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INTERVIEW

WeZ

2025.02.04UPDATE

2025年02月号掲載

WeZ

Member:スーサイド・P!P! 白坏 弥呼 姫羅 殺喰

Interviewer:サイトウ マサヒロ

ライヴがなくなったら何を目的に生きていいか分からなくなっちゃうぐらい、一番好きな場所


-姫羅さんはいかがですか?

姫羅:私は小さい頃から男性アイドルばっかり聴いてました、英才教育で(笑)。地下アイドルも、やばきゅーぶしか知らなくて。音楽の好みとは違うかもしれないけれど、いるだけで人を元気にさせられるアイドルという存在はすごいなと思ってます。アイドルが好きな人って2パターンいるじゃないですか。楽曲が好きか、人が好きか、みたいな。私は完全に人派なんです。でも、WeZで活動していていざオリジナル曲を持ったときには、自分たちの曲がめちゃくちゃ好きだなと思いました。

-姫羅さん自身のパフォーマンスにも、憧れていたアイドルからの影響はあったりしますか?

姫羅:真似をするっていうことはないですけど、楽しくパフォーマンスする人に惹かれてきたから、私もとにかく楽しそうにやるのが大事だなと思ってます。

-広島のアイドル・シーンの実情はなかなか他県から見えづらいところなのですが、普段の対バン相手はやはりロック系が中心なのでしょうか?

P!P!:必然的にロック系のアイドルさんが多くなりますけれど、そもそも広島に事務所が少ないので、いろんなジャンルのアイドルさんと対バンさせてもらってますね。

-大阪や名古屋等の遠征もたびたび行っているかと思いますが、そこでシーンの空気感の違いを感じることはありますか?

姫羅:広島には最前管理とかがいないです。ゼロが空いてるんですよ。

-ゼロ?

P!P!:最前の真ん中が空いてるんです。PEACE CAFE(※やばきゅーぶが運営するライヴハウス)がおかしいのかもしれないですけど(笑)、なんでもOKで規制もないハコなので、リフトして突っ込んでくる文化ができあがってて、危ないから基本的に人がいないっていう。

-なるほど(笑)。では、そういったシーンの中でWeZならではの強みや魅力はどんな点だと思いますか?

P!P!:WeZというグループ名には"お客さんと一緒に作っていく"って意味合いが込められているんですけれど、お客さんが一緒に参加できるライヴのスタイルが私たちの売りだと思います。特に大きなライヴ、大事なライヴではお客さんと一体化してるなっていうのをよく感じるし。ライヴを観てるお客さんのテンションが上がっていって、それに私たちも感化されてボルテージが上がっていくみたいなこともよくあるから。そうやって共に熱くなれるのがWeZらしさかな。あとは、メンバーの仲がすごくいいです(笑)。うちのお客さんは、メンバー全員を推してくれる人が多いんですよね。それはやっぱり仲がいいからなのかなって。

白坏:楽曲の幅が広くて、いろんな盛り上がり方ができるのもWeZらしさだよね。

姫羅:あと私たちは3人で、人数が少ないからみんな頑張らなきゃいけないんですけど、その分個性が際立つのがいいところだと思います。

P!P!:ステージを広く使うように意識してますね。

-やはり、ライヴにはこだわりを持って取り組んでいるんですね。公式Xのプロフィールにも、"私たちとライブを共に"というスローガンが掲げられていますし。皆さんにとって、ライヴとはどういった場所なのでしょうか?

P!P!:ライヴがなくなったら何を目的に生きていいか分からなくなっちゃうぐらい、一番好きな場所。自分が一番輝ける場所はやっぱりステージですね。

白坏:私はさっき話した通り普段は人見知りで、全然上手くコミュニケーションが取れないんですけど、ライヴ中は、全然喋ったことない人とでも一緒に拳を上げて目をかっ開いて思いっきり笑顔で交流できるんですよ。自分の内側を曝け出せる場所だと思ってます。

姫羅:お客さんからしても、ライヴって生活の中で特別なイベントなのかなって思ってて。日々嫌だなって思うようなことを忘れて純粋に楽しんでほしい。だからこそ、私も純粋に楽しんでます。ずっとステージの上でライヴをしていたいですね。

-"ずっとライヴしていたい"と言えば、2024年5月に"全員帰るまで終われないライブ"を開催していましたよね。お客さんがいる限りは歌い踊り続けるという過酷なイベントだったようですが。

白坏:みんな全然帰らなくて(笑)。

P!P!:13時間、150曲やりました(笑)。今となっては楽しかったしいい思い出ですけどね。やってる間はずっと気持ちと身体が反比例してて。序盤は終わりが見えなくて、ちょっとメンタルがキツかった。でも後半は、足も耳もバグってきて限界なんですけれど、お客さんが残ってる以上、ここで終わっちゃうのはムカつくよねっていう思いで。

-なるほど。

P!P!:WeZのお客さんって、初めて地下アイドルの現場に通い始めたという人も結構いるんですよ。だからこそ、当時はまだ曲も馴染んでないっていうか、一緒にノってくれる人が少ない時期で。そんななか、耐久ライヴで同じ曲を繰り返しやってたら、だんだんみんなノり方や遊び方を掴んでいったから、終盤は一体感がすごかったんです。

-共に過酷な現場を乗り越えたことで、絆が生まれたような1日でもあったんですね。ちなみに、このインタビューを読んでWeZのことが気になった読者さんに、最初におすすめしたい曲はありますか?

