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INTERVIEW

NEVERSTORE

2013.08.19UPDATE

2013年08月号掲載

NEVERSTORE

Member:Jacob Widén (Vo/Gt) Oscar Kempe (Ba) Erik Lantz (Dr)

Interviewer:山本 真由

-3年ぶりのニュー・アルバム『Neverstore』の完成、おめでとうございます!出来上がった作品を自分たちで聴いて、どんな感想を持ちましたか?

Erik(以下E):ありがとう!この作品を本当に誇りに思うし、リリースできることをすごく嬉しく思うよ。ベースにドラムにギター、全パートにおいて今回のレコーディングは新鮮で、全曲にこれまでにないくらいの格別のエネルギーが込められているよ。日本のみんなにもこの作品を聴いてもらえる機会をもてて嬉しく思うよ!

-これまで、1、2年のスパンでアルバムを発表し、ライヴも精力的に行ってきたNEVERSTOREですが、活動休止期間を持ったのは何故ですか?

E:1st アルバム『Sevenhundred Sundays』(2007年)のリリースから、3rdアルバム『Age Of Hysteria』(2010年)まで、レコーディングにツアーに、僕らはずっと走り続けてきた。この間スウェーデンのパンク・ロック・シーンは代わり映えがしなかったけどね。それで僕らは決めたんだ。今回はストレスがかからない状態で曲作りをしようって。頭を抱えて曲作りをするんじゃなくて、ふと浮かんだ瞬間に曲作りをし、自分たちの良きタイミングでレコーディングしようってね。そして僕らは曲作りのため、インターネットもテレビもない、携帯電話もつながらない森の奥深くにある小屋にメンバー3人だけで行ってみることにしたんだ。機材と食料とビールだけを持ち込んでね。

Jacob(以下J):この森の小屋に3人で行ったことは、活動を再開するにあたって重要なことだったと思う。今作に収録されている曲のほとんどはこの小屋の外で出来たものだけど、今作の中で重要な曲の1つ「For The Rest Of My Life」はこの森の中で出来た曲だよ。

-まさに、満を持して……という感じのセルフ・タイトル・アルバムですが、このアルバムには、どういったコンセプトがあるのでしょうか?

E:今回はコンセプトにこだわらないことにしたんだ。でも今改めて今作を聴いてみると、全曲にある種同じ感情が込められている気がするんだ。僕らにとって、音楽においても生活においても常に前を向くということが大事なことなんだ。前進するための夢や信念を追い続け、自らの力でそれを成し遂げることを僕らは大切にしているよ。

J:僕らも気持ちが上下することはあるし、3年間も曲を書き続けたら、気持ちの浮き沈みは歌詞に反映されるよね、やっぱり。今作は僕らそのものを表現した作品だって言えると思う。今作のコンセプトをあえて言うなら、“僕ら”かな。

-本作は、NEVERSTOREの持ち味でもある、感動的なメロディがどの曲でも輝いているように感じました。再びアルバム制作をするにあたって、どんなことがインスピレーションを与えてくれましたか?

E:ありがとう!僕らは常に良いメロディを心掛けているよ。僕らのメロディには僕らを育てた90年代のパンク・ロックのメロディとエネルギーが常に影響していると思う。NEVERSTOREにはとびきりのメロディ・センスを持ったJacobがいるからね。彼の才能にはいつも感服しているんだ。ダサいメロディなんて僕らじゃない!

-個人的には、「Unbreakable」のイントロの入り方からラストのシメ方まで、曲の展開が凄く好きです!歌詞も心に響く曲ですよね。ハードでメロディアスなNEVERSTOREらしさを集約したような楽曲と言えるのではないかと思いますが、どうでしょう?

J:ありがとう!この曲では、若かった頃や様々な場面で感じてきた、周囲とのズレや、疎外感について表現したかったんだ。ズレてることや、流れに逆行することを応援する想いが込められているんだよ。この曲のリフは携帯電話の中からみつけたんだ。僕の携帯電話には約2000個のボイスメモ/メロディが入っているんだよ。君が言ったように、この曲はハードでメロディアスだよね。今作の中でもライヴで演奏するのが大好きな僕のお気に入りの1曲だよ。

-また、「Show You The World」「Do You Miss Me?」「Lost」など、じっくり聴かせるナンバーでは、Jacobの歌唱力が際立っていますね。表現力が格段にレヴェル・アップしたという自覚はありますか?

J:ありがとう!去年あたりから自然と良くなったかな。僕自身は表現力が格段上がったとは思わないけど、以前と違うのは歌っている時に歌詞を意識することが大事だって思うようになったんだ。数年前までは僕はただ歌っているだけだった。今は少しは良いシンガーになったかな。スタジオでも常に良きシンガーを心掛けることが大事だって思うようになったよ。

-前作にはSUM 41のDeryckと共作した楽曲もありましたが、本作は全ての曲をメンバーだけで作曲したのでしょうか?

J:Deryckは曲作りの段階では参加してないよ。彼は曲をプロデュースしてくれただけだよ。ハリウッドに行って、彼とレコーディングをしたことは本当に素晴らしい経験だった。でも、曲作りはいつも僕らメンバーだけでやるんだ。いつか誰かと一緒に曲作りをしてみたいなとも思うよ。新しいことを恐れず受け入れ、進化することは大切だって思うからね。今作は全曲僕ら3人だけで作ったよ。