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INTERVIEW

MASSCLOWZ

2024.09.30UPDATE

2024年10月号掲載

MASSCLOWZ

Member:SAK(Vo) Rod(Gt) Naoya(Ba)

Interviewer:吉羽 さおり

7月19日に、サウンド・プロデュースに丸山 漠(a crowd of rebellion)を迎え4枚目のデジタル・シングル「Wilderness Blooms」をリリースしたMASSCLOWZが、早くもニュー・デジタル・シングル「Our Rebellion」を完成させた。メンバーのルーツにある2000年代ニューメタルを、MASSCLOWZとして再解釈した重厚なサウンドで歪んだ世界を切り取っていく、アグレッシヴな1曲となった。今作ではミックス/マスタリングを丸山が手掛けているが、作曲、編曲、レコーディング、アートワークやMVなどのヴィジュアル面までトータルでセルフプロデュースとなったシングルでもある。自身の企画イベント"CREATURE VERSE"の回を重ねる等バンドが勢いを増している、その高い熱量がパッケージされた。

-前作デジタル・シングル「Wilderness Blooms」をリリースして、8月2日には新宿ANTIKNOCKでリリース・パーティーとなるイベント"MASSCLOWZ pre. CREATURE VERSE VOL.4"が開催されました。バンドとしても気合が入ったところでのイベントとなったと思いますが、手応えはどうでしたか。

SAK:気合も入りましたし、シングルの反響も良くてありがたい限りでしたね。打ち上げも朝まで盛り上がりました。

Naoya:事前にMVも出していたんですが、ライヴで新曲をやるとなると、お客さんもノリ方どうなんだろうと探り探りになることが多いとは思うんですけど、今回は自然とノリが分かってるというか。拳を上げてくれて、聴くというより楽しむほうに専念してくれた感じがありましたね。"出た! この曲"みたいな反応があった印象でした。

SAK:シングルのリリース後に大阪でもライヴ([Rocket presents "ALTERNATIVEZERO"])があったんですけど、「Wilderness Blooms」から知ってくれたお客さんもいたのかなという感じはありました。「Wilderness Blooms」をやり始めたら拳が自然と上がったりして、あれは嬉しかったですね、認知してもらえているんだなと感じました。

-曲を作ったRodさんとしては狙い通りだった感触ですかね。

Rod:そうですね。イントロの掴みからインパクトがある、曲が始まったという感覚があるように狙っていたので。間違ってなかったなと思いました。

-対バンからのリアクションなどもありましたか。

SAK:"なんかMASSCLOWZ最近調子良くねぇ?"みたいなね(笑)。敵対視しつつも褒めてくれるみたいな、あの謎の感じがあってすごく嬉しかったですね。

-今いいペースで進んでいるのは間違いないと思いますが、バンド自身でもその調子良さっていうのは感じるところですかね。

SAK:まだここからだなという感じです。前作「Wilderness Blooms」ではサウンド・プロデュースに丸山 漠(a crowd of rebellion/Gt)さんに入ってもらったので、次の新曲へのプレッシャーも強くなりましたし。そういうプレッシャーも、もっとやらなきゃという糧になっていますね。

-その前作から約2ヶ月で早くもニュー・デジタル・シングル「Our Rebellion」がリリースとなるわけですが、このくらいでリリースしよう等と計画していたものだったんですか。

SAK:もともと計画していた時期より結構早まった感じですね。本当は10月後半くらいにリリースして、その後イベントをやろうと考えていたんです。次のイベント("MASSCLOWZ pre.CREATURE VERSE VOL.5")が10月6日に渋谷のGARRET udagawaであるんですけど、ライヴハウスが空いてるからってノリで決めちゃったんですよね。当初の予定よりも半月から1ヶ月くらい早いんですけど、やろう! って。自分たちで決めたのに制作スケジュールにヒイヒイ言ってるという(笑)。

-先にライヴの日程を決めていたんですね。

SAK:漠然と"このくらいでやろう"というのはあったんですけど、曲作りもここまでって期限を決めるとなかなかできないもので。本当は7月中にはデモを上げる予定が8月まで食い込んだりもして、もうちょっと余裕を持てたらなと思いましたけどね。なので、だいぶ短いスパンでの制作でした。前回プロデュースをしてもらった漠さんには今回ミックスとマスタリングをお願いしているんですけど、それ以外は久々に全部セルフプロデュースですね。

-それぞれでアイディア出しや、曲の種を持ち寄るみたいなこともしたんですか。

Rod:今回はSAKがワンコーラスくらい作ってきたものから肉付けしていきました。

SAK:Rodちゃんが前作のプレッシャーもあり、自分の中で満足できるデモが出ないって言いながら、デモのストックだけがどんどん増えていった感じだったので。今回は僕から提案をして、僕発信で曲を作っていきました。

Rod:いいものを作ろうと考えすぎましたね。いいものとは何か? かっこいいとは何か? って感じになっちゃって。気づいたらもう夕方になってるみたいな(笑)。

SAK:今回は、これまで作ったデモを一旦全部止めて、初心に帰ろうというのはありました。Rodちゃんが言うように、難しく考えすぎていたんですよね。こうしたほうがお客さんがノッてくれるかなとか、お客さんが求めているものと自分たちがやりたいところの瀬戸際を上手いこと見つけようとか。そうじゃなくて、とことん自分がやりたいものを作ってみてから、メンバーに意見を貰おうという方向に変えました。