INTERVIEW
MANAFEST
2015.01.13UPDATE
2015年01月号掲載
Interviewer:山本 真由
-ラウドでありながらも攻撃的すぎず、メロディの優しい音楽性が、MANAFESTのこれまでの作品の一貫した特徴とも言えそうですが、今作では特にどんなところに注目して聴いてもらいたいですか?
Joel Bruyereというプロデューサーと今回初めて仕事をしたんだけど、その結果新しいMANAFESTのサウンドが産まれたと思うよ。エレクトロとロック&ヒップホップを融合した形の新しい音楽ができたと思う。俺はいつも新しいことに挑戦してきたし、この新しい進化も次の進化への過程なんだ。
-今作も、非常にMANAFESTらしいラップとメロディのバランスがいい作品となっていますが、作曲はどのように行っているのですか?ラップのフレーズから曲に発展させていくのでしょうか?それともメロディの流れを先に作っているのでしょうか?
メロディが先に出てくることが多いかな。まずは鼻歌からできたメロディに歌詞を乗せていくんだ。
-以前のインタビューでは、あなたのファンの6割はヒップホップ系だと言っていましたが、あなた自身はロックとヒップホップどちらに強く影響を受けていますか?ちなみに、日本では、あなたのファンのほとんどがロック系ですよ。
俺は完全にロック派の人間さ。でもロックな曲に合わせてラップするのも好きなんだ。どっちも俺だしね。ひとつを選べと言われてもそれは無理だな。
-普段聴いている音楽はロックとヒップホップとどちらが多いですか?
そう聞かれたらロックかな。
-今作でも、以前から度々フィーチャーしているTHOUSAND FOOT KRUTCHのTrevor McNevan(Vo)をゲストに迎えていますね。音楽性も近いし、同郷でクリスチャンということで、普段から親交が深いのでしょうか?
そうだね。「Diamonds」って曲でTrevorに歌ってもらったよ。どうやらこの曲が1番アルバムの中で人気があるみたいだね。
-これまでに様々なバンドと共演していますが、自分もバンドでやってみようと思ったことはありますか?また、一匹狼でいることのメリットとデメリットを教えてください。
バンドとツアーするのは楽しいけどバンドに入りたいと思ったことはないよ。喧嘩や言い争いばかりだからね。俺は自身がリーダーとして俺と一緒にやってくれるミュージシャンを雇う形のほうが向いてるんだ。でもときどき本当に孤独を感じることもある。全部自分で決めないといけないし、それだけ心を強く持たないといけないんだ。普通のバンドだと共有できるプレッシャーや悩みもひとりで抱えないといけないからね。
-怪我でプロ・スケーターになるのを断念して、音楽の世界に身を投じたMANAFESTですが、怪我をせずにプロ・スケーターになっていたとしても音楽をやっていたと思いますか?
いや、それはありえないかな。音楽で食べていってるってことは俺にとってすごく不思議なことなんだ。過去10年間アーティストとして活動してきて、20以上の国でライヴをしてきた。運命とは皮肉なものだね。
-世界には、音楽とスポーツなど、様々なカルチャーをミックスしたフェスティバルやイベントがありますが、あなたが新しいフェスを立ち上げるとしたら、どんなものにしたいですか?
スケボー、ブレイクダンス、そしてライヴを織り交ぜ、転換ではがっつりDJが回してるようなイベントがいいな。あとは美味いメシと飲み物も必要だよね。気候も暑すぎず、寒すぎず、いい天気の場所でやりたいな。お客さんもバンドもそのほうが過ごしやすいしね。
-今後の活動の予定や、目標について教えてください。
できれば日本でライヴしたいな。そして、次は2枚組のアルバムを作りたいと思っているよ。1枚は完全にロックだけにして、もう1枚はヒップホップだけにしようと思っている。
-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
日本のみんな、また2015年にみんなに会えることを楽しみにしているよ!もし2006年の『Glory』でのみんなの反応がなければ音楽自体を辞めていたかもしれない。いつも応援してくれてありがとう。