MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

LIVE REPORT

NEVERSTORE Japan Tour 2008

2008.04.28 @原宿 ASTRO HALL

Writer 吉野将志

MILLENCOLIN、NO FUN AT ALLなどの出身地でも有名なスウェーデンより、彗星の如くパンク・ロックシーンに現れたスリー・ピースバンド、NEVERSTORE。日本デビューも果たし、SUM41のオープンニング・アクトに大抜擢にされた彼らの初来日、初単独公演である。

NEVERSTORE ライブレポート

案の定、8:2の比率で女性ファンがごったがえすフロア。一歩足を踏み入れ周りを見まわすと、その年齢層の厚さにビックリ。10、20代はもちろん、30代、40代と思われるファンもライブ会場に足を運んでいらっしゃるのだ。照明が落ち、まだ日本未発売の新作「Heroes Wanted」より「Rock The Fool」のイントロが流れ出す。彼らの登場を待ちわびるフロアの歓声が一段と黄色くなっていく。


女性ファンのパワーに圧倒されていると、どこからともなく曲調に合わせた手拍子が自然発生。そんな温かい手拍子に迎えられ、本日の主役の登場である。タンクトップ姿でご自慢のタトゥー全開のエリックとジェイコブ、登場と同時にファンとハイタッチする気さくなオスカーの姿に、女性ファン失神寸前!!



NEVERSTORE ライブレポート

会場を包み込む黄色い歓声と加速していくフロアの鼓動を感じながら、長い事鳴らされていたイントロにボーカルのジェイコブがメロディを吹き込んでいく。NOFX直系のファストなメロディック・チューンを奏でる三人に会場はすでにメロメロ状態。


続いて披露されたのは新作からのリードシングル「Reject All Along」である。Myspace等で予習してきたのだろうか、まだ日本未発売にも関わらずシンガロングしているファンの姿に心を打たれたのは筆者だけではないだろう。きっとステージにいる彼らも同じ気持ちであったはずである。


二曲目終了後「コンニチワー、トウキョウー」とあどけないジェイコブが会場にご挨拶。フロアはまるで彼らとコミュニケーションをとるように「こんにちはー!」と返す。オスカーが掻き毟るようにベースを奏で始める。彼らの代表曲「Stay Forever」だ。これまでファンにとっては馴染みの薄い曲が続いたために燻っていたフロアのテンションが一気に爆発!!フロア大炎上である。




NEVERSTORE ライブ

ダイブこそ生まれなかったが、肩身の狭い思いをしていた最前列の男性陣が所狭しとモッシュ・モッシュしていたのが印象的だった。彼らの音楽性の魅力はモッシュ・ダイブ必至のスピード感全開メロディック・パンクチューンだけでなく、しっとりとしたロック・バラードも聴かせてくれるその楽曲のバラエティさにある。新作収録の「Count Me Out」でフロアをモッシュ・ダイブさせた後に、「Hold On」でしっとりと涙させるといった展開には、そんな彼らの魅力が凝縮されているように思えた。


ライブ後半戦は「L.Y.D.」でスタートし、新作より「My Greatest Enemy」、「History」「King Of The World」が披露されていった後、ジェイコブが「Last Song」と一言。この日の最大のハイライト、「So Much Not Enough」である。エリックが汗の滴るその腕でビートを刻み、観客とのコミュニケーションを取りながらオスカーとジェイコブがそのビートに華を添えていく。「So Tell Me」でシンガロング、サビに入るとモッシュ&ダイブ。男女関係なしにわっしょいしている光景がそこには広がっていた。


アンコール「Stop Waiting (Start Living)」、「Racer」なども含めて約一時間のパフォーマンス。この日のライブは新作中心のセットリストで構成されていたが、要所要所でフロアの期待するキラーチューンなどが盛り込まれ、新作の内容をアピールするとともに、彼らのライブを楽しみにしていたキッズも大満足させ得るほどの素晴らしいパフォーマンスであった。


*掲載されております写真は4月28日の原宿ASTRO HALLで行われたライブ写真ではありません。

  • 1