DISC REVIEW
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RISE AGAINST、10作目のスタジオ・フル・アルバム。結成25年を超えた今もRISE AGAINSTはバキバキに怒り、叫び、尖っている。音楽スタイルはパンクの枠を飛び出しオルタナティヴ・ロック、ハード・ロックの領域にもリーチしているが、その精神性は相変わらずパンク。しかもおっさんの説教クサい愚痴ではなく、しっかりと現代社会を見つめて、若者や子どもたちのために怒ってくれているのもカッコいい。元来の彼等のスタイルがそもそも、ハードコアをやってても、メロディや曲の端々に真面目で人情家っぽい優しさが滲み出ていたくらいだから、年季の入った今、ミドル・テンポの曲等激しいだけでない曲でそれが前面に出てくるのも、また必然といったところだろう。 山本 真由