DISC REVIEW
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BAD RELIGIONのGreg Graffin、そしてNOFXのFat Mikeに次いで、パンク・キッズが尊敬するフロントマンと言えばRISE AGAINSTのTim McIlrathだろう。これまで常に社会に対し問題を提起し続け、リスナーに多くのメッセージを届けて来た彼らが、これまでの集大成とも言える7作目のアルバムを完成させた。本作は、パーソナルな感情に素直に作られたもののようで、しっかりと語りかけるように歌うTimのヴォーカルが印象的。キャッチーなメロディック・パンク・ナンバーやしっとりしたアコースティック曲など、ヴァラエティに富んだ表現で、優しい顔や親しみやすさは見せているが、お馴染みの叙情的なメロディと疾走感、アツすぎるコーラスは健在。 山本 真由