INTERVIEW
IN FLAMES
2014.09.05UPDATE
2014年09月号掲載
Member:Anders Friden (Vo)
Interviewer:米沢 彰
-(笑)サウンドと併せてルックスにも普遍性やポピュラーなイメージを求め始めたという考えも少しはありますか?
いや、まったくないね(笑)。"こいつ何やってるんだ?"と思われるように、人の気を引こうとしたのかも知れないけどね。
-直近4作品のビルボード・チャートのポジションは順に145位、58位、28位、27位と着実に伸びていて、バンドのキャリアも作品のクオリティも常に上昇し続けているように外からは見えるのですが、ご自身では"昇っている実感"はありますか?
まぁ、そういうのを認識はしているし、オーディエンスが広がっているのも実感しているね。でも今みたいに聞かれて気付くようなもので、四六時中考えているわけではないんだ。というか、あまり考えていない(笑)。俺たちのやっていることに人々が興味を持ってくれているというのは素晴らしいことだと思うよ。でも1番大切なのは、45位や145位になることじゃなくて、好きな音楽をやっているということだからね。高く評価されるというのはもちろん素晴らしいことだと思う。でも、"ありがとう"、それだけだね(笑)。キャリアの終わりに振り返って"1位だった、5位だった"と思うかも知れないけど。
-確かにそうですね。チャートの地位は結果ですから。でもそうやってバンドの進化と人気度の上昇がシンクロしているのはいいことですね。
そうだね。ライヴで一緒に歌ってくれるオーディエンスが増えてきているんだ。それが最高に報われる瞬間だね。
-今作のリリースでレーベル移籍となりましたが、どういった経緯だったのでしょうか?また、移籍で制作などの環境は変わりましたか?
実はハンサ・スタジオに入った時点で、俺たちはどこのレーベルにも所属していなかったんだ。だから制作にはまったく影響なかったというか、誰も関わっていないんだ。スタジオ選びなんかもね。ドイツのソニー・ミュージックのスタッフにはここ数年の間に何度か会ったことがあって、彼らが興味を示してくれた。俺は曲を書いたけど、それを売ってくれる誰かが必要だった。彼らの言葉は安心して任せられるものだったんだ。契約して数ヶ月になるけど、今のところとてもいい関係だよ。
-初めての海外開催となるKNOTFESTでの来日も控えていますが、KNOTFESTへの思い入れや期待などはありますか?
本当に楽しみだよ。きっといいものになるよ。早く新曲をライヴでやりたいんだ。もう1年近くライヴをやっていないから、どこでもいいからやりたいよ(笑)。
-これまで何度も来日をされてきたあなた方ですが、来日の度に行くお気に入りの場所などはあるのですか?
ものすごく美味しいスシがあるところだったらどこでも(笑)。観光客向けのところじゃなくて、英語がまったく通じないようなところがいいね。日本にはツアーの度に行くようにしているんだ。みんな日本が大好きだし、日本のみんなも俺たちに愛情深く接してくれるからね。だから今回もとても楽しみなんだ。
-いいスシのところを探してもらうように関係各位に伝えておきます。
頼むよ。いいスシといいサケのあるところをよろしく、でないと演奏しないよって言っておいて(爆笑)。あ、あと日本のウィスキーも飲みたいな。"軽井沢"っていう有名な蒸留所が昔あって、確かもう閉鎖されたと思うんだけど、まだ商品はあるのかな。
-日本人より日本に詳しそうですね(笑)。最後に、リリースと来日を待ち望んでいる日本のファンへのメッセージをお願いします。
日本にまた行けるのを楽しみにしているよ。早く新曲を聴かせたいね。日本のファンのみんなは、長年にわたってIN FLAMESに本当に良くしてくれているから、少しでも恩返しできればいいなと思っているよ。そして今回だけじゃなくて、これからも何度も行きたいね。いいサケといいスシといいウィスキーを用意して待っていてくれ(笑)!