MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

SEX MACHINEGUNS

2018.11.30UPDATE

2018年12月号掲載

SEX MACHINEGUNS

Member:ANCHANG(Vo/Gt) SHINGO☆(Ba) LEON(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-音楽は好きで聴いていたけど、やる側に回ると、また勝手が違ったと。ちなみにグランジはどのへんを?

ANCHANG:SOUNDGARDEN、PEARL JAMとかはめっちゃ好きだったけど、できなかったですね。NIRVANAとか、シアトル勢は全部聴いてました。メタルばかりやってもつまらないなと思い、ないものねだり時代があったんですけど、結局メタルしかできなくて。LEONみたいにリムショットとか入れる奴もいないからね。

LEON:リムショットをしない人はだいぶ増えてますね。

ANCHANG:今は機材の進歩も目覚ましいですからね。

SHINGO☆:同期も当たり前ですもんね。

ANCHANG:そうなると、生々しさで勝負するしかないから。

SHINGO☆:テンションが上がって、曲のテンポが上がってしまう。それは同期では無理ですからね。

-音楽的にはメンバー3人で共有している部分も大きいんですか?

LEON:僕はお父さんがお父さん(※父は"沖縄のDEEP PURPLE"と言われた紫のジョージ紫)だから、70年代のDEEP PURPLE系から最近のものまでやってます。LED ZEPPELIN、SLIPKNOT、DEVILDRIVERから、THE OFFSPRING、NO DOUBT、NIRVANAとかほんとにごちゃ混ぜで、いろんなジャンルの曲をやってました。でも基本的には80'sが好きですね。

SHINGO☆:何でも叩けるもんね。

LEON:普通にCOLDPLAY、MAROON 5も聴くし、ビートが好きなのでヒップホップでもノレちゃいます。

SHINGO☆:僕はHi-STANDARD世代で、マシンガンズに入る前はJ-ROCKみたいなバンドをやってました。最初にメタルを聴かされたときはよくわからなくて。

LEON:METALLICAもわからなかったんだっけ?

SHINGO☆:名前は知ってて、曲を聴いたらわかるという程度で。

ANCHANG:でも入口はMR.BIGなんでしょ?

SHINGO☆:友達がアコギで「To Be With You」を弾き始めて、かっこいいなと思って。それからハイスタ(Hi-STANDARD)とかメロコア系のコピーをしました。メタルは、今はわかりますけど、当時は全部一緒に聴こえて。その中でマシンガンズがなぜ引っ掛かったかと言うと、面白さだったり、歌詞のキャッチーさだったり、ライヴ映像を観ても全力でやっているのが伝わったからですね。当時の自分はメタルがわからなかったけど、このバンドはかっこいい! と思った感覚はずっと大事にしたくて。

-なるほど。そして、今作は20周年の節目を踏まえて制作に臨んだんですか?

ANCHANG:いや、あまり考えなかったですね(笑)。ただ、20年の歴史の基になる2曲(「みかんのうた」、「German Power」)をこのメンバーで初めてレコーディングしたというのはあります。「German Power」はライヴ音源でないものをリリースしたこともなかったですからね。あと、今回はメタル度数を上げたくて、80、90年代のどメタルっぽい曲が多くなってると思います。

-それは今作からヒシヒシと感じました。メタル度数を上げようと思った理由は?

ANCHANG:これという理由はないけど、今の時代だからこそメタルなのかなと(笑)。流行に流されるバンドではないし、ツアーをやる中で自分たちでも衣装を作ったりして、そのイメージがJUDAS PRIESTだったりして。

-黒のレザーに鋲がいっぱいついてる感じですね(笑)。

ANCHANG:はい。その衣装で面白度数の高い楽曲をやるのは違うかなって。強いて言えば、JUDAS PRIESTっぽいというのがコンセプトですかね(笑)。

-それは表題にも出てますよね。直訳すると、"鋼鉄魂"みたいな。

ANCHANG:そうですね。カセット・テープで聴いていたようなあのころの感覚を思い出して。

-自分が10代のころに聴いていたメタルを思い出した?

ANCHANG:そんな感じですね。あのころに感じたダサかっこ良さみたいなものを詰め込もうと。まぁ、SHINGO☆には僕の意図はわからないと思いますけどね。

SHINGO☆:ANCHANGが作った曲をLEONさんが聴くと、こういうイメージなんだとわかると思うんですけど、僕はまた別の解釈でフレーズを入れますからね。それはそれで面白いのかなと。

LEON:ANCHANGが遊びで弾いたものでも、すぐに理解してセッションしちゃいますからね。あと、自分なりに勝手にフレーズを変えることもあるので。

-特に「うなぎの王様」はJUDAS PRIESTに通じる重厚リフで押しまくった王道メタルですよね。

ANCHANG:あぁ、そうですか。僕にとってはこれが普通なのでわからなくなってます(笑)。コピーしすぎているので、"これどこかで聴いたことあるな"と思うことは多々ありますね。"パクっただろ?"と言われても、"パクッたことにも気がついてねぇんだよ"って。

-ははははは(笑)。

ANCHAN:ヘヴィ・メタルは基本的に簡単だし、かっこいいリフも出尽くしてるじゃないですか。それをハズして作ると、イケてないですからね。

SHINGO☆:「うなぎの王様」のBメロは勝手にレッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)だなと思って。

ANCHANG:BメロはBLACK SABBATHだよ(笑)!