LIVE REPORT
Bubble Baby
2024.10.24 @下北沢SHELTER
Writer : フジジュン Photographer:Leo Kosaka
Bubble Babyが、来年2025年1月26日に決定している下北沢SHELTERでのワンマン・ライヴに向けて開催中のガチンコツーマン・イベント[Bubble Baby presents "ON GYAO 2024"]。第3回は、"SAD POP PUNK"を掲げる5人組バンド Good Griefを対バンに迎えて行われた。
"行こうぜ、(下北沢)SHELTER! 全員でこっち来い、叫ぶんだ!!"とYasu(Vo)が叫び、「Sapphire」で幕を開けたGood Griefのライヴ。ど頭から最高潮のテンションで5人の歌と演奏が巨大な塊になってぶつかってくる熱狂のステージに、観客も熱い拳を上げて応える。激しくヘヴィにダンサブルにと聴く者の心を揺さぶり、ライヴが進むごとにフロアの熱狂が増していくのがよく分かる。
"ここでのルールはただ1つ! 俺たちがヤベぇライヴをすることで、Bubble Babyがも~っとヤバいライヴやってくれるって仕組みです!!"と告げると、切れ味鋭いギターで始まる「FIREWORKS IN HEAVEN」から中盤戦を駆け抜け、"初っ端からカオスだな!"と嬉しそうに笑ったYasu。
"去年の末頃にBubble Babyと初めてライヴをして。Rude-α(Vo)って人間は生まれたそのときからラップやヒップホップを全力で信じて、ここまで歩いてきた人間だと感じました"とリスペクトを告げると、みんなと出会えた喜びを語り、たっぷり気持ちを込めた「Home」を披露する。再びフロアの熱狂を生んだ終盤戦では「Contempt」でシンガロングを起こし、「(i will stay)」、「July」と続くラストはフロアに飛び込んだYasuが観客と一丸となって怒濤のクライマックスを生み、Bubble Babyにバトンを繋いだ。
"始めよう、下北沢SHELTER"とRude-αのフリースタイル・ラップで始まったBubble Babyのステージは、グルーヴィな演奏と強靭なラップで圧倒すると、"やれんのかEverybody!? 気合十分だぞ、こっちは!"と煽り、「Sleepy Forever」で本格スタート。
続く「Player」を放つと、"世の中への不満を歌ってやろうってことで、新曲持ってきました"と新曲を投入して、今の絶好調ぶりを見せたBubble Baby。Good Griefのヤバいライヴに触発されて、序盤から気合が入りまくってるのも感じるが、ガチンコツーマンを重ねて、バンドとして明らかにたくましくなってるのが分かる。
MCでは、"「ON GYAO」をやり始めて、全国各地に仲間ができていってるのを感じる。今この瞬間も思うけど、最高に幸せ者だと思う"とみんなへの感謝を告げ、「陽は君の為に」のメッセージを届けたRude-α。さらに「後悔してやらねぇよ」、「Highway」としっかり聴かせる曲が続き、純粋でやんちゃで全力で音楽を信じて、それを隠すことなく、真正直に表現する彼の人間的魅力を存分に発揮した。
と思ったら、"俺たち、下北沢ってめちゃめちゃホームで。何やってるかっていうと、クソザコバンドマンにめちゃくちゃ絡まれてます"と毒舌を吐き、"関係ねぇだろ。お前はお前、俺は俺だろ"と本音すぎる本音を語る姿もまた魅力的なRude-α。"10月30日に新曲出します。俺ら長らくサボってたし、尖ってたんだけど。そんなクソみたいな自分をブチ殺そうって意味で曲作りました"と「Go My Way」を披露。攻撃的なサウンドからのゆったりしたラップの転調も面白い新曲に、フロアが大いに沸く。
"俺は今本当に思う。俺は諦めなかった自分に会いたいし、どんな逆境も乗り越えて夢を叶えていく自分に会いたいんだって"と話し、"俺は10代の頃にマイクを掴んだ、いやマイクが俺を掴んで離さなかったんだ。俺に音楽をくれてありがとう!"と、ここから大きな夢を叶えていく姿を見据えて歌った「この道の果てで」で始まった終盤戦。「泡唄 - Our Song -」、「Violet」と続き、フロアに降りたRude-αが観客とシンガロングして、これからも一緒に歩んでいくことを確認し合い大団円を迎えた。"ON GYAO"も、残すは1月のワンマンのみ。彼等がどんな逆境も乗り越えて夢を叶える姿をぜひ見届けてほしい。
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