LIVE REPORT
RISE AGAINST|PUNKSPRING 09
2009.04.05 @幕張メッセ
Writer 吉野 将志
メロディック・ハードコアバンドの雄、RISE AGAINST。ニュー・アルバム『Appeal to Reason』のオープニングナンバー「Collapse (Post-Amerika)」で戦闘開始!!新作を死ぬほど聞きぬいたであろう兵どもが発狂乱舞、そしてサークルピットの構築。ステージは派手なアクションや小細工など一切なし、硬派に、そして真摯に音を奏でるのみ。ステージから届けられるその音にキッズは、シンガロング、モッシュ、ダイヴとそれぞれのやり方で答える。とてつもない、信頼感にも似た、ステージとの一体感が序盤にして醸成されていく。
中盤に差し掛かると、会場からライズアゲインスト・コールが突如として生じる。すぐさま新作からシングルカットされた「Audience of one」が演奏される。そんな光景を目にすると、「Audience of One」という題名に込められた意味が頭に刷り込まれ、鳥肌が立ったのを今でも覚えている。これは一部の熱狂的ファンの差し金かもしれないが、「一人の聴衆」に過ぎない我々が力を合わせ、目標を達成するという物語が目の前で起こったことに感激し、目頭を熱くした。
ラストはキラー・チューン「Prayer Of The Refugee」で締めくくり。始まりと一緒で、ライヴ終了後もライズアゲインスト・コールが鳴り響いていた。後から聞いた話なのだが、ライヴの始まる前もサークルピットをつくって彼らの登場を待っていたという。
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