INTERVIEW
HEAD PHONES PRESIDENT
2017.05.16UPDATE
2017年05月号掲載
Member:ANZA(Vo) HIRO(Gt) NARUMI(Ba) BATCH(Dr)
Interviewer:荒金 良介
-台湾のフェスで負傷したそうですけど、そのときの状況を聞いてもいいですか?
BATCH:ライヴが終わって、お客さんと記念撮影するんですけど、なぜかウチのメンバーがステージ下に降りちゃって。だいたい、みんなステージの上で写真を撮るんですけど......。
HIRO:俺もそれは思った、なぜANZAは下にいるんだって。
ANZA:お客さんが"こっちに来て!"と言ったから、降りちゃったんですよ。
BATCH:で、俺もステージから飛び降りたら、思ってたより結構高くて、2メートル以上あったかな。着地した瞬間にボキッ! って。
-わっ、マジですか。
ANZA:ほかのメンバーはスタッフに手助けしてもらって降りたんですけどね。
NARUMI:俺は普通に飛び降りたけどね。先祖が忍者だから(笑)。
ANZA:意味がわからないことを言わないでください!
-(笑)BATCHさんは着地に失敗したと?
BATCH:ライヴ後だから、足もガクガクでしたからね。踏ん張りも利かなくて。見ます? 痛々しいですよ。(携帯で写真を見せる)これですね。
-踵にボルトが10本ぐらい入ってるじゃないですか......これは時間がかかりますね。
ANZA:ドラマーなので、足は使うじゃないですか。ギタリストなら、全然関係ないですけどね。
-HIROさんはどんな気持ちでした?
HIRO:俺はやるべきことをやろうと。バンドと自分のソロ・アルバム(2017年4月リリースの『BURN CONTROL』)の曲を同時進行で作ってましたからね。ライヴができないのはしょうがないから、頭を切り替えて、やれることをやろうと。
-話は前後しますけど、ロック・ミュージカルは骨折の前ですよね? それもやりたかったことですか?
ANZA:はい。私は舞台女優出身なんですけど、ロック・ミュージカルは日本にもたくさんあるものの、ヘヴィ系で自分たちが演奏して、役者もやるスタイルはほんとにないと思います。HEAD PHONES PRESIDENTのライヴの世界観は映画を観てるみたい、ミュージカルを観てるみたいと言われることがあって。いつかやれたらいいなと、結成当時から考えてたんですよ。
-昔からあたためていた企画なんですね。
ANZA:そうですね。ただ、役者さん、ダンサーっていう畑が違う人たちをまとめなきゃいけない。曲は全部HEAD PHONES PRESIDENTで、ミュージカルだからストーリーも作らなきゃいけない。それをどう融合させればいいのかなと。私も演者だけど、総監督みたいなポジションで、最後の最後までどうなるかわからなかったんです。でも間違いなく、新しいことだよねって。メンバーみんな自分役なので、何が心配って、この人たちは芝居なんて考えもしなかっただろうし。ストーリーを進めるためにはセリフも必要だから、芝居デビューさせなきゃいけなくて。本人の役って意外と難しいみたいなんですよね。
NARUMI:俺、絶対こんなこと言わないよっていうセリフが用意されてますからね。
-そうなんですね(笑)。
ANZA:誰もやってないことをやったので、自信はつきましたね。
NARUMI:舞台はど素人だけど、新しいことをやるのは好きなんですよ。だから、楽しかったですね。
BATCH:面白い経験をさせてもらえたなと。そのあとのツアーでも見せ方を意識するようになったし。まぁ、そのあとの台湾でケガをするんですけど(笑)。
HIRO:弦を切るシーンがあって、そこは屈辱的でした。脚本を見たときに"弦を切るHIRO"と書いてあって......いやいや、俺は切ったことないからって。
一同:ははははは(笑)。
HIRO:でも切らないと、話が進まないみたいで、そこは印象に残ってますね。