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INTERVIEW

バックドロップシンデレラ

2015.03.31UPDATE

2015年04月号掲載

バックドロップシンデレラ

Member:豊島“ペリー来航”渉 (Gt/Vo)

Interviewer:沖 さやこ

-はははは! お客さんもバックドロップシンデレラに負けないぞ!というくらい気合い十分ですね。

いや、なんだかお客さんに遊ばれているような気が......まあ遊んでもらっても結構なんですけどね(笑)。それでキャナコがリード・ヴォーカルを取るのが全然アリだなというのがわかったので、やってもらおうかなと。本人に提案したら"まあ悪い気はしない"と言っていたので(笑)。

-(笑)

僕はバービーボーイズが昔からずっと好きで、男女掛け合いのヴォーカルはやれるものならやりたいと思っていたので、できて良かったです。ドラム以外のメンバーにソロ・パートがあって、ドラムの(鬼ヶ島)一徳にはみんなで歌うところ以外では"ヘッ、ヘッ、ヘッ、ヘッ"て掛け声をやってもらって。僕がやってもかっこよくならなかったんで、試しに一徳にやってもらったら、これが結構上手かったんです。

-題材がアラスカである理由は......。

(※小声で)何もありません(笑)! セッションのときにメロを考えながら歌詞のきっかけも掴めたらいいなあ......と思っていて。そうすると作業が早いので。テキトーに歌ってるときにキャナコのサビの最後の1行の""一切眼中ないっちゅーの YOUとアラスカアバンチュール"という言葉がパッと出てきて、"これでしょう!"と(笑)。語感のいい歌詞が書けたので、すごく気に入っています。

-そして先ほどから話題に上がっている「さらば青春のパンク」は、ロックが好きな人間にはほぼ間違いなく響く、直球でキャッチーな楽曲だと思いました。カップリングにあたる曲にシングル表題級の曲が入っているのはリスナーとしてもお得感があります。

お、ありがとうございます。この曲はアイリッシュ・パンクっぽいイントロのギターのフレーズと、A→B→サビといくようなキャッチーなパンク・チューンをくっつけた、みたいな感じでできまして。ポップでキャッチーな曲だといつも歌詞に悩むんですけど......そういう場合は大体2パターンのうちのどっちかになるんですね。"なんでこんなにいいメロなのにこんなくだらないこと歌ってるんだろう?"ということに逃げるか、"(楽曲と同じ方向性に行って)より恥ずかしくする"のどっちかで......今回は恥ずかしいパターンです(笑)。

-(笑)楽曲同様ストレートに胸に響く、いい歌詞だと思います。Track.3「ねずみでてけ」は屋根裏に住むネズミと仲良くなってしまったメンバーを歌った曲だそうですが......どなたの実話なのでしょう?

これは僕です。去年引っ越したんですけど、そこにネズミが出る......というかネズミが走ってる音だけ聞こえるんですよね。見たことはないんですけど。

-まだいるんですか?

まだいるんじゃないですかね? ちょっと減った気がします。

-1匹じゃないんですか!?

やたらめったらケンカしてるときとかもあって(笑)。

-同居人ですね(笑)。

そうですね、しばらく我慢してたらそのうち愛着が湧いてくるという。だからケンカしてても"あ~、やってるな~"って(笑)。

-(笑)こういう曲に対してメンバーさんはどういうリアクションをするのでしょう?

結構ノーリアクションだったんですよね。ほんとついこの前"これ実話なんだよね"ってなんとなく話したら、キャナコは作り話だと思ってたらしくて"あ、そうなの? ネズミいるの?"みたいに言われました(笑)。

-この曲はカントリーのアプローチで。

カントリーは昔っから大好きなんですけど、バックドロップシンデレラがよく取り入れているアイリッシュ・パンクや、カントリー・ロックはカウ・パンクというんですよ。海外のシーンでは同じ括りになっている雰囲気があって。もろカントリーみたいな曲をバックドロップシンデレラがやるのは初めてかもしれませんけど、僕的にはアイリッシュとカントリーは同じような感覚なんで、新しいことをやっているという意識がそこまであったわけではないんです。

-なるほど。豊島さんはとても音楽に造詣が深いですが、最近豊島さんのブームのジャンルなどはありますか?

ん~......ほんと思うがままに聴いてるだけなんですけど、最近はクラブ・ミュージックやワールド・ミュージックの融合がすごく面白くて。バンドに反映させることは不可能ですけど(笑)。