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INTERVIEW

BRIDEAR

2021.04.13UPDATE

2021年04月号掲載

BRIDEAR

メンバー:KIMI(Vo) MISAKI(Gt) AYUMI(Gt) HARU(Ba) NATSUMI(Dr)

インタビュアー:杉江 由紀

彼女たちの本性が露になった、ということだろうか。現体制になって2作目となる今回のアルバム『Bloody Bride』で、いよいよBRIDEARはロック・バンドとしてのしたたかさと骨太なところを、遺憾なく呈示してみせることになったと言っていい。ちなみに、メンバー全員が作曲または作詞を手掛け、アレンジの面でもさらなる完成度を目指したという今作ではあるが、その一方でメンバーが敬愛する元Janne Da Arc ギタリスト、youが「Fake World」という楽曲を提供している点も大きなトピックスとなろうか。なお、今作はUK/EUのレーベル"SETSUZOKU RECORDS"からも同時発売予定とのこと。そう、BRIDEARは今ここから羽ばたくのだ!

-前アルバム『Expose Your Emotions』(2019年リリース)は、BRIDEARにとって現体制になってから初の作品でしたが、そこから1年4ヶ月ぶりに発表される今回のアルバム『Bloody Bride』は、このバンドがいよいよ最上級臨戦態勢へ突入したことを感じさせるような、密度の濃い内容に仕上がっていますね。

KIMI:今回はあえてコンセプトや、方向性は特に定めないままアルバム制作を去年からスタートさせていたんですけど、できた新しい曲たちに対して、その都度メンバーみんなで精一杯向き合っていくことを繰り返していったら、結果的にこういうアルバムができていたんですよ。

MISAKI:前作が"Expose Your Emotions"っていうタイトル通りに、自分たちの感情を爆発させたエモーショナルな作品だったとすると、今回の『Bloody Bride』は、バンドとしてよりステップアップしたところを出せたと思いますし、前作よりもいい意味での余裕ある力強さや、男らしさ? を打ち出せたんじゃないかと感じてます。

-男っぽいとは感じませんでしたが、たしかに音の骨太なところはよりボトムアップした印象です。そして、今作ではメンバー全員がそれぞれに曲作りや作詞を手掛けられている点も、大きな特徴であると言えそうですね。

KIMI:曲数的に一番多いのはMISAKIだよね?

MISAKI:はい。アルバムを作るとかは関係なく、常に曲自体はコンスタントに作って溜めておいた感じだったので、それを今回は生かしていく形になりました。

-前作でも振れ幅は大きかったですけれど、今作では収録されている楽曲たちのトーンがより多彩になったように感じます。

KIMI:そうですね。今回はこのメンバーになってから2枚目のアルバムということで、自分たち自身でも、バンドにとって重要な意味を持ってくる作品になるだろうなとは予想できていたんですけど、各メンバーが本当にいろんな曲を出してくれたなと思います。だから、逆に私個人としてはBRIDEARとしての基本軸からブレないような曲を出そう、と考えていました。

-HARUさんの場合は、曲作りに対してどのようなスタンスをお持ちでしたか?

HARU:前作『Expose Your Emotions』を完成させて初めて見えてきたことがいろいろあったんですよ。例えば、今回は曲のアレンジ密度というんですかね。そこをもっと濃くしていく形で攻めていくといいんじゃないかな、ということは考えてましたし、自分で曲作りをしていくときにもわりと意識していました。

-そうした一方、NATSUMIさんの場合は、前作のレコーディングが人生初のレコーディング体験であったそうですけれど、今回は初の作曲にも挑戦されていますし、アルバム制作に向けて何か心掛けていらしたことがあれば教えてください。

NATSUMI:前回は単純に"アルバム作りができるなんて楽しみだな!"という気持ちで臨んだんですけど、今回はもうそれがどれだけ大変でつらいことかを身をもって知ってしまったので(苦笑)、あらかじめ身構えたうえで立ち向かいました。ちゃんとペース配分も考えつつ、最後まで自分の体力と気力がもつように心掛けたんですよ。

