INTERVIEW
AIR SWELL
2014.06.06UPDATE
2014年06月号掲載
Member:hamaken (Vo/Gt)
Interviewer:荒金 良介
-ニッチなところを狙おうと(笑)。ちなみにhamakenさんが思う3ピースでかっこいいバンドは?
NIRVANAですかね。ほかにASH、日本だとHi-STANDARDですね。
-AIR SWELLはパンク、ラウド、ミクスチャー、どのジャンルにも当てはまらなくて、自分たちはどんなジャンルだと思ってます?
ロックって言ってます(笑)。
-ですよね、その言葉がいちばん腑に落ちます。
ある種オルタナティヴな......オルタナティヴって異端みたいな意味があるじゃないですか。ヒネクレ者がやるジャンルだと思うんですよ。オルタナと言うと、USのヘヴィ・ロックの匂いがするものを想像すると思うけど。ほんとの意味でオルタナティヴなものになれたらいいなと。異端なものになれたらいいですね。
-2011年に1stアルバムを発表して、この3年間はどうでした?
う~ん、とりあえず必死でした。ライヴやってもお客さんはいないし、ここ最近ですね、ノルマがなくなったのは。生活もあるし、ライヴをやると働けないし(笑)。そのジレンマと闘いながらずっとやって来ました。1stアルバムを出して、ツアーを回って、少しずつ動員は増えてるけど、すっごく不安です。ほんとにこの人たち僕らを観に来てるのかな?って。
-はははは。
アウェイの期間が長過ぎて、やっと最近アウェイじゃないライヴ感がわかってきました。
-それでも走り続けられた理由は?
単純にロックが好きだし、バンドが好きだし、15歳からずっとやってきたことなので、これしかできない。上京するときも大見得切って出てきたから、何もナシで帰るのもかっこ悪いし。
-それで昨年11月にMY FIRST STORY、BLUE ENCOUNT、SWANKY DANKら4バンドでスプリット作『BONEDS』を発表しましたけど、あの音源はやはり転機になりました?
そうですね、うん。全ヵ所同じメンツでツアーも回って、僕は全バンド観るんですよ。それで今日は勝ったな、今日はこいつらの勝ちかなって、おそらくみんなそうだったんじゃないかな。飲みの席ではワイワイやるけど、みんなガチの勝負で刺激的でしたね。
-心の中でバチバチするものがあったと。自分たち以外の3バンドはどんな存在ですか?
ライバル的な感じなのかな......そうですね、とにかく負けたくない。4バンドが4バンドともそう思ってるから、いいツアーになったと思うんですよ。
-そして、今回の構想はいつ頃からありました?
去年の10月頃からいろいろ考えてました。今回はまさに『All Lead Tracks』というタイトル通り、全部リードで全部タイプの違う曲を作ろうと。もともと1stアルバムを出して、ツアーを回ったときに有り難かったけど、違和感があったのは、リード曲が盛り上がるんですよね。自分的にはリード曲以外にも押し曲はあるよって。だけど、あまりにもリード曲だけ反応がいいから、もしかしてYouTubeだけ?みたいな。
-ああ〜、なるほど。
ほかの曲も聴いて欲しいという意味もあって、全曲タイプが違うリード曲で1枚作れば全部聴いてもらえるかなと。