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INTERVIEW

JILUKA

2019.11.12UPDATE

2019年11月号掲載

JILUKA

メンバー:Ricko(Vo) Sena(Gt) Boogie(Ba) Zyean(Dr)

インタビュアー:杉江 由紀

JILUKAは常にベストを更新してきたバンドである、という自負がある


-なお、今作『XANADU』には録り下ろしの新曲「Last Faith」と「Elice in slow motion」も収録されています。こちらの2曲がこのベスト盤に収録された理由についても、ぜひうかがいたいです。

Sena:この2曲は、このベスト盤のために書き下ろしたものなんです。バンドが始まった当初の古い曲も入っているアルバムだからこそ、今の最も新しいJILUKAの曲も入れたくて。この1枚だけでJILUKAの歴史がわかるようにしたかったんですよ。

-だとすると、「Last Faith」で特に打ち出したかったのはどのようなことですか。

Sena:メロディにしてもコードにしても、曲全体の中で醸し出しているハーモニー感をこの曲では重視しました。さっきJILUKAの歴史って言いましたけど、歌メロに関して言うと初期のJILUKAはシャウトとクリーンが同居している感じだったのに対して、2期目からはシャウトの比率が若干上がってより攻撃的になったんですよね。今回の新曲は次の第3期に向けたさらに新しいヴィジョンを象徴した曲になっていて、今まで以上にハーモニー感を打ち出しつつアグレッシヴさも増したスタイル、というのを意識しているんですよ。

-なるほど。今のお話からいくと、ここまでの約5年間は大きく1期と2期に分けられていたのですね。

Sena:最初から「Twisted Pain」が入っていた2ndミニ・アルバム『DESTRIEB』(2015年8月リリース)とか、2ndシングル『Lluvia』(2015年11月リリース)くらいまでが1期だとしたら、2期が1stフル・アルバム『Metamorphose』(2018年9月リリース)までで、今がちょうど3期に入ったところです。

-なお、こちらの「Last Faith」については......純粋に褒め言葉として受け取っていただきたいのですが、"超カッコいいアニソン"のようだと感じました。

Ricko:やった(笑)! 狙い通りだぜ!

Sena:実際にアニメのタイアップが取れたら、すごく嬉しいんですけど(笑)。老若男女、幅広い年齢層にも"いいな"って感じてもらえるような曲調とか、それこそカラオケで歌いたいって思ってもらえるようなメロディ、というのは正直言ってかなり狙った曲ではあります。

-とは言っても、これを実際に歌うとなったら相当な難易度でしょうけれどね(笑)。

Sena:うちのRickoは特殊なヴォーカリストなので(笑)。曲の全編を歌おうと思うと難しいとは思うんですよ。でも、ライヴとかでサビだけでも一緒に歌ってもらえたら、僕らとしてはすごく嬉しいですし、最近はだんだんとJILUKAの曲もカラオケ配信されるものが増えてきているので、そろそろそういうニーズにも応えたいなという気持ちがありました。

-はたまた、もう一方の新曲「Elice in slow motion」についての目論見があったとしたら、それはなんだったのでしょうか。

Sena:今回、最初にできたのが「Last Faith」だったんですよね。じゃあ、もう1曲はどうしようか? となったときに、そもそも今回のベストでは単なる焼き直し作品ではないという点をアピールするために新曲を入れたかったので、第3期の中でのバリエーションのひとつという意味で、「Last Faith」とはまた違った色合いを出した「Elice in slow motion」を作りました。

-ならば、「Elice in slow motion」の中でみなさんがこだわったのは?

Ricko:エロさです!

Sena:(苦笑)

Boogie:......"妖艶さ"みたいないい言葉を知らないんですよ。彼は(苦笑)。

-色気のあるヴォーカリゼーションをされている、という印象はあります。

Ricko:はい。ただ美しく歌うというだけじゃなく、男らしく表情豊かに歌いました。

Zyean:ドラムはですね、コレめちゃくちゃ複雑で難しいんです。テクニック的にもですけど、このグルーヴ感を醸し出していくためにゴーストノートを上手く使っていく必要があったので、細部まで気を使いながら録っていくことになりました。

Boogie:これはベースも難しい曲でしたね。だけど、そのまま難しく聴こえるように弾いちゃうことはしたくなかったので、曲の持っているメロディの良さや流れの良さの方に耳が行くように、実際は難しいんだけど、いかにもサラりと弾いているように聴こえるプレイを意識しました。

Sena:この曲には、最近の自分の趣味を結構入れちゃいましたね。僕はEDMが好きなので、その要素も入れてます。

-そうして、今作のラストは1stシングルの表題曲であった「Screamer」によって締め括られます。この曲をこの位置に持ってきた理由についても知りたいです。

Sena:そこまで深い理由があったわけではないんですけど、この曲はライヴでのシメとして使うことが多いからここに持ってきました。なんとなく、"最後はこれがいいんじゃない?"っていう感覚がメンバー内でも暗黙の了解としてあった気がします。

Boogie:自分たちにとっては、1stシングルの表題曲=始まりの曲というイメージも強いので、ここまでのJILUKAの歴史をまとめたベスト盤の最後は原点でもあるこの曲で終わらせる、というのがしっくりきたんですよ。

-結果として、今作はここまでのJILUKAをよく知っている方々にとってはもちろんのこと、ここからJILUKAのことを知ってくださる方々にとっての入門編としても、非常に最適な1枚へと仕上がったのではないでしょうか。そこに"XANADU"=桃源郷という意のタイトルが冠されていることからも、いかにこのアルバムが充実したものであるかが濃厚に窺えますね。

Sena:自分たちにとって理想的なバンドの音をすべてパッケージできたという意味で、理想世界をここに作れましたよ、という"XANADU"ですね。これは。

-かくして、来たる2月1日にはいよいよ5周年を記念する渋谷TSUTAYA O-WESTでのワンマン・ライヴ"THE OUTIS"が控えております。こちらはこちらで、ライヴ・バンド、JILUKAとしての総決算を存分に感じさせていただきたいものです。

Zyean:個人的に言えばドラムはいつも本当に頑張っているんで(笑)、プレイヤー目線で観てもらっても楽しめるようなライヴにしたいなと思ってます。そして、自分自身も思いっきり楽しめるようなライヴにしていきたいですね。

Ricko:技術的な面でも、バラエティに富んだ曲がたくさんあるという面でも、JILUKAはいつ誰に観てもらったとしても"自信があります!"って言い切れるようなライヴをしているつもりなので、できる限りたくさんの方に観てもらえたら嬉しいです。

Boogie:こうしてベストを出して、5周年の区切りでワンマンをやる意味というものを感じられるようなライヴにしたいと思います。

Sena:Rickoも言っていたように、JILUKAは常にベストを更新してきたバンドである、という自負がありますからね。今度のワンマンでも、またそのベストをしっかりと更新したいです。というか、更新します!