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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

RIZE

2012.10.16UPDATE

2012年10月号掲載

RIZE

メンバー:JESSE (Vo)

インタビュアー:ムラオカ

-先週末はAIR JAM出演でしたね。私は行けなかったのですが、激ロックのライターから素晴らしいライヴだったと聞いていますが実際いかがでしたか?

32年間生きてきて初めてライヴを観て泣きましたね。THA BLUE HERBを観て感動してBRAHMANを観て涙が流れて、HI-STANDARDでまた泣いて……。歌詞とかMCじゃなくて、音で感動してしまって。本当に素晴らしいアーティストしか出てなかったし、すごく良かった。都内や関東でAIR JAMをやったら生きている東北の人たちは来れるけど、東北で亡くなった方はあそこにいたんだろうし、そういう人たちのためにも仙台でやった意味って大きいと思うんですよ。会場は野外なのにライヴ・ハウスみたいに後ろも前も横も全員のってて……バンドをやっててRIZEとして出演出来て本当に良かったなって思いましたね。

-フェスにはよく出演していますが、他のフェスとは空気感が違いましたか?

全くもって感じたことのない感覚を受けたフェスでしたね。元の始まりはイベントだったけど、あれはもうフェスだよね。

-自分たち自身のライヴはいかがでしたか?

出番が13時からで9月中旬の仙台なのに猛暑の真っ只中ですごく暑かったね。AIR JAMに甘えすぎちゃ駄目だなっていうのも感じてたし、AIR JAMがまた来年も続くなんて保証はなかったから、あの場にいた全員が“パーティーするぞ!”って気持ちだったと思うんだよね。あんなフェスはないですね、最高でした。

-今後東北のシーンはどういう方向に向かっていくと思いますか?

どうだろう。きっと、AIR JAMを観て、感じた人が今後すごいイベントを作るんじゃないかな。それはイベンターさんかもしれないし、バンド主体のイベントなのかは分からないけどさ。10-FEETのTAKUMAと話してたんだけど、福島はまだだけど、東北に3箇所ライヴ・ハウスが復活したから、そこの3箇所を常にツアーに組んでいく流れを作りたいねって話してたんだよね。それを当たり前の流れにして、いろんなバンドが東名阪のツアーとは全く別で、茨城から東北ツアーの流れを率先して組めば、賛同してくれる人が増えるんじゃないかなって。ただリリースがあるからツアーを回るんじゃなくて、本当に原点に戻されたというか……ツアーって感動だったり、面白さだったり、いろいろあると思うけど、そういうものを与えに行くものなんだよね。とにかく色々考えさせられたし、ライヴをする意味ってこういうことだよなって本当に思いましたね。

-さて、早速ですが「LOCAL DEFENSE ORGANIZATION」完成おめでとうございます。

ありがとうございます。

-音源リリースとしては2年5か月ぶりになりますね。各々RIZE以外の活動があるとはいえ、RIZEとしての久々のリリースにテンションが上がっていると思うのですが、今はどういった心境でしょうか?また、この曲を制作するとき、どんなこと、ものをイメージしていましたか?

もちろんテンションは上がっているよ。2006年に「heiwa」って曲を書いたんだけど、その時にはまだ娘も生まれてなかったし、災害も起きていなかった。それこそ、2006年って9.11以降ようやく傷が癒され始めた頃だったんだ。当時平和ボケしている自分に向けて書いた曲なんだけど、今回の「LOCAL DEFENSE ORGANIZATION」は「heiwa」へのアンサー・ソングというか、今は平和が本当に欲しいなら守り通さないとダメなんだよっていう。初めて災害後に、3.11を忘れちゃいけないという言葉を出せたなって思います。この3.11という歌詞を別の日にちに変えたら、別に悲しいことは歌詞としても何も歌っていないんですよ。けど、こういう日はまたいずれ訪れるし、悲しい出来事はいっぱい起きるし、そういうことに対してどうしていけばいいんだろうって考えたときに、オフェンスではなくてディフェンスが大切だと思ったんだよね。娘が生まれて父になって、“守りたい”という気持ちが当たり前のように出てきて、それを残していきたいと思ったんですよ。今回は本当に“HOPE”の曲ですね。

-久しぶりの音源制作ということで新たな気持ちで取り組めたのではないでしょうか?

まだRIZEでできるというのが嬉しいし、結成して16年も経って、“まだ解散してないんだ?”って自分でも思うし、最初RIZEを始めたときはこんなに長く続くって思っていなかったしね。2年半ぶりの久しぶりのシングルだけど、この先、例え4年間CDを出せなくても俺たちは解散しないと思う。常にその時代に何か言いたいようなメッセージが頭に思い浮かべば書いていくしね。

-「LOCAL DEFENSE ORGANIZATION」というタイトルの意味を教えてください。

みんなそれぞれ地元があって、その地元を活気付けていくヤツが全ての土地に1人でもいたら問題ないんじゃないかって思うんですよ。RIZEの曲のタイトルって一言のものが多いんですけど、今回はあっくん(金子ノブアキ / Dr)がすげぇこのタイトルを気に入ってくれて、“JESSEこの言葉超カッコイイじゃん!”って言ってくれたんです。彼は本当に鬼才、天才肌だから、彼にいいって言ってもらえるとすごい自信が付くんですよ。あっくんがなんでこの言葉に引っ掛かったのかなってずっと考えてたんですけど、RIZEってメジャーだけど、下北から始まった、ローカル・アイデンティティじゃないけど、数少ない東京出身のバンドなので、自分たちのローカルをもっと大事にしたいって気持ちがあって。そこから地元のために何をしたいかって考えたら、世界に俺たちの地元を紹介したいんですよね。それがやっぱり“WORLD DEFENSE ORGANIZATION”より、“LOCAL DEFENSE ORGANIZATION”で。俺は戸越、あっくんは下北のミュージシャンでいいんだというか、変に背伸びをしないで、俺らにできることは、手の届かない存在になるのではなくて、地元のヤツらを守ったりと手が届く存在でありたいんだよね。地元を守るためにはマジで諦めちゃいけねぇんだなって思ったし、さっきも言ったけど「heiwa」はもうちょっと心に染みるようなテンポの曲だったけど、今は反対にアグレッシヴにいかないと守れないものっていっぱいあると思うんですよ。日本人って“どうぞどうぞ”、“ごめんなさい”、“すみません”っていう譲り合いの社会だけど、謝っちゃいけないことは2度と謝っちゃいけない時代だと思うし、胸を張らなきゃいけなかったら絶対に胸を張らなきゃいけないし、本当に自分で守り通さないと守れないものがあるって感じたんです。