MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

Little Lilith

2023.03.27UPDATE

2023年04月号掲載

Little Lilith

Member:LILLY(Vo/Vn) ERIKA(Gt) SHIORI(Ba) YUKI(Dr)

Interviewer:宮﨑 大樹

-さらに"マルチアングルMV"というものが今後公開されていくそう(※取材は3月21日)ですね。

LILLY:ワンコーラスぶんなんですけど、それぞれのメンバーのカットだけのものになっていて。最近そういうことをやっているアーティストがちょこちょこいて、いいなぁとは思っていたんです。違うカットを観ることができるのはファン心としては嬉しいから、それが自分たちでもできるのがすごく嬉しいですね。

YUKI:私も他のメンバーのやつを観ることができて嬉しい。

SHIORI:お客さんなの(笑)?

-(笑)ドラマーはライヴ中だとメンバーの背中ばかり観ていますからね。

LILLY:そういえば今回初めて円になって演奏したから、YUKIちゃんと向かい合ってちょっと恥ずかしかったですね(笑)。

-新しい風を吹かせてくれるような楽曲でありミュージック・ビデオですけど、実際お客さんからの反応はいかがですか?

LILLY:MVを出してからのライヴは今日("LUPINUS ROCK FESTIVAL 2023")が初めてなので、MVからのライヴでの効果はまだわからないんです。だけど、MV自体は海外の人たちが多く反応してくれているのと、今回チャンネル登録をしてくれる人がすごく増えたので、そういう意味では興味を持ってくれる人が増えたのかなとは思います。

-もうひとつの新曲「Ash」は、スクリーモ、ポスト・ハードコア調の楽曲ですね。

YUKI:「Ash」が2章の最初の曲です。「STRIKE」のあとに「Graffiti」が来て1章が終わり、2章の始まりが「Ash」。

ERIKA:「fuse」(『Graffiti』収録曲)を書いてくださったAnother Storyの寛-hero-(Gt)さんの作曲ということで、ギターが前面に出ている印象があって。おしゃれでカッコ良くて、実はシャウトの裏でエモいギター・ソロがあったりして、カッコいい場面が多くあるんです。自分たちが楽曲を理解して演奏できるようになってきたからこそ、この曲に関しては"マジでめちゃくちゃカッコ良く弾いてやろう!"と。"うわ難しい! 無理だ!"というよりは、そういう気持ちのほうが強くて。早くライヴでやりたくて仕方がない。ずっと準備しています。

SHIORI:今までのLittle Lilithの曲の中では、ありそうでなかったミディアムな感じで。この楽曲をカッコ良くバンドで表現できたら、またひとつレベルアップできるような気がします。すごく素敵な楽曲を書いていただいたので、大事に表現できるようにしていきたいですね。

YUKI:ドラムのアプローチとしては「STRIKE」とは真逆のドラミングというか。リズムが細かくて、でもその細かいものを大きなうねりとして魅せていくみたいな表現なんですけど、そこにきちんと歌が乗ったときにめちゃくちゃカッコいい曲だと思っています。表現としてはそこを頑張りたいところだし、メロディアスでミディアムな曲ってラウドなバンドにしては珍しいと思うんですけど、そういう曲を表現していけるというのはLittle Lilithの強みなので、もっとたくさん聴いてもらえるように表現力を上げていきたいです。

-ヴォーカルとしては、どんなことを意識しましたか?

LILLY:楽器と歌を合わせる細かいところでめちゃくちゃ苦戦して。リズムをいつも以上に細かく感じてやらなきゃいけないので、苦戦はしたんですけど、そういう楽曲だからこそカッコいいので、本当に早くライヴでやりたいですね。あとは私の声に合う楽曲に仕上がっているというか、ちょっと儚くて切ない感じが前面に出せている曲だと思うので、そういった意味で「STRIKE」の強さとはまた違った表現ができたのかなと。そういうところも含めて聴いてもらえると、楽しいんじゃないかなと思いますね。

-2曲の新曲でバンドとしての幅がさらに広がったように思えます。Little Lilithのこれから、第2章が楽しみになる1枚だなと。ご自身としては、既発曲も含めて今回のEPはどんな作品になったと感じますか?

LILLY:今までのLittle Lilithの良さと、新しいLittle Lilithで魅せる作品になったと思いますね。「STRIKE」でよりキャッチーでポップな感じが出せたり、「Ash」で楽曲の幅の広さを出せたり。さっきYUKIちゃんが言ってくれたんですけど、ラウドロックだと、どうしても激しくてノリやすい曲がみんな好きだし、そういう楽曲が多いと思うんです。だけど、私たちはそうじゃなくて、いろいろなテイストの曲を交えることによって、ラウドの中でも幅が広い音楽を打ち出せているんじゃないかなと。なので、そういったところも含めて楽しんでもらいたいです。

SHIORI:前回のアルバムは"Little Lilithってこうだよ"という名刺代わりのものがしっかりできたんですけど、そこからLittle Lilithの根底のラウド、Djentを大事にしながらも、キャッチーさをより濃厚に持たせられたと思いますし、これからの広がりも見せられたのかな思います。私たちの演奏能力もだんだん上がってきていますので(笑)、より今後、もっともっと魅せられる、いろんな楽曲ができるんじゃないかと思って、楽しみな1枚になりました。

-改めて、第2章の始まりとして、この先の展望、期待してほしいことはありますか?

LILLY:今後の展望としては、今は海外の人からたくさんの反応があるので、積極的に海外に行ってみたいというのはありますし、前回のclubasiaを超えるワンマンをどこかのタイミングでできたらいいなとも思っています。さらにその先も、もっともっと大きくなっていきたいので、そういったものを1個ずつ着実に進めていけたらなと。

ERIKA:うん。海外の方がライヴに来てくださることが多くなってきているので、逆に私たちも行きたい。会いに行きたいですね。

-いいですね、ワールド・ツアー。その前に、まずは国内の東名阪ツアー"Little Lilith Release Tour 2023「STRIKE」"があります。

LILLY:『Graffiti』を出したときにも東名阪ツアー("Little Lilith Release Tour 2022 「Graffiti」")をやったんですけど、まだ世の中的にコロナの状況もあって、私たちが思っていた通りのストーリー、シナリオではやりきれなかったんです。そのなかでも、いろんな人に助けられながらツアーは成功したんですけど、今回はコロナが明けたと言っていい雰囲気が漂ってきたので、そういった意味も含めて、シナリオをちゃんとやり遂げたい。そして成功させたい気持ちです。

SHIORI:『Graffiti』の帯には"絶望"という文字が書いてあったんですけど、『STRIKE』には新しい言葉が入っているんです。なので、とにかくCDを買って、聴いて、いっぱいライヴに来てほしい!