INTERVIEW
AIR SWELL
2014.06.06UPDATE
2014年06月号掲載
Member:hamaken (Vo/Gt)
Interviewer:荒金 良介
-すごくいいアルバムですね。
あっ、ありがとうございます。
-初めましてなので、基本的なところから聞かせてください。まず2011年にメンバー・チェンジを経て、現3ピースに固まったそうですね?
そうですね。以前はギターがもう1人いて、4ピースだったんですよ。そのギターがリーダーで彼のもとに集まった3人で、作詞作曲は僕がやってたんですけど。
-リーダーが抜けたのはバンドにとって大きなことじゃないですか。
ギターもうまかったし、4人で活動してる期間が長かったので、メンバー全員馴染んでましたからね。ただ、曲を書いてるのは僕だったから、最悪3人でもできるんじゃないかと。
-4人で活動していた期間は?
結構長いです。5年ぐらいやってました。今とは違うバンド名でやってたんですよ。
-3ピースになって、AIR SWELLに改名したんですか?
厳密に言えば、その少し前ですけど、改名のタイミングで曲調もガラッと変わりました。昔はドロップCで、ヘヴィ・ロックなバンドをやってましたからね。今もドロップDで、キャッチーなメロとヘヴィな感じを用いた音楽をやろうと。同期は3ピースになってから取り入れるようになりました。
-それはhamakenさんの嗜好ですか?
そうですね。INCUBUSやFOO FIGHTERSが好きなんですけど、昔アンケートを配ったときに"INCUBUSみたいでかっこ良かったです"とお客さんがコメントを書いてて。"おっ、わかってるやん。そういうのをやりたいのよ"と当時は思っていたけど、ふとしたときに"INCUBUSっぽいバンドやったらINCUBUS聴くよな。じゃあ、俺がやってることって、さほど需要がないな"と。じゃあ、全然違うことをやろうと。最近はロックにしないように、という感覚で曲を作ってます。
-ロックにしないように?
3ピースって最小限の楽器隊で、ギター、ベース、ドラムとなると、最終的にギターは歪ませるしかないから、それだけでロックになるんですよ。それでいいんじゃないかと(笑)。
-3ピースになって、どこが1番変わりました?
ジャンルを考えないからこそ、そのときの感情が顕著に出ますね。洋楽ライクなメロディもあれば、もろ日本っぽいメロディもあるし、英語詞の曲もあれば日本語詞の曲もある。でも通して聴くと、AIR SWELLの色になりますからね。
-こういう音楽をやろうとは決めず?
3人になって初めて作ったのが1stアルバムに入ってる「Kick it Knock it!!」という曲なんですよ。それも何系とか考えず、3ピースやけど、3ピースがやらなそうなことをやりたいねって。
-発想が面白いですね。
3ピースって、パンクのイメージが強いじゃないですか。そういうものはやらないで、こう来たか!という音楽をやりたくて。
-3ピースがやりそうな音楽はなぜやりたくないんですか?
僕、高校の頃にメロコアも通ってるから大好きなんですけど、かっこいいバンドがいっぱいいるんですよ。そこと同じことをしても、1つ抜け出せないんじゃないかと。感覚的には隙間産業みたいなものです。