INTERVIEW
BRIDEAR
2016.03.16UPDATE
2016年03月号掲載
Member:KIMI(Vo)
Interviewer:米沢 彰
-ここまでくると、スポーツのような大変さがありますね(笑)。
そうですね。バスドラをバーっと踏んでるんで、レコーディング・エンジニアさんに"道路工事"って言われました(笑)。
-(笑)
"あの道路工事の曲か"、みたいな(笑)。
-(笑)そういう難しいことをやりつつも、ヴォーカルのラインはすごくフックが効いていますね。耳に残りやすいというか、サラッと歌うんじゃなくて、ちょっとねばっこいところもあって、そういう"歌い上げる"ヴォーカルのスタイルにはどのように辿りついたのでしょうか?
正直、もともと歌手になりたいとか、そういうんじゃなくて、ギターがやりたくて音楽を始めたので、歌に全然詳しくなくて。最初ホントに何もない平坦な感じの歌しか歌えなかったんです。でも自分が好きなヴォーカリストのEric MartinやRoy Khan(ex-KAMELOT)とかのねちっこい感じが好きだったので、そういうのをボイトレの先生とも相談しつつ取り入れて。"それがだんだん個性に変わっていくよ"って先生にも言われて。今からもっと進化していけたらなと思っています。実際、今作から歌い方を結構変えてきてはいますね。
-そこでEric Martinが出てくるんですね。
カバー・アルバムは普段は買わないんですけど、Eric Martinのカバー・アルバム(※2008年よりリリースされている『MR.VOCALIST』シリーズ)は全部買いました(笑)。
-同世代の子とは全然話が合わないんじゃないですか(笑)?
合わないですね。自分の親の年代、とまではいかないですけど、先輩バンドとはよく話が合います。45歳くらいの人とか。多分、始まりがSEX MACHINEGUNSだったことが原因だとは思うんですけど(笑)。
-珍しいですよね。
そうですね。同世代で"DOKKEN好き!"という子には会ったことないです(笑)。
-メンバー間でも温度差はありますか?
そうですね、もともと特にドラムはメタル畑の人ではなくて、THE BACK HORNが好きで。
-全然違いますね!
あとはACIDMANとか。そっち系から連れてきたんで。激しめのロックは好きなんですけど、メタル系はそんなにっていう。なので、今でも好きだと思う音源を貸してみたりしてます。
-それが今や道路工事を(笑)。
そうなんですよ(笑)。組んだ当初は"メロスピとか、聴くのは好きだけどやるのは前のバンドでもういいかな"って思ってたんで"ツー・バスとか踏まなくていいよ"って言ってたんですけど、ギターのふたりが結構鬼畜で(笑)。いつの間にか踏まされてましたね。しかも激速なやつを(笑)。
-"こんなはずじゃなかった!"ってことにはならなかったですか?
言ってましたね(笑)。"あれ!?"って。私も"あれ!?"みたいになってて(笑)。でも、それはそれで、苦しそうではあるんですが楽しそうにやってるのでいいかなと(笑)。
-ドラムに限らず、難しいことをやっているパートが当たり前のようにありますよね。
特にギター......いや、私以外ですかね。ギターは結構細かいリフが入ってますし、ベースも変則チューニングでやってるんですけど、そうじゃないと動かせないみたいで。ドラムに関してはツー・バスがやっぱり多かったり。みんな結構難しそうですね(笑)。
-みなさん、ストイックな方ですか?
そうですね、ストイックですね。週に何回もスタジオ入ってるみたいで。
-自主練で?
はい、自主練で。それはよく聞きますね。
-そういうのは、あとから知る感じですか?
みんなすごいなと思って(笑)。
-KIMIさん自身はボイトレを?
そうですね。ボイトレに行ったり、ひとりでカラオケに行ったりとかしてますね。家だとなかなか声が出せないので。