姫羅:私は「KILLDOL」(2024年3月リリース)かな。あと、「VOLTAGE」(2024年12月リリースのEP『NEXT』収録曲)はMVもあるので。



P!P!:全曲大切な曲ではあるんですけれど、私たちの代表曲と言ったらその2曲ですね。「VOLTAGE」はデビューから1周年のタイミングで出した曲だから、ちょっとレベルが上がったWeZを感じてもらえると思う。

姫羅:お客さんがライヴに参加しやすい振付もあるから、ライヴでも楽しみやすいと思います。

-さて、今後のWeZの活動についてですが、2月から5月にかけて東名阪広ツアー"BREAK THE LIMIT"が開催されます。まず、東名阪公演については新たなリスナーに熱いライヴを届ける大きなチャンスになるかと思いますが、意気込みはいかがでしょうか?

P!P!:まずは、広島以外のお客さんにWeZという名前を知ってもらえるように頑張ります。そして、このツアーを機にグループのコンセプトやライヴ・スタイルをもっと詰めて、東名阪を終える頃にはもう1段階カッコいいグループになっていたいなって。

姫羅:東京に遠征するのは初めてなので不安でもあるんですけれど、緊張しすぎず、WeZらしさを発揮していきたいです。

白坏:遠方からWeZのことを応援してくださっている人もちょくちょくいて、"東京まで来てくれたら応援に行けるんだけど......"って言われることもあったんです。なので、今回の初めての東京遠征で、少しでも恩を返せたら嬉しいです。毎ライヴちょっとずつでも成長して、どこのグループさんよりもカッコいいライヴができるように頑張ります。

-そして、ツアー・ファイナルとなる5月31日には、広島CLUB QUATTROにて初のバンド・セット・ワンマンが開催されます。

P!P!:いつもは被せが入っているところも全部生歌でやるので、未知数の不安もあるんですけれど、生音だからこそのアレンジが効く部分もあると思うので、すごく楽しみです。とにかく練習だね。

姫羅:お客さんがすごく期待してくれているのが伝わってくるので、緊張しています。生半可なものにはできないなっていうプレッシャーはありますけれど、バンドが映えるグループだと思ってもらえるように頑張ります。

白坏:普段のライヴとは違う環境だから、クオリティが大きく変わってしまう可能性もあると思うんです。せっかく東名阪のツアーの後にこんな機会を用意してもらったからには、バチバチに決めたいですね。

-それでは最後に、WeZでの目標を一人一人教えてください。

P!P!:満足したら終わりだから、グループで目標を決めてはないんですけれど......"いつかアイドルを辞めて一般人になったときに、周りに自慢できるようなグループになろうね"とはよく話してますね。あと個人的には、大きいサーキット・イベントの、その中でも一番大きい会場でトリを飾れるようになったら嬉しいなと思ってます。

姫羅:今も大きな舞台が次から次へと決まっていってありがたいんですけれど、まだまだ下積みだと思ってるんです。だから、目の前のことでいっぱいいっぱいになってしまっているんですけれど......とにかく、やばきゅーぶがいい事務所だっていうことを全国に広めたいです。やばきゅーぶのイメージを、私たちがクリーンに変えます! だから、対バンを断らないでほしい(笑)。

白坏:"○○に勝ちたい!"みたいな明確な目標はないんですけれど、自分が今憧れているグループと肩を並べて、ライヴに呼んでもらえるようなグループになりたいです。

TOUR INFORMATION

"BREAK THE LIMIT"

2月11日(火・祝)大阪 北堀江 club vijon
w/ 丑03-USHIMITSU- / AIMIA / ExciteOneSelf / ENVY PARANOID / KAMuRO / CALETWOLF / GRiED / cleomery / CYCLONISTA / ZZZZZ / 絶望のポメラニアン / NiTRO / BR!OT / PLYDE / .LiNIXLiNE. / LØISLOID
3月30日(日)名古屋上前津Club Zion
w/ 後日発表
4月27日(日)新宿club SCIENCE
w/ 後日発表
TOUR FINAL ※バンド・セット・ワンマン
5月31日(土)広島CLUB QUATTRO