INTERVIEW
Risky Melody × FullMooN 座談会
2025.03.10UPDATE
2025年03月号掲載
Risky Melody:ALICE(Vo) Asumi(Gt) HaRU(Ba) ayae(Dr)
FullMooN:ねね(Vo) えれん(Gt) りん(Ba) 葵(Dr)
Interviewer:杉江 由紀 Photographer:小澤 貴也(Deep Forest 1999)
6バンド、総勢23人の女子で動きますから、雪だるま形式でイベントが大きくなったらいいなと(ねね)
-次にHaRUさんとりんさん、お互いに対する印象をよろしくお願いいたします。
りん:私、HaRUちゃんのプレイ・スタイルが大好きなんです。よく本人にも"カッコいい!"って言ってるんですけど、ライヴで観ててHaRUちゃんにしか出せない雰囲気を強く感じるんですよね。どうやったらあんなふうに弾けるんだろう? って研究しちゃうくらい、自分にとって好みのタイプです。でも出会った当時はHaRUちゃんもわりと尖ってて、絡みづらいところがありました(笑)。
ねね:HaRUちゃんはクソガキだったもんね! 挨拶もできない子だった(笑)!
HaRU:すいません! あの頃は10代でまだ子供だったんです(苦笑)。
りん:その後、仲良くしてくれるようになったときは嬉しかったですね(笑)。私はベーシストの友達って他にあんまりいないから、HaRUちゃんは大切な存在なんですよ。
HaRU:思い返すと、私が初めてFullMooNさんのライヴを観たのは、私がバンドに加入した年の"TOKYO Girls Band Festival"でした。リスメロ主催の野外フェスではあったんですけど、あのときにすごい衝撃を受けたのを今でもよく覚えてます。"こんなにハードでこんなに上手なガールズ・バンドがいるんだ!"って思ったんですよ。そして、やっぱりベースにも目が行ったんですよね。私もあの場を体験しているから余計にそう感じたというのもあるんですが、あんな灼熱のなかで一切ブレずに弾き続けてる姿に驚いちゃって。りんさんはいつも寡黙な雰囲気なんですけど、ベースはよく喋るっていうのも特徴的なんですよね。私はライヴだとついワーッとテンションが上がってしまって、ベースをあそこまでは喋らせることができなくなってしまいがちだから、きっと真逆なタイプなんだろうなって思います。
りん:喋るベースっていうのは初めて言われました(笑)。
HaRU:しかも喋るだけじゃなくて、りんさんのベースは音自体もすごいんですよ。
ALICE:それ分かる! りんさんの音、ほんとに貫録があるよね。
HaRU:マジで地響きがしますから。それがもう最高に気持ちいいんです。
-さて。次はギター・チームのAsumiさんとえれんさんですけれども......。
Asumi:まず、私の場合はRisky Melodyに入った時点ですでにFullMooNさんとはいい雰囲気になっていたんで、今日のここまでの話はいろいろ新鮮でしたね。そんなにギスギスしてた過去があったとは知りませんでした(笑)。
えれん:Asumiちゃんが加入したとき、私はいい意味で意外だったピポ。ただでさえ女の子で速弾きができるギタリストって少ないし、FullMooNも実はツイン・ギターでやれそうなギタリストをずっと探していたから、正直"どこで見つけてきたんだろう??"って不思議だったんピポ。たぶん、Asumiちゃんはガールズ・ロック・バンド・シーンの中でトップ3に入るスキルを持ってると思うピポ。ただ速弾きができるだけじゃなく、バンドで弾いたときにちゃんと上手く弾けるギタリストってそういないピポ。
-たしかに。YouTube等の動画で速弾きを披露しているギタリストはそこそこいても、バンドの一員として活躍できるかはまた別の次元の話だったりしますものね。
ねね:だから私、最初は当て振りでライヴをやってるんだと思ってたんですよ。生であんなふうに弾けるわけないと思って。でも、観たらほんとにちゃんと弾いてた(笑)。
えれん:あのエグいプレイの内容と、このかわいい見た目が全然合ってないピポ。性格もめちゃくちゃ控えめだし、普通に靴を片方なくしたりド天然なとこもあるのがまた面白いピポ(笑)。
Asumi:私はずっと家に引きこもって、ピロピロとギターを弾いていただけだったので。だからこそ、FullMooNさんのライヴを初めて観たときは、えれんさんのプレイにほんとに衝撃を受けました。あんなに激しく動きながらギターって弾けるんだ! って。リスメロに入って初めてバンド活動をするようになって、ライヴでどうプレイしたらいいかを悩んでいた時期に、えれんさんの姿から"カッコ良くいっぱい動いて弾くスタイル"というものを教わったんですよ。それ以来、一緒にライヴをやるたびに私はたくさんいろんなことを吸収させてもらってます。それから、見た目と音のギャップっていう話で言うと、えれんさんも音はすごく太いんですけど......。
えれん:ガリガリって言いたいピポ(笑)?
