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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

ZOMBIE POWDER × hiromitsu

2018.10.09UPDATE

2018年10月号掲載

ZOMBIE POWDER × hiromitsu

GERU-C閣下プロデュースによる不死身のホラー・パンク・アイドル・ユニット ZOMBIE POWDERが、ミニ・アルバム『DEAD DIARY』をリリース。本作は、サウンド・プロデューサーにhiromitsu(deadbites/AIR SWELL)を迎え、これまでとはガラッと音楽性を変えたヘヴィでホラーな1枚に仕上がった。激ロックでは今回、メンバー4人とhiromitsu、GERU-C閣下による座談会を敢行。サウンド・プロデュースによって生まれ変わった(死に変わった?)本作についてや、12月30日の渋谷WWWワンマン・ライヴへの意気込みを訊いた。

ZOMBIE POWDER:Kaho Kureha Rua Kikuno
プロデューサー:GERU-C閣下
サウンド・プロデューサー:hiromitsu(deadbites/AIR SWELL)
インタビュアー:宮﨑 大樹 Photo by ゆうばひかり

-激ロック初登場となりますので自己紹介をお願いします。

Kikuno:不死身のホラー・パンク・アイドル・ユニット、ZOMBIE POWDERと申します。

-パンク・ユニットなんですね。公式サイトには記載がありませんでしたが。

Kaho:ここ最近でそうなりました。hiromitsuさんの曲になってからは激しくなっていってます。

-ZOMBIE POWDERとhiromitsuさんの出会いはどういった経緯だったのでしょうか?

hiromitsu:もともとプロデューサーのGERU-C閣下は大先輩で、公私共に付き合いがあったんです。それで、イベントでご一緒させていただいたときにZOMBIE POWDERのサウンド・プロデュースの話をいただきました。以前にも"作家としてやってみないか"とか、いろんな話をいただいていたんですけど、現役のミュージシャンとしてやっていきたくて、作家として有名になりたいわけではなかったので、1曲ずつとかは興味なかったんです。今回はひとつのアーティストの音楽的な部分を全部やらせてもらえるっていうことで、すごく興味を持ちました。自分は男の子で、女の子に生まれたことはないから、"自分が女だったらこういうことやるんじゃないか"とか、自分のもうひとつの部分を引き出してくれる感じがしたかな。やるからには自分の音楽活動のほとんどをぶつけていくことになるだろうし、覚悟はあったけど、今はすごい充実してます。自分の可能性をメンバーにもGERU-C閣下にも広げてもらった感じですね。

-ZOMBIE POWDERのみなさんは、hiromitsuさんに会う前の印象はいかがでしたか?

Kikuno:見た目がヤバかったですよね。YouTubeとかでどんな方か調べたらインパクトがすごくて。パンク・ロックに触れたこともなかったので、結構不安がありました。

Kaho:最初にデモ音源を貰ったときに、かっこ良さがまだわからなくて"何語なんだろう?"みたいな。わからない世界に踏み込んだなって思いました。でも、これをクリアしたらすごいかっこいい世界が見えるんじゃないかなって、自分の新しい挑戦ができる場所を貰ったなって思いもありましたね。

hiromitsu:最初は何のアナウンスもなしに練習を見に行かせてもらったことがあったんですけど、お互い"え? え?"みたいになって。俺もなんか"来てごめんね"って(笑)。

GERU-C閣下:友達連れてきちゃった、みたいな(笑)。

-Kurehaさんはどうでした?

Kureha:怖かったですね。

Kaho:(hiromitsuさんに)あだ名付けてなかった?

hiromitsu:お前そういうことを陰で言うところあるよな(笑)。

Kureha:髪の毛がもじゃもじゃしてるじゃないですか。だから"ライオン"だと思ってました。

hiromitsu:......思ったより悪くないね(笑)。

-Ruaさんはいかがでした?

Rua:なんか......"よくわからない人来たな"って......。

hiromitsu:ひどいですよね(笑)。

-実際に関わってみてイメージは変わりましたか?

Kikuno:めっちゃ変わりました。見た目と中身が真逆じゃないですか? 私たちが言うのもなんですけど、ピュアなんですよ。話しやすいですし、人は見た目じゃないんだなって。

Kaho:ひとりひとりの弱点をわかったうえでのアドバイスをくれるので、レコーディングがやりやすかったです。

Kikuno:曲を作っていただく前に毎日のようにライヴを観に来てくださっていたんですよ。それで私たちのイメージに合った曲にしてくださっていたので、とてもありがたかったです。

hiromitsu:ZOMBIE POWDERとやるのであれば、彼女たちを知ったうえでやらないと失礼だし、メンバーの前でこういうことを言うのもあれだけど、メンバーの信頼を得たかったんです。それにはライヴに行くことだと思うし、観ていることをアピールすることだと。アーティストとアーティストが向かうべきだって思って、そういうところから始めました。

Kaho:それは感じてましたね。いつも後ろで観てくれていたし、アドバイスももらっていたし、本当に向き合ってくれているんだなって感じていました。

-hiromitsuさんから見て、サウンド・プロデュースを手掛ける前のZOMBIE POWDERはどんなイメージでしたか?

hiromitsu:ポップで動きもアグレッシヴだなって思いました。僕はあまりアイドルに関わったことがないじゃないですか? THE CHERRY COKE$にいたとき(※1999年~2014年まで在籍)にアリス十番とツーマンしたり、BiSとツアーをやったりしたことはあったんですけど、アイドルのユニットと音楽的にというか、ミュージシャンとして、アーティストとして向かい合う日がくるとは思ってなかったかな。