INTERVIEW
SPARK SPEAKER
2017.12.04UPDATE
2017年12月号掲載
Member:三瀬 ふう子 杉原 由規奈 朝日向 星羅 木山 しずか
Interviewer:荒金 良介
-ひとりずつルーツの音楽を訊いてもいいですか?
杉原:私はLiSAさんが大好きで。すごく勇気を貰えるし、熱い言葉を貰えるし、頑張れるんですよね。あと、感情がおかしくなるくらい熱くなれるから、プロレスも好きです。いろんな意味の熱さをいろんなところからもらってます(笑)。
-ちなみに好きなプロレスラーは?
杉原:中邑真輔という元新日(新日本プロレス)で、今はWWEに行ったんですけど、もう大っ好きで! ギタギタに滾るオーラがかっこよくて大好きです!
-いきいきとした表情で話してくれるので、ほんとに好きなんですね(笑)。星羅さんは?
朝日向:私はもともとアイドルやアニソンが好きだったんですけど、最近ONE OK ROCKさんを好きになって。声に惹かれて、初めてロックを好きになったですよ。私はそこまで熱くなかったけど、スパスピに入って、いろんな試練を乗り越えて、どんどん熱くなりました。あとは、私もLiSAさんが好きですね。
三瀬:私は椎名林檎さんが好きだったんですけど、それからBLANKEY JET CITY、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTが好きになって、チバユウスケさん(ex-THEE MICHELLE GUN ELEPHANT/The Birthday)みたいになりたくて。小学校5年生からドラムや吹奏楽もやってました。あと、スパスピをやる前に組んだバンドがハードコアみたいな音楽性で、その影響でDEAD KENNEDYSも聴くようになりました。
-えっ、マジですか!
三瀬:デッケネ(DEAD KENNEDYS)ほんとに好きなんですよ。ザ・スターリン、GAUZEも聴くようになって、ハードコア・パンクが好きになっちゃって。それで気持ちを込めて歌ったり、気持ちを込めてライヴしたりすることが大事だなと思ったんです。自分を解体してくれる熱さは大切にしてます。
-木山さんは?
木山:ELLEGARDEN、10-FEET、SHANKが好きで、ライヴも観に行ってて。最初は洋楽ロックが好きだったけど、FACTが入り口になって、邦楽ロックを聴くようになりました。邦楽は言葉がダイレクトに伝わってくるから、そこが好きですね。で、私はずっとダンスをやっていたから、ダンスとロックをうまく合わせたいなと。ロックは歌詞や音楽で感情を伝えるものだけど、それはダンスでもできると思ってて。ロックとダンスを融合させるのはアイドルが多いから、アイドルをやりたい! と思うようになったんですよ。Dragon Ashもダンサーを入れてやってるし、ああいうことをアイドルでもできるんだよって。
-スパスピの振付も、木山さんがすべて手掛けてるんですよね?
木山:はい。歌詞を読み込んでからダンスをつけることが多いですね。だから、自然と激しくなっちゃいます(笑)。
-今作はライヴでやり込んできた楽曲ばかり?
杉原:そうですね。このアルバムを聴いてもらえれば、今のスパスピがわかると思うので、大事な1枚になりました。
木山:私はめっちゃエモいなと思います。これは否定じゃなくて、今のアイドルはデスボやシャウトが多いけど、歌詞がグッと伝わってくる人たちが少ない気がして。私たちはエモさで勝負したいと思っているので、今作はそれがギュッと詰まっているかなと。
-紙資料にも"どEMO"と書いていて、曲調もパワフルでエネルギッシュですけど、同時に歌詞も耳にすごく入ってきます。
木山:どこかしら陰のあるエモさが好きですね。(今作は)ガーッと前向きというより、何か苦しみが見えたうえでの前向きさが出てる作品だなと。だから、結成からこれまでの期間の私の努力が詰まっているんだと思います。
-汗や涙が詰まった楽曲ばかりだと?
木山:そうです、ほんとに"泥臭い"が正解だと思います。
三瀬:だいたい最初の音源って、サウンドもフレッシュだと思うんですけど、私が聴く限り、全然フレッシュじゃないなと。
杉原:ははははは(笑)。
三瀬:私が入る前からあった「Go my way!」という曲の歌い出しが"響くサイレン叫び続け泣いてた"という歌詞ですからね(笑)。聴き込めば聴き込むほど、私たちが入る前のスパスピの苦労までわかるので、今回はCDが擦り切れるほど聴いてほしいですね。スルメみたいな曲が詰まっているなと思います。
朝日向:私はスパスピに入って、こんなにいい曲が歌えるんだと思って、それが嬉しくて。