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INTERVIEW

DOLL$BOXX

2017.11.07UPDATE

2017年11月号掲載

DOLL$BOXX

メンバー:Fuki(Vo) F チョッパー KOGA(Ba) TOMO-ZO(Gt)

インタビュアー:荒金 良介

ex-LIGHT BRINGERのFukiとGacharic Spinの楽器隊4人で構成されたDOLL$BOXXが、なんと5年ぶりとなるミニ・アルバム『high $pec』を完成させた。前回は企画色の強いテイストだったが、今作はバンド・サウンドを徹底的に追及し、この5人でしか鳴らせないヘヴィでダークな超攻撃的なサウンドで勝負している。なぜここまで大きくシフト・チェンジしたのだろうか。それにはお互いに積み重ねてきた5年という歳月も影響しているようで、国内外にインパクトを与えられる男顔負けのガールズ・バンドへと急成長を遂げた。今作に至る経過を踏まえて、メンバー3人に話を訊いた。

-今回のアーティスト写真は黒でビシッと統一してますね。

Fuki:5年前はカラフルな感じで、私の中ではGacharic Spinっぽいヴィジュアルだったけど、今回はちょっとクールなイメージを曲やヴィジュアルでも強めに出してます。なぜそうなったんだろう?

TOMO-ZO:Fuki Commune(※Fukiのソロ・プロジェクト)やGacharic Spinとの差別化をさらにしよう、という思いはありましたね。Fukiのヴォーカルにラウドが合うから、それに特化した曲作りをしようと考えていました。Gacharic Spinも激しい曲はあるけど、幅がある中でのひとつだから、ドル箱(DOLL$BOXX)はラウドな部分を強調したいなと。

-前作はFukiさん、Gacharic Spinの合体バンド的な位置づけでしたよね?

KOGA:今は合体という印象はなくて、ひとつのバンドという感覚が強くて。

Fuki:それはわかる。前回は初めてだったし、コラボみたいな気持ちもあったから。

KOGA:もともとGacharic Spinがヴォーカル不在のツアーでFukiが歌ってくれて、その流れでアルバムを出そうっていう感じだったから。それを経て、ひとつのバンドになった感じがするんですよ。

-この5年間にFukiさんはソロ活動をしていましたが、一方のGacharic Spin側はいかがですか?

KOGA:5年前はまだダンサーがいなかったし、よりエンタメ化したと思います。だから、ドル箱はよりバンドと言えるサウンドを求めたくて。

TOMO-ZO:この5年でGacharic Spinはいろんな音楽をやったから、その幅も活かせていると思います。

-この5年で聴いてる音楽も変わりました?

Fuki:私はまったく変わってないです。陰陽座とか。昔好きだったものが今も好きですね。広瀬香美さんとか、メタル・バンドだと、GALNERYUS、X JAPAN、陰陽座が好きなので、そのへんは新譜が出るたびに聴いてます。もともとめちゃくちゃ音楽を聴くタイプじゃないので、それは当時と変わってないですね。

KOGA:最近これを聴いているとかはないけど、この5年でいろんなタイプのバンドさんと対バンさせていただきましたね。あと、J-WAVEで1年ぐらいラジオ・パーソナリティをやらせてもらって(※2016年4月から2017年3月まで放送していた"SOUND GARAGE UNIVERSE")、いろんなゲストの方も迎えて、お話したんですけど、9mm Parabellum Bulletの卓郎さん(菅原卓郎/Vo/Gt)と話して、こんな音楽があるよって教えてもらえたことが大きいですね。そういう意味では変わったかもしれない。

-何を教えてもらったんですか?

KOGA:卓郎さんには歌詞の乗せ方を教えてもらいました。裏話もいろいろ聞いて、ゾッとしちゃう部分もあって。卓郎さんはNorah Jonesが好きで、自分はベーシストだから、歌う人の感覚はわからないけど、それもわかりやすく教えていただいて。

TOMO-ZO:私はハードなものを聴くことが多くて。EXTREMEとかを参考にすることが多かったけど、フレーズの幅を広げるためにLarry CarltonやSteve Lukatherを聴いたり、YouTubeでジャズの動画をいろいろ漁ったりしました。今作もいままでの自分とは違うギター・ソロがたくさん入れられたなと思いますね。

-では、みなさんが思うラウドロックというのは?

KOGA:激しさの中にも切なさがあったり、ラウドロックはメロディがすごく活きた音楽だと思ってるんですよ。ドル箱は3声でやって、ラップが入ったり、デス・ヴォイスでシャウトしたり、そこにどこか切なさがあって、人間味のあるものがラウドロックなのかなと。私、バンドをやってなかったら激しい音楽は聴かなかったと思うんですよ。激しい音楽の中に切ないメロディがあると、すごく胸に響くものがあって。ラウドロックではないけど、一時期ELLEGARDENはすごく聴いてました。

-ELLEGARDENも激しさの中にきれいなメロディが入ってますからね。ラウドロックの捉え方は、またメンバーによって違う感じですか?

Fuki:違いますね。私のラウドロックのイメージはBULL ZEICHEN 88ですね。あまり女のにおいがしないというか、オス感のあるものがラウドロックかなと思ってます。自分が普段やってる哀愁のあるメロディック・メタルや、ポップス寄りのアニソンとは違って、楽器がグイグイ迫ってくる感じがラウドロックじゃないかと。

-なるほど。

Fuki:あと、西川貴教さんも結構ラウドロックだと思ってて。もちろん曲にもよりますけど、ロック歌手だと思ってるし、西川さんみたいな歌い方ができれば、ラウドロックをもっとかっこよく歌えるかなと。最近、西川さんの歌の良さを再認識してます。リズム感がすごくいいんですよ。女性だと、松本梨香さんもそういう意味で魅力のある方で、おふたりのリズムの優れた部分は取り入れたいなと思ってます。これ言うつもりはなかったんですけど、バラしちゃった。

一同:ははははは(笑)。

-TOMO-ZOさんのラウドロックのイメージは?

TOMO-ZO:Fukiも言ってるように、男らしい、強いというイメージですね。ドル箱は女性だけど、かっこよくやれる自信があったから、さらに攻撃的な演奏を入れたくて。

Fuki:Gacharic Spinはエンタメ性を追求してるという話が出ましたけど、ドル箱はエンタメ性を排除しているかもしれない。MV、衣装、曲調も硬派になってますからね。