INTERVIEW
Crystal Lake
2015.09.19UPDATE
2015年10月号掲載
Member:Shinya(Gt) Yudai(Gt)
Interviewer:米沢 彰
-最先端のものから、いろんなオリジナルなものへのオマージュというか、リスペクトがある部分もいろいろあるのが面白いなと思いました。そういったエッセンスは意図的に入れてってるものなんですか? それともたまたま自然にできたものなんですか?
Yudai:どっちかっていったら自然に自分が今までずっと聴いてきて、例えば「Hades」だとニューヨーク・ハードコアみたいな。トーンがあったりしてる中で、今のメタル/メタル・コアとかのハイブリッドなリフが混ざったり、あとはトラップ・ミュージックとかサンプリング・ミュージックみたいなベース・ミュージックみたいなヒップホップ的な要素もあって。実はHABANERO POSSEって、今最先端でやってる人たちにフィーチャリングしてもらってて、そのハイブリッドと、オールド・スクールとニュー・スクールなエッセンスが混ざって"あ、面白いな! お祭りでやってこうぜ!"って感じで。
-そういう勢いを感じますよね。
Yudai&Shinya:(笑)
-思いついたのを考えこまずにとりあえずやってみるっていう印象受けました。
Yudai:やってみて、"あ!やばい! かっこいい!ヘヴィ!"みたいな感じで。
-今回、海外リリースもありますし、それも含めて海外ツアー、とくにUSツアーも視野に入れていくということになりますか?
Yudai:昔からやりたかったんですよ。機会を作ろうと思えばいくらでもできたといえばそうなんですけど。行って、届けるような環境ができて、土台があってから行きたいなって思っていたので、環境が徐々に整いつつあるのかなって気がしますね。
-ではチャンスがあれば?
Yudai:もちろん!全然行きたいですね!オーストラリアとか、UKとか、US、アジアも含め、南米も行きたいですし。
-以前のインタビューで"ACROSS THE FUTURE TOUR"に関してフォーカスしたインタビューをさせていただいて、そのときは主催がCrossfaithで、海外からはWHILE SHE SLEEPSやWE CAME AS ROMANS。そしてCrystal Lakeという、そのまま海外に持っていける豪華な布陣でツアーされてたんですけど、あれが逆に海外に出るための予行練習になったら面白いなと思うのですが。あのときの経験で今後に活かせそうなことはありましたか?
Yudai:実際Crossfaithはやばすぎたなっていう。海外とか日本とかっていう次元じゃないなっていう印象は正直持ちましたね。これまでもいろいろな海外バンドと対バンしてきて、"ヘタじゃん!"ってがっかりするバンドも正直たくさんいたし。まぁでも大きいところでやったら、さすがだなと感じさせるんですけど。そういう海外のバンドのいいところも、悪いところも見えたりして、バンドってやっぱりインターナショナルっていうか、どこにいようがあんまり変わらないのかなっていう感覚は最近ありますね。あとは言葉の壁とか、自分たちの気持ちとか。音楽だからぶっちゃけ音になって生み出す部分ではあんまり変わらないのかなっていうのが正直な印象です。その中で、ツアーでいろんな話をして、"ツアーってこうだぜ"、"こんなところが大変だぜ"、"こんなところが面白いんだぜ"っていう世界観、考え方の話をあのときはしましたね。
Shinya:たしかにあのときは、アメリカとイギリスの2バンドと、Crossfaithと僕らでしたけど、あんまり国内/海外関係ないなっていうのは思いましたね。みんなライヴ前にテンション上げるのも一緒だし、上げ方にちょっとはお国柄が出るのかもしれないですけど。メンバーで集まって歌ったり、みんなで一緒にジャンプしてライヴ前に高めたり、基本的にはやってることは変わらないですね。
Yudai:みんな音楽好きなんだなって感じですね。みんなで聴いてるのも一緒で。流してたら"やべぇ!なんだそれ!"とか"お前知らねーのコレ!"とか"いや、持ってるし!"みたいな話をしたり。
一同:(笑)
Yudai:そんなノリですね。
-じゃあ交流も結構あるんですね。
Shinya:ありますね。"最後飲みに行こうぜ!"みたいになって、"出してあげるよ"とか"今日は俺が誘ったから奢るよ"みたいな。もう普通に、日本のバンド同士が付き合うような感覚ではあったんで。やっぱり人と人かなって思いはあります。
-アメリカ人ってすぐに"うちでBBQやるから来いよ"って言いません?
一同:(笑)
Yudai:"飲みに行こうぜ"とか、"アメリカ来たら招待するぜ"みたいなそういうのはありましたね(笑)。
-今作のリリースにあたって行う"THE SIGN TOUR 2015"では千葉LOOKを皮切りに恵比寿LIQUIDROOMまで全14公演を行うことになりますが、前回の"CUBES TOUR"全9公演と比べると着実にツアーの規模も移動距離も増えたなと思います。ツアーに向けた手応えや規模感の拡大についてはどのように感じていますか?
Yudai:前回は意図的に、自分たちが想定できるっていうか、今までを振り返って、ここだったらお客さんが来てくれると思えるところからちょっと拡げていったんです。なのでより多くの人が知ってくれたかなって実感はありました。でも本当は、細かく行けるんだったら行きたいと思っています。今回は限りある時間の中で14ヶ所を選んで、本当だったらもっと増やしたいし、今後増やしていきたいという思いはあるので、"うちの県に来てくれなかった。寂しいな"っていう人がいたら、俺たちも行きたい気持ちはあるっていうことを知ってて欲しいですね。