LIVE REPORT
Bubble Baby
2024.07.25 @下北沢SHELTER
Writer : フジジュン Photographer:Leo Kosaka
Bubble Babyが2025年1月26日に決定している下北沢SHELTERでのワンマン・ライヴに向けて行っている、ガチンコツーマン・イベント"Bubble Baby presents 『ON GYAO 2024』"を開催。第2回の対バンは、Bubble Babyの大ファンを公言する、京都福知山出身の5人組バンド UNMASK aLIVEとの初対バン。
先攻はUNMASK aLIVE。「Focus」で勢い良くライヴをスタートすると、序盤から遠慮のない全力のステージでオーディエンスを圧倒。"初めての対バンだけど俺、誰よりもBubble Baby好きな自信あるんで!"とKD(Vo)が断言する、彼等のステージに込めた愛やリスペクトもビシバシ伝わり、「mirage」、「酔夢」と曲を重ねるごとに、フロアの熱気が上昇していく。
5人組ならではの強靭なサウンドと、熱くエモーショナルな歌声で聴く者の胸に迫る彼等。個人的にグッと来たのは、ライヴハウスの喧騒の中に丁寧に情景を描き、感傷的な歌声で聴かせた「Moon Bride」。さらに「Tao」はツイン・ヴォーカルで聴かせたりと、バンドの様々な表情と魅力を見せた。"俺らの大切な曲"と披露した「9号線の果てに」、"大事な日しかやらない曲"と披露した「生きたくないと思った日」等、一曲一曲に精魂込めた歌と演奏で聴く者を熱くさせ、Bubble Babyへバトンを繋いだ。
続くBubble Babyは、"始めようぜ、Everybody!"と「Player」でライヴをスタートすると、衝動をぶち撒けるエネルギッシュなステージに拳が上がり、"自由に踊り明かせ"と叫んだRude-α(Vo)がフロアに飛び込む。力強いコーラスに合わせて合唱が起きると、"誰よりも 楽しんじゃって サーセン"と歌い、ニヤリと笑うRude-α。ルール無用、楽しむことが正義といった感じさえあり、ど頭からフロアが熱狂の渦に包まれる。
「泡唄 - Our Song -」、「Sleepy Forever」と熱いメッセージとパワフルな演奏を届けると、MCでは"UNMASK aLIVEも自分たちが一番かっけぇと思ってるのがビシバシ伝わってきて。改めて音楽っていいなと思ったし、俺たちの居場所って音楽しかないなってめっちゃ思ったわけ"と話したRude-α。"この空間にいるときは一回バカになって、遊んでってほしいわけよ"と、「TOKYO摩天楼」で踊らせて、「後悔してやらねぇよ」で生き様を叩きつけ、"俺たちが一番かっこいいぜ"と見せつける。
今この瞬間を全力で楽しむため、人生を全力で生き抜くため、一瞬も気を抜くことなく全身全霊で ステージに挑むBubble Baby。"どこへだって 飛べるんだぜ 今"と生きる歓びを歌う「陽は君の為に」を届けると、圧倒的スキルを誇る各パートの演奏が魅せるセッションとフリースタイル・ラップでフロアをブチ上げて、「Don't You Fake It!?」で"We're the Bubble Baby"と自身の存在を改めて証明。さらに疾走感と破壊力抜群の新曲を披露すると、"これも新曲"とメロディアスなラップで聴かせるミディアム・チューンで魅了し、バンドの絶好調ぶりを見せる。
ラスト2曲を残し、"俺、生きてるって思う瞬間がステージに立ってるときだけなんだよね。俺には音楽しかないし、「生きてて良かったな」って思う場所がいつでもステージなんで。いつも俺たちを生かしてくれてありがとう"と感謝の言葉を告げたRude-α。"みんな1人じゃないぜ、同じようにもがいてる人間がここにいるから。絶対大丈夫だって、俺たちが音楽で、歌で、眼差しで、熱気で証明する"と宣言し、たっぷり気持ちを込めた「この道の果てで」を披露。
ラスト「Violet」はPCから音が出ないトラブルもありながら、"これをトラブルとは思わん! 人間が機械に勝ったんだよ"とうそぶき、オーディエンスもステージに上げての最高の盛り上がりでライヴを締める。ガチンコツーマン2回目にして、イベントやバンドの明らかな成長が見えたこの日。来年に控えたワンマンまで、絶対に見届けたい! と思った。
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