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INTERVIEW

UNLIMITED××性

2021.10.08UPDATE

2021年10月号掲載

UNLIMITED××性

メンバー:よっしー(Vo) みざりー(Gt) まっふぃー(Ba) たくみ(Dr)

インタビュアー:杉江 由紀

物事の本質を突き詰めるべく、攻撃的な音楽性と可能性をもって限界を突破していく。そんな強い思いをバンド名に込めたというUNLIMITED××性(読み:アンリミテッドサガ)は"ラウドロック、メタル、EDMなど幅広い音楽ジャンルを軸に、中毒性の高いメロディとスクリームを織りなす楽曲を武器に活動開始。自身のバンド・サウンドを「CHINPILOUD~チンピラウド」と称している"そうである。このたび発表される2ndシングル「signal」では、季節外れもはなはだしい蝉をモチーフにしながら、それでいてコロナ禍における希望のかたちや命を謳歌することの意義を、音や詞で克明なほどに追求しているところが興味深い。このバンド、なかなかに曲者のようだ。

-昨年10月に始動し、このたびは1周年を迎えられたUNLIMITED××性ですが、今回は激ロック初登場ということでまずは基礎的なことからうかがわせてください。そもそも、このバンドはそれぞれに異なる理由でV系シーンを破門になったヴォーカルのよっしーさん、ギターのみざりーさん、ベースのまっふぃーさん、ドラマーのたくみさんが、畑を変えて新たに起ち上げたバンドなのだそうですね。

まっふぃー:僕以外の3人はもともと一緒のV系バンドをやっていて、僕も別のV系バンドにいたことがあるんですけど、去年の段階で僕がその3人がやっていたバンドに加入する際に、"もうヴィジュアル系はやりたくない"って言ったのが、UNLIMITED××性の始まりだったんですよ。そこでみんながそれまでのバンド名も変えて、ラウドロックのシーンに畑も変えて、新たにやっていくことを承諾してくれたんです。

よっしー:そもそも、もとを正せば自分が最初の頃に好きで聴き出したのはLINKIN PARKとかでしたからね。そのあと、バンドを始めたときの直接的なきっかけはLUNA SEAだったんですけど、ラウドロック自体はずっと好きだったし、V系でやっていたときもあの界隈ではあまり取り入れられていないシャウトの仕方や歌唱法を、好んでよく使ってたんです。だから、自分にとってはUNLIMITED××性になってからのほうが、やりたいことをもっと自由にやれるようになった感覚がすごくありますね。

みざりー:実は、自分の本当の音楽的なバックボーンは完全に尾崎 豊なんですよ。そのあとになって、流行りに乗るかたちでV系バンドを始めたものの、V系っぽい曲を作るのは自分的にとても苦手だったんですね(苦笑)。だから、今こうしてV系をやめてからは曲作りがすごく好きになりました!

たくみ:僕はバンドを始めた理由が、当時仲の良かった友達が音楽をやっていたからだったんですよ。別に音楽が好きで音楽を始めたわけではなくて、友達付き合いの方法としてバンドを始めただけだったんで、ジャンルに関しては基本的にあんまりこだわりもなくてですね。でも、強いて言うなら高校生のときに最初に好きになったバンドはSEX MACHINEGUNSでした。カッコ良くて面白いバンドが好きなので、自分にとっては今のUNLIMITED××性のスタイルは、わりと理想的なものではあるのかなと思ってます。

-なるほど。では、このUNLIMITED××性というバンド名に込めた意味についても、少し解説をいただけますでしょうか?

まっふぃー:元ネタ的には"アンリミテッド:サガ"っていうRPGと名前の響きは同じなんですが、別にそのゲームが好きだったとか、意味的に関係あるとかではないんですよ。純粋に語感が好きだっただけで、このバンド名に対しては、UNLIMITEDの部分にV系をやってた僕らが、その壁を突破して限界を超えていくんだという意味合いを込めていて、××の部分は可能性とか攻撃性とか音楽性とか、いくつかの単語を入れることができるんですね。そして、性の部分は物事の本質ということを表しているんですよ。つまり、UNLIMITED××性ってバンド名は、物事の本質を突き詰めるべく、自らの攻撃的な音楽性と可能性をもって、限界を突破していくという意味を持っているんです。

-だとすると、そんなUNLIMITED××性の中で各メンバーのみなさまは、それぞれここからどのような役割を果たしていきたい、と考えていらっしゃるのでしょうね。

たくみ:ドラマーとしては、メンバーのみんなが後ろを振り向かんでいられるくらい安心できる、ガッチリとした男らしいドラムを叩く人間であり続けたいですね。そして、パワーはもちろん誰にも負けない自信がありますけど、決してパワー系のドラマーの枠には収まりたくないとも思ってます。

まっふぃー:さっきからラウドロック畑に移ってきたとは言ってますけど、このバンドではそこにとどまらないいろいろな音楽性を試せそうだなと思っているので、今後はそれを実現できるように自分のベース・プレイの幅をもっと広げて、腕を磨いていきたいと考えてますね。あとは、V系時代に海外ライヴ経験があるので、将来的にはUNLIMITED××性を海外にも通用するようなバンドにしていきたい、という夢もあります。