Asumi:この語尾が"ピポ"なところも意外というか(笑)。ご自身の生誕祭イベントでも勢い良く顔面ケーキとかされてて、えれんさんも"あんなにカッコいいギターを弾くのに!?"っていうギャップはすごいです。
-いよいよの本丸、最後はヴォーカリスト同士の舌戦と参りましょうか。
ねね:ALICEちゃんはね、歌も上手いけどグラビアとかもやってるだけあってスタイルもいいじゃないですか。劇団もやっててパフォーマンス能力も高いし。もう存在そのものがALICEであり"日野アリス"って感じなんですけど、ガールズ・バンド・シーンでそんな彼女をイジれるのは私だけでしょうね(笑)。なぜなら、誰よりも一番愛しているから。
-直球の愛情表現ですね。
ALICE:ねねちゃんは、初めて私のモノマネをしてくれた人でもあるんですよ。そのくらい私のことをよく知ってくれてるんです。まぁ、だいぶデフォルメされてはいますけどね(笑)。
ねね:ALICEのすごさは言葉にしきれないんですよ。だからついモノマネしたくなっちゃう。大好き。そういえば昨日も、ALICEの誕生日だったんで(※取材は2月5日)お祝いLINE送りました!
ALICE:今年もありがとう。ねねちゃんはね、こういう愛のある人なんですよ。口が悪くて結構ヒドいことも言うんだけど(笑)、その裏には必ず深い愛があるからみんなに嫌われないんです。私はいつもその愛に包み込まれてるなって感じてますね。
ねね:いいこと言ってくれるなー!
ALICE:そしてヴォーカリストとしてのねねちゃんは、私からすると声が"深い"と感じてますね。私は高めのキーンとした声をよく使うヴォーカリストなんですけど、ねねちゃんの出す音域の心地よさがすごく好きなんですよ。ロックな曲も似合うし、それを絶妙な感じで歌謡曲っぽく歌うところも素敵で。FullMooNは日本のロックっていうものを、ねねちゃんが歌うことでしっかりと確立しているんだろうなと思います。と同時に、つらい思いや悲しい思いをしている人たちに寄り添うような言葉を歌詞で発信し続けているところにも、ねねちゃんの深い愛を感じますね。
ねね:やだもう、照れちゃう(笑)。
-ここまでのお話によりRisky MelodyとFullMooNの仲の良さは分かったところで、ここからは再び"GIRLS ROCK REVOLUTION"についてのお話をしていくことにいたしましょう。なんでも、このツアー・タイトルはALICEさんが決められたそうですが、この言葉からは強い意思が感じられますね。
ALICE:文字通り、これは"革命を起こそうぜ!"っていう気持ちで付けたタイトルになります。というのも、今ってコロナ前と比べるとイベントがすごく減ってしまっている状態なんですよ。それこそFullMooNと私たちが出会った頃はガールズ・バンドを集めたイベントがたくさんあって、そこでみんなが切磋琢磨していたんですけどね。時代が変わってきている今、どうやったらシーンをもっと盛り上げることができるだろう? と考えたときに思いついたのが、単に1本だけイベントをやりますというだけではなく、今回みたいにガールズ・バンド6組で全国を回っていくツアーだったら、これだけ集まっているんだしみんな1つくらいは好きなバンドあるでしょ? っていう場を各地に作っていけたら強いな、と思ったんです。
ayae:私たちとしては、ガールズ・ロック・シーン全体を底上げしたいんですよ。
ALICE:観に来てくれる人たちの数はもちろんですけど、私もバンドをやってみたい! って思う人も含めて、ガールズ・ロックに興味を持ってくれる人の数そのものを増やしていくきっかけを作り出したい、という気持ちでこの企画を始めました。
-4月から断続的に今年12月まで続いていくことになる"GIRLS ROCK REVOLUTION"では、各地にて固定の6バンドにプラスして地元バンドが参加してくださるケースもありえるのだそうですね。
ALICE:詳細はまだ決まっていない部分もありますが、その可能性も多々あります。このイベント・ツアーについては、関わってくださる全ての人たちにとってできるだけ何かしらの"得るもの"がある場にしていきたいと思っているんです。
ねね:バンドだけでも6組、総勢23人の女子で動きますからね。動いていくごとに雪だるま形式でどんどん"GIRLS ROCK REVOLUTION"っていうものに興味を持つ人が大きく広がっていったらいいな、と思ってます。
ALICE:恐らく、これは今のタイミングだからこそできることでもあるよね。私たちもメジャー・デビューから1年経って、後輩バンドたちも育ってきて、っていう流れもあるから。うちの事務所から参加するRAIDEN -雷電-はこの間リスメロのZepp Shinjuku公演を手伝ってくれてましたし、今回のツアーではリスメロがバンド・セットとして協力することになってます。あと、LUCIDAはちょうどツアー直前の4月6日にデビューするバンドなんですよ。FullMooNのほうの事務所に所属していて、90年代的なメロディを意識したハード・ロックをコンセプトにしているEmpress、7弦ギタリストのいるガールズ・メタル・バンド Siriusも、それぞれカラーが違っていて見応えのあるバンドたちばかりなので、このイベントはほんとに面白いものになるはずです。
ねね:ヤバいよね、23人の女子が集まって何が繰り広げられるんだろう?
