"とかって話をしてて......最終的に"調布"ってことに落ち着いたんだよね。
一同:(笑)
ミヤ:だけど、ドイツでDIR EN GREYのライヴは観ましたよ。日本とはオーディエンスの反応が明らかに違うんだろうなっていうところはありましたけど、バンドがやっていることは日本と変わらないだろうし、国とかに左右されない芯の強さを感じましたね。
-そうでしたか。MUCCのライヴも、海外と日本とではオーディエンスのリアクションもやはり違うんでしょうか?
ミヤ:うちは、明らかに日本とノリが違いますね。"ああ、この曲はこういうノリだよね"って思わせてくれる。例えば「リブラ」とかって日本だったらみんな聴き入るんですけど、むこうではサークル・モッシュが起きるんですよ。ゆっくりな曲だから聴き入るってことでもなく、静かな曲だから暴れないってことではないんですよね。