みざりー:昔エレクトーンをやっていたこともあって、私個人としてはギターよりも、本当は鍵盤楽器やピアノの音のほうが好きというところはあるんですが(苦笑)、このメンバーやし楽しくギターを弾けているのも事実なので、ここからはより本腰を入れてギターを頑張ってやっていこうかなと思っているところです。

よっしー:自分も海外進出は視野に入れてますが、その前にまずは国内のフェスとか、大きいステージに立てるバンドになりたいですね。そして、とにかく一生このメンバーで、音楽で遊んでいくことができたらそれが自分にとっての理想だし目標です。

-なお、そんなUNLIMITED××性の公式資料に目を通しますと"ラウドロック、メタル、EDMなど幅広い音楽ジャンルを軸に、中毒性の高いメロディとスクリームを織りなす楽曲を武器に活動開始。自身のバンド・サウンドを「CHINPILOUD~チンピラウド」と称している"という記載があります。このコピーはなかなか秀逸ですね(笑)。

まっふぃー:結局、僕らは全員それぞれヴィジュアル系バンドを破門された身ですから。所詮はチンピラなんですよ。

みざりー:世の中に適合ができないチンピラです。

よっしー:実際、普段のライヴでチンピラ風の演出もしてますからね。

まっふぃー:MCのときに"仁義なき戦い"の曲を流したり、それっぽい寸劇も入れたりしてるんですよ(笑)。

たくみ:口調もちょっとチンピラ風になってたりします(笑)。

-さて。そんなUNLIMITED××性は、10月10日に2ndシングル「signal」を発表することになりました。なんでも、この曲は蝉をモチーフにしたものなのだそうですね。

よっしー:これは蝉のいない冬に作っていたもので、蝉の姿が消えた秋にリリースされる蝉の歌になってます。ちょうどコロナ禍だったのもあり、自分の人生について考えるタイミングでもあったんですよね。"自分はあと何年歌えるんだろう? できることなら一生歌いたい"とか、そんなことをいろいろと思いながら自分の生き様とか、自分の気持ちを描いた曲にしていくことになったんですけど、わかりやすくそのことを聴き手に伝えるには、蝉に例えて詞を書くのが一番ハマるなと思ったんですよね。蝉って死ぬまで鳴いてますから、あのしぶとく必死に生きてる感じが自分と重なったんです。

-この「signal」のレコーディングにおいて、楽器隊のメンバーのみなさんが重視されていたのはどのようなことでしたか?

たくみ:最初はもっと手数も足数も多い音やったんですけど、他のパートや歌とのバランスも考えて、この曲のドラムは少し抑えめに叩いていくことにしました。いかにシンプルな音でうまくまとめていくか、ということをかなり考えた感じでしたね。チューニングも普段よりはあえてだいぶ下げてます。

まっふぃー:この曲はライヴ映えするものでもあるので、ステージで荒々しく弾いたときのことを想定しながらレコーディングしていきました。このバンドに入ってからは音もかなり歪ませるようになったのですが、今回はそこも結構カチッとハマったので良かったです。

みざりー:自分が特に意識していたのは、歌が聴きやすいようにということでしたね。もちろんラウドロック・バンドではあるんですけど、うちは僕に限らずみんなが歌のことを一番に考えているところがあるんですよ。僕もほんとによっしーさんの歌が好きなんで、そこを最大限生かすような音を出していくようにしました。

-よっしーさん、今のみざりーさんからの"ほんとによっしーさんの歌が好き"とのお言葉については、どのように受け止められましたか。

よっしー:いや、嬉しいですよ。ちなみに、今回のレコーディングは本来ならテスト・テイクのつもりで録ったものを、OKにしちゃったくらい勢い重視というか、きれいに上手く歌うとかじゃなくて、ライヴ感を出したいという気持ちで録ったので、自分のそういうストレートな歌を好きって言ってもらえるのは本当に嬉しいです。やっぱり、今ってリスナーさんたちもなかなかライヴに行きづらいみたいな状況があるでしょうしね。僕らとしては、少しでもこのシングルを通じてリアルに近いライヴ感や、希望を感じられるようなものを届けたかったんですよ。

-"signal"という曲タイトルには、その想いが込められているのですね。

よっしー:ちょっと真面目な話をすると、コロナ禍がまた別の展開になっていこうとしている今っていろんな選択肢があって、未来に向けてはいくつもの道筋がある状態だと思うんですよ。この曲の中で蝉はそういう道が重なり合う交差点にいて、そこには光が当たっているというか。希望の信号が必ずこの先にはあるはずっていう前向きな意味をここには込めました。自分自身も、このバンドを組んだことでようやく希望のフラグが立ったなと感じてますしね。この曲をしっかりと未来に繋げていきたいと思います。

まっふぃー:いやー。最初に"テーマは蝉でいきたい"って聞いたときは、"まだ始まったばかりのバンドやのに、すぐ死ぬ蝉をテーマにするとか、マジで言ってんの!?"と思いましたけど、結果的にはうまいところに着地して良かったです(笑)。

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