ALICE:私たちとしても、今回の"GIRLS ROCK REVOLUTION"ではたくさんの出会いに期待していきたいと思ってます。皆さん、6バンド23人での総力戦を楽しみにしていてください!
ねね:とりあえず、ツアー中にケンカとかだけはしないようにしないとね(笑)。
"GIRLS ROCK REVOLUTION"出演バンドからコメント到着!
Empress
スタイリッシュガールズハードロックバンドEmpressです!!
今回、初となる全国ツアー!!
1st フルアルバムやシングル、そしてこれから出るであろう新作とともにあなたのもとへ!
Empressの音楽を届けに行きます!!
一期一会を大切に、心からアツい時間を一緒に過ごそう!
いざ!!一曲入魂!!
Sirius
初めまして、Siriusです!
2025年1番のビッグイベント、全国ライブツアー『GIRLS ROCK REVOLUTION』いよいよ発表になりました!
初めて訪れる場所がたくさんあります。全国の皆様と一緒に熱い時間を過ごせること、今からとても楽しみです!
このツアーを通して、Siriusとしてもさらに成長できるようメンバー一同、全力で挑みます。
共に過ごすこの旅をかけがえのない軌跡にしていきましょう。全国各地でお会いできるのを楽しみにしています!
RAIDEN -雷電-
ロックユニットRAIDENです。
私たちは今2年目の活動で、今年ユニットだけでなく
Risky Melodyの力を借りて「RAIDEN feat.Risky Melody」としてバンド形態でもライブができるようになりました!
ツアーを回るのは初めてのことなので、今から各地に行けるのが楽しみです。
私たちも良くしていただいているFullMooNさんのチームと一緒ということで、さらに楽しみな気持ちが深まっています!
ツアーではバンドサウンドで力強くRAIDENの楽曲をお届けします。
各地でお会いできるのを待っています。どうぞお楽しみに!
LUCIDA
デビューから約10日で全国ツアー。
初めて行く場所で初めてのライブ、わくわくと緊張だらけですが、 全国の方にLUCIDAを知ってもらえるこんな素敵な機会に先輩たちの背中をみながら、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!
TOUR INFORMATION
"GIRLS ROCK REVOLUTION"

4月19日(土)東京 下北沢VOICE FACTORY
4月20日(日)仙台 MusicSpace BARTAKE
5月24日(土)栃木 HEAVEN'S ROCK 宇都宮 2/3(VJ-4)
5月25日(日)新潟 CLUB RIVERST
6月1日(日)神奈川 ODAWARA Quest
6月21日(土)静岡 Livebar Freakyshow
6月22日(日)千葉 柏ThumbUP
6月28日(土)名古屋 BARNEY'S
6月29日(日)大阪 西九条BRAND NEW
7月3日(木)東京 下北沢VOICE FACTORY(番外編)
7月4日(金)東京 下北沢VOICE FACTORY(番外編)
7月12日(土)北海道 札幌Solid
7月13日(日)北海道 札幌Solid
9月6日(土)愛媛 松山SALONKITTY
9月7日(日)広島 CAVE-BE
9月18日(木)東京 下北沢VOICE FACTORY(番外編)
9月19日(金)東京 下北沢VOICE FACTORY(番外編)
10月31日(金)沖縄 Remy's
11月1日(土)沖縄 Output
12月12日(金)東京 下北沢シャングリラ
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