HARU:たしかに、様子が全然違ったもんね。前回は、最初のうちは無邪気で楽しそうな顔でスタジオに来てたけど、今回は最初っから表情がすごく引き締まってました(笑)。

NATSUMI:自分自身ではプレイの変化まではよくわからないんですけど、今回はスタッフさんから"成長したね"と褒めていただくこともあったので、そこがしっかりと音に出ていたら嬉しいです。

HARU:そこはほんとに変わったと思いますよ。NATSUMIちゃんは自分から"ここをもっとこうしたい"とか、"こういうドラムを叩きたい"とかって意志をはっきり主張するようになったし。そのぶん私もドラムの音を聴きながら"だったら、ベースはこういうふうにアプローチしよう"ってアレンジを変えていくこともできたので、全体的にリズム隊としてのコンビネーションは良くなっているはずです。

-リズム隊のグルーヴが強化されたのと同時に、今作ではツイン・ギターのアンサンブルもサウンドの核をなす重要なファクターとして、その存在感を発揮していらっしゃいますね。やはり、MISAKIさんとAYUMIさんの間におけるリレーションも、前作と比べると進化したことになりますか。

MISAKI:意外とそこはあんまり変わってないかもしれないです。前作のときから、すでに"こんな感じでやれるんだな"とわかって非常にスムーズにやれたので、今回もそこは変わらなかったと私は思ってるんですけど、AYUMIさんどうですか?

AYUMI:えっ(笑)。変わってないっていうのが良くもなってない、ということだとしたらそれはちょっと困っちゃうけど......。

MISAKI:あ、いやいやそれは大丈夫(笑)。音作りや、演奏技術の面では当然ちゃんと上がってると思うから。でも、お互いの関係性は一緒かなって。

AYUMI:まぁでも、お互いに対しての理解度は上がったのかなと思いますよ。そもそも、私たちはタイプがかなり違うギタリストですからね。その個性をそれぞれに生かしつつ、私もまた今回は自分のやりたいようにやらせてもらっちゃいました(笑)。

-それだけBRIDEARとしてのサウンドが力強く成長したことで、ヴォーカリストであるKIMIさんとしても、レコーディングに対する臨み方が変わったところはありましたか?

KIMI:アレンジとサウンドの完成度が高くなったことで、私としては前よりも、歌うのがかなり難しくなりました(苦笑)。

-嬉しい悲鳴、というやつですかね(笑)。

KIMI:そうなんですよ。この音に負けないように歌わなきゃ! と思って(笑)。どう歌えばいいんだろうってどの曲に対しても悩むことが多かったです。

-そうした際に、解決の糸口はどのように見つけていかれたのですか?

KIMI:今作では歌詞を私が多めに書いているんですが、その過程が解決の糸口になるパターンが結構ありました。自分で細かいイントネーションまでコントロールしながら、歌詞を乗せていけたのがデカくて、自分から出てきた言葉を使うことで、これだけの力強い音に立ち向かっていくことができたんじゃないかと思います。

-歌詞と言えば、今作では英語詞の曲がずいぶんと増えましたよね。これは、アルバムがUK/EUのレーベル"SETSUZOKU RECORDS"からも同時発売予定になることを意識してのことだったのでしょうか。

KIMI:はい。向こうでリリースするからには、英語詞の曲は増やしたいと思ってました。でも、やってみたらそれも大変でしたね。レコーディング中、エンジニアさん相手に"もうダメです......"って何度も泣きごとを言っちゃいました(苦笑)。

-それでも、無事にこうして完成させられたわけですから、その泣きごとたちも今となっては思い出の1ページですね。ちなみに、こうして英語詞の楽曲を何曲も仕上げてみて何か得られたことがあったとすると、それはKIMIさんにとってなんですか?

KIMI:今までは日本語に頼ってたんだなっていうことに気づきましたね。日本語だと語尾の伸ばし方や、声の響き方を考えなくても自然とできるんですけど、英語で歌うとなるとそういうところもすべて発音も意識しながら歌う必要があったので、まったく勝手が違うんですよ。それはずっと日本語だけで歌っていたら気づけなかった部分でした。