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DISC REVIEW

In The Passing Light Of Day

PAIN OF SALVATION

『In The Passing Light Of Day』

Release Date : 2017-02-22
Label : マーキー・インコーポレイティド

スウェーデンが誇るプログレッシヴ・メタル~ロックの巨人による最新作。こういった説明だけで二の足を踏んでしまう若いリスナーもいるかもしれないが、様々な音楽的要素を内包し、中心人物のDaniel Gildenlow(Vo/Gt)による物語性に富んだ、思慮深くシリアスな世界観を軸とした、多種多様なアプローチを見せるその音楽性は実に興味深く、まさにプログレッシヴと呼ぶに相応しい。本作はアルバム全体で70分を超える大作であり、近年の作品と比べても全体的にヘヴィ且つダーク。ポリリズムなども多用し、複雑な楽曲展開の中で、北欧らしい湿り気を帯びた哀愁のメロディも随所に盛り込まれている。先鋭的なヘヴィネスを好む向きには、ぜひ耳を傾けてもらいたい1枚である。 井上 光一