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INTERVIEW

KNOCK OUT MONKEY

2014.11.13UPDATE

2014年11月号掲載

KNOCK OUT MONKEY

Member:ナオミチ (Dr) dEnkA (Gt) w-shun (Vo/Gt) 亜太 (Ba)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-お客さんの意表を突くような曲を狙ったんですか?

w-shun:そうですね、"はい、騙された!"って感じになればと(笑)。夏にシングルをリリースしたことで"こういうバンドで、こういうことをやっていくんじゃないか"みたいなことを思った人もきっといると思うんですけど、そこをくつがえせたら面白いなと思って。

-"暴れ猿は飼いならされない"、ということでしょうか(笑)?

w-shun:そうですね(笑)。テーマが"振り切る"ということだったんで。

-まずイントロ数秒のブリブリのベース音でこれはいつもと違うぞと期待を抱かせますね。

亜太:イントロをベースから始まるようにしたのは最初のデモの段階ですでにw-shunからリクエストがあって。僕も当初はカップリングというつもりで、縦ノリ一辺倒の曲ではあるけど、その中で何か面白いこと、違いを見せようと思って、タッピングに初めて挑戦してみたりしましたね。縦ノリなんですけどBPMは速い曲なので、その中でいかに畳み込むようなベースが弾けるかってことを意識しました。タッピングとスラップと......僕ができること全部やった感じです。あとはもう何もないです(笑)。

-手の内をすべて見せちゃいましたね(笑)。

亜太:はい(笑)。それぐらい詰め込めた作品になりましたね。

-ドラムもかなり手数が多いですよね。

ナオミチ:とりあえずかっこよく攻めてるのを音で表したくて。だからバスドラとかスネアの音もバシバシに作ってもらいましたね。夏のシングルと差をつけたいということもありましたね。

-よりリズム隊にスポットを当てようとしたんでしょうか?

w-shun:作ってるときからリフものにしたいなってのはあったんです。最初はギター・リフのエッジが立ってて、重心が低めのものというイメージで、珍しくギター・ソロも弾いてないし、縦ノリのグルーヴィーなところを出していった方がいいのかなって。そういう部分で必然的にベースとドラムがグイグイ来るように感じるというか、そういうの大好きなんで。ギター的にはどうなるのかな? って思ったけど、意外にバッキングに徹するというか、バッキングがメインなんでサビもかき鳴らす感じで。

-まさにラウドロックなサウンドが激ロック・ファンに響きそうですね。基本的には激しいサウンドですがサビの"How long? You know?~"というパートはキャッチーでフックがあってエモーショナル感満載ですね。

w-shun:そうですね、いつもとちょっと違うサビのメロディの作りというか。でもあまり意図してやったわけではなくて、直感で出たものなんです。メロディで変に理屈っぽくなく、衝動をいかに潰さないかっていう感じで作ったんです。それがわりとハマりました。

-非常に中毒性が高いサビメロです。普通に歩きながら口ずさんでる自分がいました。

w-shun:それは嬉しいですね! やった!!

-また楽曲の憂い同様歌詞も決して明るいものではないですよね。

w-shun:そうですね。怒りではないんですけど、"そうなの?"って疑問を投げかける感じで正直に書き綴っています。ネットなど今の時代すごい便利になってるけど、それに蝕まれすぎて現実と区別がつかなくなるというか、例えばYouTubeでライヴの映像を観ることはできるけど、やっぱり生のすごさや空気感には勝てないじゃないですか。自分たちはライヴをするためにライヴハウスに足を運んで、曲を作るのも"せーの"で音を鳴らしてる。パソコンだけでやってるわけじゃない。デジタルがすべて良いのかとか、人って欲深いからその欲の部分に飲み込まれていくから、"そういう部分は大丈夫ですか?"って問いかける歌詞にしました。"本来自分の行きたい方向に行けてるか? ずれてないか?"ってことなんです。書き殴る感じで、一切書き直しはしてないです。

-初期衝動的な歌詞なんですね。

w-shun:そうですね。普段書いてるときは"ここ気に入らない"って思ったらバァーって消すことが多いんですけど。

-そういう意味では曲も歌詞もストレートですよね。

w-shun:そうですね。だからより自分の中の本質的な部分が音にも歌詞にも出せたんじゃないかなって。そういうものをこのタイミングで出せるのはすごいありがたいなって思いますね。

-w-shunさんの歌いかたも最近の他の楽曲と比較するとより生々しい感じがしますね。

w-shun:最近レコーディングしてても声が枯れることはなかったんですけど、この曲を録ったときはガッサガサになりましたもん(笑)。でもそれだけこの曲には何かあるんだろうなって思いますね。

-他のみなさんは歌詞を聴いてみていかがでしたか?

一同:......えっ(笑)?

w-shun:(笑) 今初めて歌詞見たんやろ?

ナオミチ:はい(笑)!

w-shun:そういうもんなんですよ、バンドって(笑)! ひどいですよ、本当(笑)。

-(笑) そういうものですよね。KORNのJonathan Davis(Vo)も幼少期のトラウマを悲痛に叫んでますけど、楽器隊はどれだけヘヴィな音を出すかに終始してて、Jonathanの歌詞には全く興味がないらしいですよ(笑)。

w-shun:近いものあるやん(笑)。

ナオミチ:まぁ歌詞はこういう空気なんだろうなってのは分かってました(笑)。そういう空気は読んでた(笑)。

-歌詞じゃなくて空気を読んでたんですね(笑)。

ナオミチ:でも本当に攻撃的なサウンドにリンクしてたんで良かったなって思います。CDが出来上がったらちゃんと歌詞見ますよ! ていうかこういう取材のときにいつも見るんです(笑)。

w-shun:ひどくない!? それ(笑)。俺歌詞書いてから何ヶ月経ってんねん(笑)。